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特訓の始まり

 今日から特訓が始まるので、俺たちはコートルの家の前に集まる。


「それじゃあ始めに前らがなにをするかを説明しよう」


 そういうとコートルが説明を始める。


「これはわしの予想じゃが、迷宮での戦闘はボス、マハナタ以外との戦闘はないじゃろう」


 ボス戦以外ない、どういうことだ?


 迷宮は一般的に、魔物が多く出現し、階層が上がるごとに強くなる。だが、戦闘がほとんどないと言われ、日向は困惑する。


「よくわからないと思うのは当然じゃが、マハナタとはそういうやつなのだ。昔から魔人のくせして人は殺さんかったし、よくわからんやつじゃった」


 そんな日向達の困惑を読み取り、コートルは理由を話す。


「それじゃあどういう迷宮になるんですか?」


 魔物との戦いがないのなら、普通の迷宮とは異なるということになるので、どう言うのかがわからない、だからコートルにに聞いてみる。


 魔物がいないとなれば結構簡単なんじゃないのか?


「あいつの迷宮はトラップがほとんどじゃな、トラップといっても危険なものはなく、特殊なトラップばっかりじゃ。

 あとはアイツの趣味が詰まってる可能性が高いな」


「よくそんなことまで分かりますね」


 日向は流石にマハナタのことを知りすぎだと思い聞いてみる。


「それは、わしが昔に5回アイツの迷宮を攻略してるからじゃな。じゃから分かるんじゃ、アイツの作る迷宮はろくなもんじゃない」


 過去に何かあったのだろう、コートルは嫌そうな顔をする。


「たとえば、どんなのがあるんですか?」


 白がコートルに迷宮でどんなものがあったのかきく。


「たとえばって言ってものう……うむ、まあお楽しみでもいいんじゃないか?」


 コートルは少し顔を赤らめて誤魔化す。


 え? もしかしてエッチなやつっすか?


 日向はコートルの反応的に、エロい系だと思うが。


「日向? 違うからな」 


 日向の心の中を読んだコートルが否定する。


「よかったー!!」


 て言うかあんな顔で言うから悪いんだろうが。無駄に顔赤らめやがって!


 と、頭の中で文句を言っていると


「日向? 全部聞こえておるんじゃぞ?」


 そう言いながらコートルが近づいてくる。


「ひっ!?」


 反射的に日向は有の背中に隠れる。


「コートルさん進まないんで今は勘弁してやってください」


 見かねた有がストップに入ってくれる。


「そうじゃな、今はやめておこう」


 昨日なかなか進まなかったのもあるので、コートルはお仕置きを今はやめておくことにする。


 な、ナイスだ有! これでこそ俺の親友!


 日向は安堵するが。


「特訓が終わったら覚えておれよ?」


 コートルは日向に笑顔を向ける。


「じゃあついてこい、ここからは、歩きながら話そう」


 そう言ってコートルは歩き出す。


「どうしよう、有」


「まあ、応援はするよ」


 逃げれるかな


 そうして、日向はどうやって回避するかを考え出した。



 ♢♢



「戦闘はマハナタ以外にはないと思うが、スキルを増やせば選択肢も増える、意外なところで使えるかもしれんし、できるだけ増やすのと進化させるのが、お前達が特訓でのやることじゃ」


 森の中の道を歩きながらコートルが話し出す。


「スキルを派生する場合はなんらかが分かりやすく繋がっているスキルなら、結構簡単に作れるんじゃ。逆に分かりにくければ分かりにくいほど難しい」


 ちょっとでも繋がっていれば派生するのなら、この人はどれだけ派生させてスキルを持っているのだろうか気になるな


「コートルさんは何個スキルを持っているんですか?」


 気にるなら聞こうと思い日向は聞いてみる。


「わしか? わしはほとんどのスキルを持っておるぞ」


 自慢げにコートルが言う。


 まじかよ、この人ガチですごい人なのでは!?



「すごいですね」


「そうじゃろう」


 そんなことを話していると、広い場所に出る。


「ここじゃな、今からここで一人一人スキルの派生をわしと一緒にする。そして教えている間に残った四人は、自分とスキルのレベル上げをするんじゃ。……まずは白お前からやるぞ」


「分かりました」


 そうして特訓が始まる。

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