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第320話 逐日.9

“アシャーリー”も[第二広間]に来ている。


そうしたなか配膳されたのは、[ワイバーン肉と野菜の蒸し焼きステーキ]だ。


野菜は[ブロッコリー/ジャガイモ/ニンジン]だった。


他に[二切れのバゲット&コーンスープ]がある。


[トウモロコシ]の収穫時期は夏前後らしいけれど、“コルティ”の【特殊スキル】であれば季節とかに左右されずに済む。


まぁ、なんにせよ。


誰もが、ソースの掛かった[ワイバーンステーキ]を口へと運び、


「うッ!」

「まぁ――ッ!!」


といった具合に、瞳を輝かせた☆


なかには、声を出さずに感激しているヒトもいる。


こうしたところで、


「まるで最高級の牛肉みたいですな!」

「食べた事ないので分かりませんが!!」


“魔人のルトス”が笑顔で述べた。


僕もそれは味わった経験が無いけれど、[ワイバーンの蒸し焼き]は肉汁(にくじゅう)が広がるのと共に溶けていく。


よって、皆、夢中になっている。


とても幸せそうな表情で……。



五日が過ぎた午前。


[霊園]で戦没者の慰霊式が行なわれた。


東の[谷]で発生した【ダンジョンブレイク】がきっかけで亡くなったヒト達の。


遺族が参列するなか、“僕/リーシア姉上/妹のエルーザ/各大臣”が訪れている。


“マンティコアのラバス”は留守番させており、“お世話係”に任せておいた…。



十日ほどが経とうかとしている。


[帝都]では、全てを[料理屋のみ]で回すのは難しくなってきているため、新たに幾つかの店舗が完成しつつあった。


例えば[ハンバーガー屋/ピザ屋/パン屋/お菓子屋/総菜屋/酒場]だ。


[耐油袋(たいゆぶくろ)]が多く生産できるようになったので、[ハンバーガー/フライドポテト/チキンナゲット/フライドチキン/ケーキ/ドーナツ/コロッケなどの揚げ物類]もテイクアウトが可能となった。


[ピザ]に、[ケーキ/プリン/シャーベット]は、まだ()が無いため、店内で食べることになる。


こちらの世界に[電話]や[ネット]も存在していないので、デリバリーも難しい。


酒場は[ヨーロッパのパブ]を“先生”がイメージなされた。


あと、[ポップコーン/ポテトチップス]を窓口で販売している所もあるのだとか。


そうしたお店は、狭いため、客席を設けてないらしい。


また、[小/中/大/特大]のサイズから選べるとも。


これは、[惑星ガーア]には地球と違って[S/M/L/LL]といった概念がないからだ。


何はともあれ。


ポテトチップスは[うすしお/コンソメ/バター/カレー]があって、ポップコーンは[塩/キャラメル/バター/チーズ/チョコレート]になっている。


昨年(さくねん)、コルティたちが移住してきた頃、ふと思いだした“兎の獣人 カトリーヌ”がポップコーンを完成させてくれた。


基本的には簡単らしいけど。


ま、どれも大盛況なので、[第二都市 ダイワ]はもとより、いろんな[町]にて、広まりだしている。


[各同盟国]でも。


それらだけでなく、先生の考えによって[スポーツメガネ]が開発されていた。


〝通常のは、バトルの際に、不便だったり、壊れて買い替える羽目(はめ)になるのが嫌〟との理由で。


このため、先生や“メイラ&マリー母子”なども、用いるようになっている。


それと、“セゾーヌ”が[安全保護ゴーグル]を求め、“イグル”が賛成した。


[調味料]や[薬品]を研究するときに掛けたいのだそうだ。


……、帝都の[第3区]には、[商店街]が設けられる。


[北東/南東/南西/北西]に1つずつ。


これらには[強化ガラスのアーケード]を備える予定だ。


なお、ヒトの流れを活性化させたい僕などは、悩んでいた。


おそらく、“冒険者”や“商人”などが[第3区と第4区]に集中して、[第1区]まで赴かないだろうから。


割と遠いので。


すると、“天空人のアンヌ”が解決策を提案してくれた。


それは〝3区や4区ではリーズナブルな物を、1区にはブランドを〟みたいな趣旨だ。


冒険者であれば[ペーパー級 < ウッド級 < ストーン級 < アイアン級 < スティール級]が購入できる武器や防具を、第3区&第4区に置く。


[ブロンズ級 < シルバー級 < ゴールド級 < ミスリル級 < オリハルコン級]の稼ぎで手が届く品々は、第1区で取り扱う。


[アクセサリー/服/インテリア]なども、価値が高いのを1区に、といった感じだ。


[業務用の調理器具]であったりもまた…。


一般向けの[ユニコーン車]と[馬車]は、ひとまず[20人乗り]が造られていきつつある―。


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