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王の娘

 日向は、謁見の間にいた。


「それで、なんで俺だけ呼んだんですか?」


 俺は、王様に質問する。


 すると、王様は困ったように喋り出す


「実はな……わしの娘がな、お前に会いたいと言っておるんじゃ。」


 予想外のことに、少し混乱する。


 すると、王様の座っている、王座の後ろから、可愛らしい長髪で、金髪ぱっちり目の女のが、目を輝かせながら、俺を見てくる。


「やっぱり、可愛いです!!」


「へ?」


 いきなり可愛いと言われて、少し驚く


「こやつは、わしの娘のリオンじゃ」


 すると、リオンが、嬉しそうに話し出す。


「お父様お父様!! あの子と話してもいいですか!!」


 リオンは興奮して喋る


「大丈夫じゃ、行っておいで」


 そう言うと、リオンは、嬉しそうに日向の方に歩いてくる


「すまんな日向、リオンの相手をしてやってくれ」


「は、はあ」


 少し戸惑いながら返事をする。


 するとリオンは俺に話しかける


「あなた、名前わなんて言うの!!」


「ひ、日向です」


 俺の名前を聞くと、嬉しそうにその名前言う。


「日向、日向ちゃん!!」


 ルイくんと同じ反応だな


 日向はリオンに既視感を覚える


「あのですね! 日向ちゃんには、私の妹になって欲しいのです!」


 まんべんの笑みで、そんなことを言う


「は?」


 俺は、意味がわからなかった、今日初めて会った王女様に、突然妹になってと言われたら誰だってこうなる。


 日向は、リオンのお願いを断る


「いや、でも流石に、妹になっては、急すぎると言うか……てか俺元々は男だったんですよ、妹が元男とかやだですよね?」


「そんなの承知の上でございます!! それでも妹になって欲しいのです。」


 元男のことをリオンは知っていたらしい。


「そうだったとしても、妹になるのは、俺、恥ずかしいし」


 そう言うとリオンは泣きそうになりながら謝る。


「すいません……そうですよね、急に妹になれなんて言われたても……困りますよね……」


 リオンの目から涙が溢れ出す


 泣いているリオンを見て俺は、慰めるように、リオンのお願いを引き受ける事にする。


「わ、わかった、わかったから、泣かないで、ね?」


 泣くのはずるいって


 泣かれては、日向は断れない


 日向がリオンのお願いを引き受けると、リオンの顔に笑顔が戻る。


「本当にいいんですか!!」


「まあ、いいですよ」


 リオンが抱きついてくる。


「じゃあ、私の部屋に行きましょう!!」


 リオンが日向のの腕を引っ張る。


「本当にいいのか?」


 王様が聞いてくる


「はい」


 そして俺はリオンの部屋に行くことになった



 ♢♢


 俺は、リオンの部屋に来て、まずワンピースに着替えさせられた。


 そして、敬語はいらないと言われたので言う通りにした。


「……お姉ちゃん」


 俺は恥ずかしがりながら言う


「なんですか? 日向ちゃん」


 リオンは嬉しそうに反応する


「ちょっと、俺、恥ずかしんだけど。」


 するとリオンが怒り出す。


「こら! 日向ちゃん! 口調に気をつけてよ、女の子なんだから!」


「あっでも俺、男……」


 すると、リオンが、顔に涙を浮かべる


「ご、ごめん、お姉ちゃん、私が間違ってた」


「わかってくれたならいいんです」


 そう言うと、リオンは、少し落ち込んでいる。


 俺は覚悟を決め、慰める


「お姉ちゃん、本当にごめんね、大好きだよお姉ちゃん!」


 日向は、リオンに抱きつく。


 あああああああ、キツすぎだろこれ。


「仕方ないですね! 気をつけてくださいよ! 本当に」


 日向の頑張りで、リオンは、機嫌を取り戻したようだ。


「じゃあ日向ちゃん、オセロをしましょう!」


「え? こっちの世界にもオセロってあるの? お姉ちゃん」


 すると、リオンが説明をしだす。


「昔に、召喚された異世界人が教えてくれたらしいですよ」


俺たち以外にも異世界人がいたのか


「へぇー」


 そしてオセロが始まる。


「じゃあ私から行きますね」



 ♢♢



「お姉ちゃん強いよー」


 俺はすっかり女の子口調に慣れ始めていた。


「ふふーん、お姉ちゃんはオセロが得意なのです!」


 リオンは自慢げにしている。


 日向は、リオンが強すぎて、少しふてていた。


「お姉ちゃん強すぎて、面白くないよー」


「ごめんなさい、日向ちゃん、ほらよしよし」


 日向はリオンに撫でらている、いつもの日向なら、抵抗しているが、リオンに撫でられたら不思議と抵抗しようと思わない。


「えへへ、やっぱりお姉ちゃん撫でるの上手だね」


「本当に日向ちゃんは、撫でられるのが好きですね」


「うん!」


 そんなことをしていると、帰らないといけない時間になる。


「それじゃあ、もう遅いし、私わもう帰るね。」


 日向がそう言うと。


「あ、じゃあこれプレゼントです、今日からこれ着て寝てくださいね! 日向ちゃん!」


 俺は可愛らしいパジャマを渡される


「これ、来て寝るの?」


「うん!」


 日向は有に見られることも考えて、悩む


「えっと、どうしようかな……」


 不安そうにリオンが見ている


「わ、わかったよお姉ちゃん、今日からこれ来て寝るね!」


 そう言うと元気を取り戻し、もう一つ服を渡される。


「私と会う時は、これを着て来てくださいね!」


 今来ているのと同じワンピースを渡される。


「うん、ありがとう、お姉ちゃん」


「じゃあ日向ちゃんまた明日!」


 渡し終えるとリオンが笑顔で手を振る。


「うん、じゃあね」


 そして俺は鼻歌を歌いながら、自分の部屋に向かって歩いていく。



 ♢♢



 日向は部屋に戻ると有に驚かれる。


「日向今日王様に呼ばれてだけど一日中何して……うわぁ!! なんだよその格好」


「え? 何か変な格好してるかな?」


 日向は、何を言ってるんだと思い、首を傾げる。


「何ってお前それ、女の子の格好だぞ?」


「あ!」


 日向はやっと気づく、そして、恥ずかしそうに、床に手をつく。


「なんで私、なんの疑問も持たなくなってたの?」


「お、おい口調もおかしいぞお前、一体何してたんだよ!!」


 有は日向の変わりぶりに、混乱している!


「ち……ちが……違うんだ有」


「何が違うんだよ、絶対なんかやってただろ」


 俺は有に問い詰められる


「違わないけど、王女様の妹になったんだよ!」


「は?」


 有は更に混乱する


「え? どう言うこと?」


「一旦落ち着け」


 俺は、有に叫ぶ。


 有が状況を理解したのは、この十分後だった。

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