コートルの特訓
「えっと、僕はなにをすればいいんですか?」
日向達がスキルのレベルアップに向けて出て行った頃、白はこれからなにをするかをコートルに聞いてみる。
「そうじゃな、白、お前にはわしが持っている全ての魔法の才能を覚えてもらう」
「は?」
白はコートルの言っていることになにを言ってるんだ? 頭の中でツッコむ。
魔法系のスキルの数は数十個あると、白はは知っていたからだ。
派生させるのは簡単なものものもあるとコートルが言ったが、それでも一個につき1日でできるものではないのだ。
「正気ですか? あなた、ほぼ全部のスキルを使えるって言ってましたよね? そんなの最低でも数ヶ月はかかるんじゃ?」
白はできるわけがないという表情で言う。
「普通ならそうじゃろうが、魔法の極意、をゲットする時に必ずついてくるスキル、MP操作、これがあれば可能じゃ」
そう、魔法の奥義をゲットする際についてくるスキルMP操作とは、文字どうりMPを操作できると言うスキル、MPを操作できると言うことは、魔法も操作できる、そのスキルのおかげで白は魔人が襲撃してきた時に、暴走した魔物だけを攻撃できたのだ。
「これをどうしたら早くスキルをゲットできるんですか? MPと言うのは繋がってますけど、それでも結構かかるんじゃ?」
繋がっているとはいえ、早くゲットなんてできるとは白には思えない。
するとコートルはにやると笑う。
「わかってないな! MP、それは魔法の元、これ以上につながっているものなんて他にないんじゃ。魔法はMPから出来ているんじゃぞ?」
「なるほど」
白は納得する。
MPがあるから魔法が出せる、MPがないとどんな才能があっても出せないのだ。
「じゃあMPをちょっと離れたところに出してみるんじゃ。その能力のヤバさを教えてやる」
「MPを出す? そんなことできるんですか?」
そう言うと、コートルは少し呆れた顔をする。
「そりゃそうじゃろうMPを操作するって書いてるであろうが!」
そう言うこともできるのか。
今まで有はMPを操作して魔法を操るそう思っていたが、MP自体も操れるらしい。
「えっと……あ、出来た」
スキルを使ってみると目の前に白い何かが浮かんでいる。
これがMPか。
「よし、じゃあこの位置まで持ってきてくれ」
コートルは少し離れた場所を指差す。
そして白がそこまでMPを持っていくと、
「じゃあいくぞ」
そうコートルが言った瞬間、ドン!! と強い音が鳴り、雷がMPの塊に突撃する。
「うわあ!?」
強い音と衝撃に、白は驚く。
「よし、じゃあ白、スキル欄を見てみるんじゃ」
え? 今のでなんかなるの?
少し困惑しながら白はスキル欄を見る
すると
「っ!?」
そこには衝撃的なことが書いてある。
――――
雷の才能
――――
そう、さっきまで前までなかったはずのスキルが増えている。
「は!? ヤバすぎだろ」
その驚異的なまでの派生の速さに、白が驚く。
「そうじゃろう、奥義スキルはなんらかの最強能力があるんじゃ」
「これは最初から持っていい能力じゃないですよ」
そう白は思う。
実質そんなに頑張らなくてもほとんどの魔法が使えるようになるのだ。
「本当じゃ! わしがどれだけそのスキルをゲットするのに苦戦したかっ!」
コートルは悔しそうに白を睨む。
「え! 僕だって選んだわけじゃないんで」
「まあそうじゃな、この恨みは日向で晴らすか」
そして、日向に飛び火する。
「はははー」
ドンマイ日向、まじで応援してるから、応援だけはするから。
「よし、じゃあどんどんいくぞ!」
「はい!」
そうして魔法のスキル取得の特訓が再開される。




