第317話 実戦.14
ドラゴンに変じた“竜人たち”が、“ワイバーン集団”へと向かいだした頃。
「俺らは“ウォリアーベア”や“トロール”を倒すぞ!!」
“ディラル第一王子殿下”が身内と配下に告げる。
これによって、およそ30名といった“男女の鬼人”が、“グリフォン”や“ヒッポグリフ”をスピードアップさせた。
王族で参加しているのは、“第四夫人の息子 ディージー/第三夫人の娘 リッシー/第五夫人の息子 ディン”だ。
ディンはまだグリフォンに乗れないので、陸にいる。
本人の“教育係 5名”と共に。
“婚約カップルのゼェンキさん&ゴォキさん”は[空中班]だ。
なんにせよ。
「やるぞ!」
ディラル王子の合図で、鬼人族がグリフォンやヒッポグリフから飛び降りた。
「え?!!」と僕などが驚くなか、落下している鬼人が、
「巨大化!」
宙で発する。
一気に身長が伸びた彼ら彼女らは、〝ズシィーンッ!!〟と着地した。
[武器と防具]もサイズアップしている。
“エルフ族”の【錬金術】を用いて作られているため。
なお、6M級の“戦士熊”はニ十頭あたりだ。
アップルグリーン色の皮膚である“巨人”は、背丈4Mが十数で、5M級が二体だった。
[原始的な服装]をしていて、[大きな棍棒]を持っていたり[素手]だったりする。
いずれにせよ。
[日本刀]を抜いたディージーが、
「バーサーク!」
自身の【物理攻撃】を倍増させた。
そんな本人は、“トロールの通常種”とバトルを展開しだす。
ちなみに、ディージーとリッシーは背丈5Mになっている。
他は6M~8Mといったところで、ディラル殿下は7M級だ。
リッシーは[鏃が連なっている鞭]を扱っていた。
[地球のファンタジーもの]による影響で。
これもまた“トラヴォグ侯爵”などが完成させた代物だ。
そうした武器を“リーシア姉上”や“細長眼鏡のマリー副将軍”も所持している。
ただ、姉上は、現在、[スピア型マジックワンド]を使っておられるみたいだ。
[槍]と[魔法の杖]を合体させた武器であり、付属している[クリスタル]は赤い。
“コルティの妹 ルー”も同じタイプで、クリスタルは黄色にしていた。
あと、姉上は[弭槍]もゲットしておられる。
[弓]の先端に[槍の穂]が付いていて、形は[西洋風]だ。
これは、“ハーフエルフのリィバ”も、依頼し、購入していた。
勿論、それぞれの武器は〝本人の身長に合ったサイズ〟となっている。
さておき。
“グリフォンとヒッポグリフの集団”が、“虫系モンスター達”とドッグファイトを繰り広げだす。
そうした敵の一部が、こちらへ向かって来た。
“天空人のアンヌ”が、僕の近くで、
「守護。」
【防御力】を二倍にしてくれる。
「ありがとう。」
お礼を述べた僕に、アンヌが優しく微笑む。
……、うん。
照れてる場合じゃない。
前方に集中せねば。
こうしたなか、僕は“|ブラッドサックホースフライ《吸血虻》”に[長めのダガー]を払った。
“マンティコアのラバス”は、“クリーピーフライ”へと、クチから【火の玉】を放つ。
色はレッドだ。
一方で、アンヌが“キラービー”に[バックソード]を振るう。
そんな僕らは【神法】や【魔法】を発動しないようにしている。
“鬼人族の従魔”にも被弾しかねないので。
このため、僕は[ムラクモ]を用いずにいた。
うっかり【閃光】を扱わないで済むように。
まぁ、それはおいといて。
“モスマン”は[羽]から【黄色の粒子】を大量に飛ばす。
【コンフュージュ】の効果があるらしい。
“鬼人の従魔たち”にも【スキル】がある。
全長4Mのグリフォンは、おもいっきり翼を前に押し出して〝最大幅20㎝×長さ4Mの三日月状〟といった【ウィンド・エッジ】を使っていた。
3M級のヒッポグリフは〝最大幅15㎝×長さ3M〟だ。
こうした[従魔チーム]も、ラバスみたいな[甲冑]を纏っている―。




