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第307話 巡り会い.10

ドワーフ族の“ブロッタ―・ゴルン宰相”が、


「帝王陛下。」

「恐れながら、一つよろしいでしょうか?」


ふと尋ねてきた。


「許す。」


簡略的にOKすると、


「“トラヴォグ様”は、今、どちらに??」

「と言いますのも、あの御方の父君のときから知り合いでして、帰国する前に伺っておきたいのです。」

「もう長いこと疎遠になっておりましたので。」


そう説明したゴルンが、


「アドリク陛下、寄り道になってしまいますが、どうか我が願いを聞き届けてくださいませんか?」


こう“ロデール国王”に確認する。


「ああ、構わないとも。」

「私にとっては遠縁(とおえん)だしな。」


“ドワーフ王”が承諾したところで、


「勤務中かもしれないため、詳細な居場所は分からない。」

「“第1区の屋敷”を教える故、赴いてみよ。」


そのように僕が提案したら、


「ありがとうございます。」


ゴルンと、アドリク王が、お辞儀した。


ちなみに、ドワーフ王は何名かの“護衛”を伴ってきたらしいけど、外で待機させているそうだ。


乗ってきた[ユニコーン車]と[数台の馬車]も。


こうしたなか、アドリク王とゴルン宰相が[玉座の間]から去ってゆく…。



およそ1時間後。


“トラヴォグ侯爵と先生”が訪れた。


改めて、お礼を述べに。


侯爵家族は[第4区の南東エリア]に居たそうで、【テレポート】を備えている“お屋敷の使用人”が急ぎ伝えたらしい。


まぁ、なんにせよ。


久しぶりにゴルンに会えたトラヴォグ侯爵が、とても喜んでいる……。



二日が経ったAM11:00あたり。


“コルティ”が[収穫した野菜]を持って来てくれた。


“弟のコッジー&妹のルー”と。


“イグル”に付いてきていた“弟のイリース”が、退屈してしまい、つい先ほどから“エルーザ”と[娯楽室]で遊んでいる。


その情報を得たコッジーとルーが足早に向かう…。


正午には、“コルティ/コッジー/ルー/イグル/イリース”も一緒に[食堂]でお昼ご飯となった。


他に“アシャーリー/セゾーヌ/兎の獣人 カトリーヌ”などもいる。


エルーザたちは特に楽しそうだ。



……、三日が過ぎた。


[ヴェルン王国]との不戦条約における調印が滞りなく済んだ。


宴は催していない。


こうしたなか、帝国内はもとより各同盟国から[イグサ]が送られてくる。


そのため、先生が【お取り寄せ】してくださった本を参考に[畳]を作りだしたらしい。


〖手縫い〗で。


余談として、こちらの世界にも[ミシン]が存在している。


[足踏み]だけれども。


あと、前々から[マンホール]があった。


先生の調べによれば〝地球では古代メソポタミアや古代インドが起源〟らしいので、おかしくはない。


それに、ローマの[真実の(クチ)]は、もともとマンホールで、あちらの〝1世紀頃の物〟と推測されているそうだ。


さておき。


[帝都の第1区 北東エリア]には[大きめの神社]も建設している。


まだ途中だけど。


ここにも畳を用いる事になっていた。


[温泉宿]だけでなく。


神社には“ダイワの初代国王 ラダーム様”を(まつ)らせていただく。


当然、“建速須佐之男命たけはやすさのおのみこと”や“大国主命(おおくにぬしのみこと)”に、“最高神 ラノース様”と“武神 カティーア様”も。


そのため、[オオクニヌシ(じま)]の“神職(しんしょく)の一部”に移住してもらう。


[宮司(ぐうじ)禰宜(ねぎ)権禰宜(ごんねぎ)巫女(みこ)] として…。



翌朝。


[合同鍛錬]を行なっている。


ここへ、“1人の男性城兵”が、


「陛下に御客様です!!」

「“転生者”であらせられます!」


そう知らせてきた。


兵士の後ろに“男性/女性/少女/少年”が1名ずつ佇んでいる。


〝髪や眉〟は深紫色(ふかむらさきいろ)で、瞳は紫だ。


痩せ型であり、肌が白く、耳の先端が尖っていた。


王族か貴族かといった[服]は、黒色を基調とし、金糸で[紋章]や[装飾]が刺繍されている。


“細長眼鏡のマリー”が、


「“魔人族”では??」


こうした見解を示したところ、僕とかと変わらないぐらいの(とし)であろう“オールバックの男子”が、一歩だけ前に〝ズイッ〟と出て、


小生(しょうせい)は“ルトス=シャーン”であります。」

「前世では“奈木悠一(なぎ・ゆういち)”でありました。」


どこか嬉しそうに名乗った。


それに対し、


「副委員長!!?」


僕と、


「奈木君??!」


“天空人のアンヌ”が、揃って反応する―。


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