第303話 ターニングポイント.10
“武神 カティーア様”が授けてくださった策に、
「なんか、そのような役割が増えたな。」
何気なく“竜王陛下”が独り言を口にする。
「不服か? ラドン。」
そのように武神様に問われ、
「いえ! 滅相もありません!」
竜王が背筋を〝ビシッ!!〟と伸ばした。
こうしたなか、
「では。」
「お城に戻り、すぐに準備を整えます。」
“天空人の女王 ロザーラ陛下”が述べる。
「え?」
「もう??」
ふと僕が尋ねたら、
「まぁ、早いに越したことはないでしょうな。」
ロザーラ女王に賛成した“ディーザ鬼王”が、
「午前中に終わらせてしまっていいかと。」
そう提案した。
「うむ。」
「ならば、一時間後に集結するか。」
「ラルーシファ帝王よ、どこがいい?」
ラドン陛下に訊かれ、
「ん―、そうですねぇ…。」
「でしたら、南門あたりにしましょうか。」
「当然、帝都の外で。」
このように決めたところ、
「皆さん。」
起立した“トラヴォグ侯爵”が、
「ご迷惑お掛けして、申し訳ありません。」
深々と頭を下げる。
それに“先生”が急ぎ倣われた。
すると、
「気にする必要はないわ。」
「連中は“スサノオ”と“全ての同盟国”を敵に回したのだから。」
「ラルーシファ陛下を始め、私もエルーザも、まだ子供だと思って見下したアイツラに、絶望を与えてやりましょう!」
“リーシア姉上”が不敵な笑みを浮かべられる。
こうして、作戦を実行に移すことになった。
▽
……、神様がたはお帰りになられている。
AM11:10頃。
[帝王城の1階エントランス]に、[甲冑姿]の僕と“マンティコアのラバス”がいた。
側には、[ウィザードローブ]を纏った“魔術師のレオディン”も。
他の“教育係”や“お世話係”などは少し離れた位置に佇んでいる。
レオディンが詠唱しだしたところで、
「陛下、ご武運を。」
そう姉上が声をかけてくださり、
「あにうえ、がんば☆ミ」
妹が無邪気に励ましてきた。
いや、“エルーザ”の所為でこういった状況になってるんだけど??
ま、結果オーライではある。
そんなこんなで、【テレポート】する僕たちだった…。
▽
装備した“竜人族/天空人族/鬼人族”が40名ずついる。
合計で120名だ。
鬼人は、王族が“グリフォン”に、兵隊は“ヒッポグリフ”に、乗るらしい。
つまり、“従魔”だ。
勿論、甲冑を身に着けている。
主だったメンバーは、竜人が“ラドン陛下/ドォーゴ王子殿下/長兄のラゴーンさん/次兄のドゥーラさん/三兄のガオンさん/ヴァイア/双子兄妹のドッシュさん&ラッスさん”だ。
天空人は“ロザーラ陛下/アンヌ/アンヌの母 ザベルさん/アンヌの祖母 ルレア大公/アンヌの教育係&お世話係 計10名”となっている。
鬼人が“ディーザ陛下/ディラル第一王子殿下/長女のハルラさん/長男のディッラさん/ディージー/婚約カップルのゼェンキさん&ゴォキさん”だった。
ハイドワーフは“トラヴォグ侯爵/四女のフィネルンさん/先生”だ。
ちなみに、この3名は、[貴族服]となっている。
何はともあれ。
僕と鬼人族は、それぞれの従魔に跨った。
そうした流れで、フィネルンさんによって【テレポーテーション】する……。
▽
草原だ。
[ヴェルンの王都]から北東に500M程あたりのとこらしい。
「じゃぁ、予定どおりに。」
こう参加者に告げた僕は、
「頼む。」
ラバスに上昇してもらう。
それに殆どのヒトが続くなか、
「よろしくお願いします。」
先生や、トラヴォグ侯爵にフィネルンさんが、お辞儀した。
この顔ぶれには待機してもらっておく。
あと、レオディンも。
そうして、[ドワーフ族の都]を目指し飛んでゆく僕らだった―。




