表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
315/324

第315話 急報.4

五日が過ぎている。


空は少し曇っていた。


“ルゼム公爵”と“ヘラブ第二夫人”に、ルトスの教育係のうち“2名”が、[合同鍛練]に加わっている。


公爵と“女性”は[総合格闘技]を、夫人と“男性”が[空手]を、習いだした。


これまでは“魔人の王子”に遠慮していたらしい。


〝ルゼムたち親子が揃って強くなろうとしているのは、自分の地位を奪うためではないか??〟と勘繰(かんぐ)って、失脚させようと仕掛けてきかねないので。


ただ、“ルトス”によれば「最高神様と竜王陛下の件が効いたらしく、あの伯父上殿は改心していきつつありますよ」とのことだった。


そのため、気兼ねがいらなくなったそうだ。


こうしたなかでの休憩中。


「ディージー殿とエルーザ殿などは、まるで“本当の師匠と弟子一同”みたいな感じでありますな。」


ルトスが述べる。


〝ん?〟と首を傾げた“エルーザ”が、


「しょうせぇー。」

「なにそれ??」


そう尋ねた。


このため、ルトスが説明していく。


……、結果、


「ししょぉー♪」


エルーザを筆頭に、子供らが、そう呼ぶようになり、


「やっぱりか!!」


〝ふははははッ!〟と“鬼人のディージー”が笑う。


ここへ、“トラヴォグ侯爵”が訪れた。


いろんなヒトが注文していた[武器]が出来上がったらしい。


侯爵はもとより、数名の職人による【工技(こうぎ)】のおかげで、割と早く完成したようだ。


あと半月が経ったら[ハグーカ(しま)]に再び赴く予定だったけど。


とにもかくにも。


依頼していたメンバーが〝おぉ~♬〟と喜びながら受け取ってゆく。


代金を支払い終えたところで、“兎の獣人 カング・パウル男爵”が【テレポート】してくるなり、


「帝王陛下!!」

「火急のため御無礼お許しください!」


焦りつつ跪く。


「お祖父(じい)ちゃん?!!」


驚く“カトリーヌ”を余所(よそ)に、


「東の谷で“ダンジョンブレイク”が発生したらしく、〝混乱に陥った大量の魔物が暴走しながら帝都に向かっている〟と、生き残った冒険者らが知らせてくれたそうです。」

「そこから、都内に在る“全てのギルド”に伝達がなされました。」

「都に辿り着くまで10時間あたりと予測されているため、途中で止まるかもしれませんが、問題はその後です。」

「魔物らが、方々(ほうぼう)に分かれた流れで、あちらこちらの町を襲撃しかねないかと。」

「そうなる前に討伐すべく、帝都中のギルドで依頼を始めていますが、ランクの高い冒険者の多くが別件にて出払っているため、かなり厳しい状況です。」


そう男爵が語る。


「分かった。」

「ぼ…、()も向かおう。」


このように告げたら、


「俺も!」


ディージーと、


「私もだ。」


“竜人のヴァイア”が、続いてくれた。


それに、「僕も」「私も」「小生(しょうせい)も」といった具合に、誰もが協力を惜しまないでくれる……。



準備を整えるため、一旦は解散していた。


この50分後、改めて[鍛練場]に集まりだす。


身内から事情を聞いた“転生者の親族 何名か”と、“それぞれの配下 幾十(いくじゅう)”も、参加してくれる。


そこから、“魔術師のレオディン”によって、都の外、東側に、【瞬間移動】する僕たちだった…。



五百人ぐらいの兵士と、二百名ほどの冒険者も、渡ってきている。


“先生”の計算で〝今頃モンスター達はここら辺にいるだろう〟といった[ポイント]に総勢およそ千数が【テレポーテーション】した。


これまたレオディンによって。



……、[草原]に布陣して約2分。


〝ドドドドドドドドドッ!!!!〟という音が響いてくるのと共に、地面が軽く揺れだす。


緊張が高まるなか、“マンティコアのラバス”に跨っている僕は、上昇してもらう。


“竜人/天空人/魔人”といった[翼]や[羽]を有している種族に、“グリフォン/ヒッポグリフ”に乗っている“鬼人”も、宙に浮きだした。


「ざっと二千はいそうですね。」

「ダンジョンだけでなく、谷で暮らしていた魔物も含まれているのかもしれません。」


そのように推理したのは、ヴァイアの次兄(じけい)にあたる“ドゥーラさん”だ。


こうしたところで、下から、“隻眼のベルーグ将軍”に、


「ラルーシファ陛下!!」

「御命令を!」


声をかけられ、左腰に帯びている[長めのダガー]を〖右手〗で抜いた僕は、〝すぅ―〟と息を吸い、


「突撃ぃ――ッ!!!!」


全軍に合図した―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ