提案
今日向達は、あることを話に、ルナハさんたちの家に向かっていた。
「またルイくんに会える!!」
咲が、嬉しそうにしている。可愛い子に会えると思って興奮してるのだ。
「俺は、好きになられちゃったからなぁ」
「なにそれ自慢?」
「違うわ!」
まあ悪い気はしていない。だが、日向は有みたいにモテたいのだ。有はクラスの女子の間で、めちゃくちゃモテてている。日向はそっちの方がいい。
そうこうしてると、日向達はルナハの家に着く。
「すいませーん」
少しすると、ドアが開く。
「有くんたち、来てくれたんだね。入ってくれていいよ。ルイが日向君に会いたがっているんだ」
そしてルナハは部屋に入れてくれる。
「ルイ、日向くんが来たよ!」
「日向!」
「うわ!?」
すると、ワンピースを着たルイくんが走って来て日向に抱きつく。
「久しぶりだね、ルイくん」
日向はもう可愛い子に抱きつかれるのも慣れたものだ。あまり照れたりはしない。
日向はリオンの相手で、抱きつかれたりするのは慣れまくっているのだ。
「ルイくん、可愛い格好をしてるね」
日向がそう言うと、ルイは嬉しそうな顔をする。
「うん! 可愛い?」
「可愛いよ」
さらに嬉しそうな顔をしてシャーヤの方に行く。
「ママ、ママ! 日向が可愛いって言ってくれた!」
「よかったわね、ルイ」
シャーヤがルイの頭を撫でる。
「凄いな」
日向は小さく呟く。
日向はまだ可愛い服には慣れていない。最近はリオンの前では少し慣れたが咲達の前となると、そこまで前と変わらない。
「ルイったら、日向ちゃんに可愛いって言われたくて、服買ってってうるさかったの」
そして日向は少し気になることがあったので聞いてみる。
「ところでどこで買ったんですか?」
魔人が街に行くと、大騒ぎになる。なので街には入れない筈だ。
「街に買いに行くわよ、もちろん正体は隠すけど」
「ああ……」
日向は納得するが、また疑問が生まれる。
「お金はどうするんですか?」
当然、魔人だと仕事なんてあるわけが無い。
「魔物を狩って素材を売ってるのよ、私たち結構強いのよ!」
「ああ、そう言うことですか」
日向は納得する。
それならお金にもなる。
納得をしたところで日向は本題を話し出す。
「それで今日は、ある提案をしに来たんですが」
「なんの提案?」
ルナハが聞いて来ると、日向は真剣な顔で喋り出す。
「あの、ルナハさんたちの事を、国に報告していいですか、いい意味で」
今日、日向達はルナハ達の事を王に伝えでも良いか聞きに来たのだ。
もしも、魔人が居ると国にバレれば討伐隊が組まれ、ルナハ達を倒しに来るかもしれない。
そんな事態を避けるための提案だ。それにルナハ達も住みやすくなるはずだ。
日向の提案に少し悩み、ルナハが喋り出す。
「うーむ、知ってると思うけど魔人は悪い印象があるんだよ、騙されてるとか言われると思うよ」
「けど、美咲のスキルがあります。それなら信じてもらえるはずです」
美咲のスキル真実の目が有るならば、ルナハが嘘をついていても見抜くことができる。
ルナハがまた考え込む、そして、また質問する。
「けど催眠されてるみたいな事を言われるかもしれないよ」
「鑑定スキルを持っている人に、見て貰えば状態異常は分かりますので、大丈夫だと思います」
「…………分かったよ。お願いするね」
そう言うと、少し考えルナハは笑顔になり、答える。
「はい!」
日向は、元気よく返事をする。そして、再び真剣に言う。
「もし失敗すると、ルナハさんたちを倒しに来るかもしれません」
魔人はそれほど危険な存在なのだ。いると分かれば討伐隊が直ぐにくるだろう。
「それは大丈夫、僕たちは、魔人の中でも上位の実力があるからね、いざとなったら逃げるよ」
「それならよかったです、王様に言ったら、また来ますね」
「ああ、ありがとう」
そしてルナハはルイの方を向く。
「ルイ、私たち今よりも住みやすくなるかもよ」
「本当に?」
ルイは嬉しそうに返事をする。
「じゃあ俺たちは、これで」
日向たちはやるべき事をやったので、帰ろうとする。すると、
「もうちょっと居てくれないかな、ルイが喜ぶんだ」
「それなら、もうちょっといようかな」
日向たちは、もう少し、ルナハ達の家にいることにした。
♢♢
「日向! 日向!」
ルイ日向にベッタリくっついている。
久しぶりということもあり、ルイは喜んでいるようだ。
「ねえねえルイくんちょっとこっち来て」
すると、咲がルイを呼ぶ。
そして呼ばれたルイは日向から離れて、咲の方に行く。
「ここ見ててね」
そう言うと、咲の前が光出す。そして、ある映像が映る。
【お姉ちゃん待ってよー】
「ちょ!!!! 咲!!??」
突然この前リオンと遊んでいた時の映像が流れ、日向は驚いて咲の方を見る。
流石に妹モードの日向は見られたくない。
「か、かわいい!」
「止めろ!! 今すぐ止めろ!! ルイくんこれには事情があって」
「なんで? 日向、可愛いよ?」
「可愛いのはやだなの!!」
日向は、勢いよく答える。
「ルイくん? もう止めない?」
「やだ!!」
ルイは拒否する。
「止めなさい!」
日向はルイを叱る。
すると、ルイの目がうるうるとし始め、泣いてしまう。
「やだやだ! 見たい、日向の可愛いとこ見たい!!」
ルイは子供らしく駄々をこねる。
「ご、ごめん、わかったから見ていいから、ね? 泣き止もうよ」
ルイくん、お姉ちゃんと同じ手を使いやがって、ずるいよ!!
そうして、俺は妹になっている時の動画を、目の前で見られると言う羞恥プレイを30分ほどされた。
その後日向は10分ほど泣いた。




