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第319話 談論.7

“モンスター集団”を倒しきった。


雨はいつの間にか()んでいたようだ。


“竜人族”は元の姿へ、“鬼人族”は本来のサイズに、戻っている。


“マンティコアのラバス”に跨っている僕だけ宙に浮き、


「まず初めに味方の遺体の回収を!!」

「魔物はその後だ!」


そう指示した。


これに多くのヒトが応じる……。



僕は、着地してもらったラバスから降りていた。


報告によれば、41名の兵隊と、63名の冒険者たちが、亡くなったそうだ。


兵士の遺族には[弔慰金(ちょういきん)]を贈ることになる。


冒険者の所は不要らしい。


どの国もそういう決まりなのだと。


代わりに、冒険者にはモンスター達の死骸を優先的に集めさせてあげる事になっていた。


売却して得た収入の一部を、遺族に渡したり、天涯孤独のヒトには[お墓]を作ってあげられるように。


今回、[帝都のギルド]だけでは買い取りきれない量みたいなので、余所(よそ)に持ち込んでもOKだ。


ただし、“ワイバーン”に関しては、「激しい争奪戦になる」とかで、公平さが求められている。


これを踏まえて、“隻眼のベルーグ将軍”が、


「地球の料理と調味料であれば、あの肉、もっと美味しくなりますかね?」


素朴な疑問を口にした結果、主だったメンバーの視線が“アシャーリーとセゾーヌ”に集まった。


少しだけ〝ん~??〟と考え込み、


「ステーキ、ハンバーグ、トンカ…、ワイバーンカツ、唐揚(からあ)げ。」

「いろいろ試してみましょうか。」

「調味料は新しく開発しなくても大丈夫だと思う。」

「おそらくだけど。」


そのようにアシャーリーが述べる。


こうしたところ、“兎の獣人 カトリーヌ”の祖父にあたる“カング・バウル”が、


「恐れながらよろしいでしょうか??」


僕に伺ってきた。


カングは[男爵]であり[ギルドマスター]でもある。


とかく。


「許す。」


そう僕が承諾したら、


「ワイバーンは、その肉を塊ごとに、いくらか、冒険者たちに無料で分け与えればよいかと。」

「証明書つきであれば、“肉屋”もしくは“飲食店”であったりが高値で購入しますので。」

「当然、部位によって値段は異なりますが、〝ランクが高い者から順に〟という事で問題ございません。」


このような解決策を講じてくれた。


そうしたところで、


「ワイバーンから取れる素材を売ってもらいたい。」

「予算的に全てを買うことはできんが。」


“ハイドワーフのトラヴォグ侯爵”に声をかけられ、


「勿論でございます。」

「幾つかであっても喜ばしい限りです。」


カングが頭を下げる。


ここから、僕は“竜人族/天空人族/鬼人族/魔人族”と話し合う。


それによって、三匹ずつ分ける運びとなった。


まぁ、なんにせよ。


帝都で暮らしていた者らのなかで、落命したヒト達は、[霊園]に埋葬してあげる。


他の遺体は、仲間が地元に連れて行くことになった……。



解散して、お城に帰った僕などは、[湯浴(ゆあ)み]する。


同じように体の汚れを綺麗にして着替えを済ませた転生者であったりが、再び集まりだす。


いち早く来てくれたアシャーリーは、城内の[厨房]にて腕を振るってくれているそうだ。


カトリーヌの父親(・・)が、ひとまず[ワイバーン肉のブロック]を何個か届けてくれたので。


ギルドは多忙になっているらしく、本人は急ぎ戻った。


さておき。


[第二広間]で、


「そう言えば、ルトス。」

「遅くなっちゃったけれど、エルーザたちを助けてくれて、ありがとう。」


(もと)学級副委員長”に僕が会釈したところ、


「いやいや、礼には及ばないでありますぞ。」

「帝王陛下殿。」


〝ニカッ〟とする。


この流れにて、


「あにうえ!!」

「みた?!」

「しょうせぇさん、すごかったんだよ!!」


僕などの妹が嬉しそうに喋った。


(お??)

さん(・・)づけに変わってる。)

(〝魔眼(まがん)の効果があった〟って事かな?)


そう僕が思ったタイミングで、給仕達が配膳を始める―。


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