第316話 実戦.13
その谷は、帝都の外側から〝東に徒歩で1日〟という距離らしい。
不眠不休で。
なお、種類は[構造谷]だそうだ。
こうした地帯から、およそ二千体のモンスターが向かって来ている。
【ダンジョンブレイク】がきっかけとなって。
僕達のほうは、魔物らの半数ぐらいだ。
気づけば小雨が降りだしていた。
空中には“キラービー/キラーホーネット/|ブラッドサックホースフライ《吸血虻》/クリーピーフライ/モスマン”が、ざっと三百匹いるみたいだ。
“ビー”と“フライ”は50㎝あたりで、“ホースフライ”は80㎝くらい、“ホーネット”は1M級となる。
“モスマン”は、〝背丈2Mで全身が毛で覆われた人型〟であり〝大きなガの羽〟を有す。
うーん。
“アシャーリー”が[地上班]で良かった。
悲鳴をあげたうえに、失神しかねないので。
その陸にいるモンスターらは“アルミラージ/ジャッカロープ/ラタトスク/シャドードッグ/ゴブリン/アルラウネ/ウッドゴーレム/|フェロウシャスウィーゼル《凶暴なイタチ》/ランペイジゴート/バローボア/ウォリアーベア”だ。
こうした[敵グループ]の後ろ、宙や地に、“竜”と“巨人”みたいなモンスターがいくらか見受けられる。
ヴァイアの次兄にあたる“ドゥーラさん”が、
「“ワイバーン”に“トロール”ですね。」
「“竜もどき”は餌を追いかけて、巨人は知能が低いので周りに釣られてなんとなく、出てきたのでしょう。」
「私たちは変身して、ワイバーンに当たりますよ。」
そう述べるなり、ドラゴンと化す。
これに、“ヴァイア”と“双子の兄妹 ドッシュさん&ラッスさん”や、男女四名の“竜人”が、続く。
ドゥーラさんは80M級で、ヴァイアが5M級、双子さんは20M級だ。
残りのドラゴンが50M級といったところだった。
ワイバーンは、どれも15M級だろう。
腕の部分が[翼]となっており、頭に[角]は生えていない。
[皮膚]は〝竜の鱗の次に硬い〟そうだ。
それが緑色なのがオスで、黄緑色はメスらしい。
どちらも、体の正面などは白色だ。
こうした魔物が十五数いる。
「眼前の虫系が余計ですね。」
ふと呟いたドゥーラさんが、〝ウオ――――ッ!!!!〟と咆哮を放つ。
“虫型モンスター達”は、恐怖に駆られて、止まった。
そこへ、
「ヴァイア。」
「特殊スキルを。」
ドゥーラさんに促され、
「気焔!」
発動したところ、五十匹ぐらいが気絶して落下しだす。
一方で、ワイバーンらは逃げ始めていた。
「行きますよ。」
冷静に指示したドゥーラさんを先頭に、ドラゴンたちが全速で飛ぶ。
ワイバーンよりもスピードがあるため、ぐんぐん距離を縮める。
この流れで、それぞれにクチから【炎】を吐く。
【フレイムブレス】あるいは【ドラゴンブレス】だ。
ヴァイアのは【レッド】で、“ドッシュさん&ラッスさん/四名の竜”が【オレンジ】であり、ドゥーラさんは【イエロー】だった。
ちなみに、炎は[赤 < 橙 < 黄 < 白 < 青]の順で温度が高くなる。
ともあれ。
竜人族は、ニ十体ほどの“従魔”を連れてきていた。
“リザードマン”だ。
背丈は平均2Mあたりで、翼とツノは無い。
“二足歩行のトカゲ”といった印象だ。
ワイバーンのような皮膚がコバルトブルーなのが男性で、スカイブルーは女性なのだと。
共に、[剣士みたいな甲冑]を装備しており、武器は[剣]か[槍]だった。
なんでも、【氷のスキル】を使うらしい。
そうしたリザードマン達は、陸で戦ってくれている―。




