初戦闘
「今日はモンスター討伐に行ってもらう」
日向達がこの世界に来て一週間が経った頃、王様がそんなことを言い出した。
この一週間で日向達はスキルや武器の使い方を練習し、その中で、やはり身体が変わっているものは特に強いとわかった。
日向は全体的に強かった、剣を使うには相性のいいスキル、高速移動に、魔法の才能もあるしMPも多い、そして常時HPとMPの回復、剣も魔法も相性がいいので日向は魔剣士と相性が良いと言うことになった。
かっこいいから魔剣の練習ばかりをしていると、魔剣のスキルをゲットしたので日向は魔剣士になることを決めた。
そして有は、凄まじい剣の才能だったらしい、もう傭兵の人との模擬戦も勝てるようになっていた、スキルは肉体最強! みたいな感じなので、剣の練習ばかりしている。
白は、魔法特化タイプで、MPは550と言っていた、だがHPは30で日向より低い、それでももう中級レベルになっているらしい。
そんなこんなで初戦闘に行くことになった日向達は、チームに分かれていくことになった、全部で三十五人なので五人プラス傭兵一人の六人一チームで日向達は、初戦闘に行くことになる。
♢♢
「俺たち……つよ!」
最初の方はビビリながら戦っていた日向達だが、一時間ほどすればすっかり戦闘にも慣れていた。
それで気づいたが、召喚されたもの達はこの世界では圧倒的に強いらしい。
傭兵のおじさんも日向達の実力に驚いている。
「よし、レベル5になったな」
あっという間にレベル5になり、スキルのレベルも火の才能はレベル3 風の才能は、レベル2に上がっていた。
「わ、私もレベル4になった」
「あたしはレベル5になったわ!」
この二人は同じグループになった、木浦、美咲と内田咲だ。美咲は、おとなしくて、いつもおどおどしている。能力はサポート系だ、咲は元気な子で、能力は光りの才能と言って攻撃力が異常に高い魔法が打てる。
体が変わっている日向、有、白だけではなく、変わらなかった者もだいぶ強いようで、この二人も結構強い。
「一旦休憩にしようか」
「そうだな」
有の提案で、日向達は安全そうなところを見つけて、休憩することにした。
♢♢
間違えた間違えた、休憩なんて取るんじゃなかった!
日向は今、休憩をとったことを後悔していた。
「ちょっ、ちょっと離れろ」
「嫌に決まってるでしょ、こんなに可愛いんだから!」
休憩を始めると直ぐに咲が日向の方に来て、日向が抱きついて話してくれないのだ。
「ちょっと離せって……て言うか撫でるのやめろ!」
そう主張するが、咲は話を聞いてくれない。
「か、可愛い……妹にしたい」
そして、美咲も混ざり、二人は日向で遊んでいる。
因みに日向は助け舟を求めて有に視線を向けたが、有は日向の方を見て笑っていた。
後で覚えとけよ。
そんなことを思っているとあることに気づいてしまった。
胸が当たっていたのだ。
「…………っ!?」
気づいた瞬間に日向は顔を真っ赤にする。女の子の胸なんて触ったこはない。みることしかできなかったそれが今背中で感じている。
「あ……ちょ……ちょ……はな……」
「え、何?」
「あ、あたあたあた……当たって」
必死に伝えようとするが言葉がまとまらない。
「何が?」
「む……胸……離して」
「え……なんで?」
怖かった。普通すぎてもない男子に対してそこまでくっつくだろうか。
「お……男なんだぞ!」
「関係ないわよ!」
日向の必死な主張も虚しく咲は離してはくれない。
それどころか日向がより強く離れようとしている為、前よりも強く力が入っている。
「きょーーーーー!!」
変な声が出る。
すると有が喋り出す。
「そろそろ次の作戦を立てようか」
その言葉に日向はすかさず乗っから事にする。
「そうだそうだ、作戦会議だ作戦会議! だからさ……この体制じゃやりにくいだろ! ……離して」
「いやよ」
「……はい」
何言っても無駄だと悟り日向は諦めて力を抜いた。
♢♢
日向達は今日1日でレベルを10ほど上げ帰った。
「よくやったお前たち。順調にレベルを上げれたようで何よりじゃ」
そんな言葉をかけると王様は去っていく。
部屋に戻ると、今日の事について少し話すことにした。
「俺たち本当に異世界に来たんだな」
ラノベやアニメでしか見てなかった世界に自分たちが来ている、そう思うと少しわくわくしたが、不安もある。
命を落とす可能性もあるのだから。
「そうだね」
日向の言葉に有が返事をする。
「……けどあれはないだろ。女子たち怖くなりそうだわ!」
「ははは、人気凄いもんな」
そんなこと言ってる有も、女子たちから凄い人気だが。
日向は見たのだ、女子が有に対してメロメロなっているところを、あれは本当に屈辱的であった。
「お前だけは許さん」
「なんで!?」
そんなことを話していると日向と有はいつの間にか眠っていた。




