第301話 ターニングポイント.9
新章に突入しました☆ミ
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年が明けた。
1日目は家族のみで過ごすところだけど、それだと寂しいので、“各教育係&各お世話係”が一緒にいてくれる。
勿論、“マンティコアのラバス”も。
▽
……、2日目の夕刻。
挨拶に訪れた“同盟国のヒトたち”や“転生者組など”と[第一広間]で宴になる。
“ラダン兄上とリーシア姉上”の母方の祖父母も来ていた。
“ダンギシュ=カリュー王”に“リア王妃”だ。
両名は[帝王城の落成式典]のときも列席してくれていた。
今回は、“ギルリッシュ王子”と“王子妃”の姿もある。
あと、王子達の“二人の子息”も。
彼らは“10歳と8歳の少年”だった。
いつだったか説明したと思うけれど、姉上がたの母親の“弟”が、ギルリッシュ王子だ。
ま、なんにせよ。
僕たちは賑やかな時間を味わっていく。
明日以降は、“城兵/給仕/料理人”であったりが休みに入る。
シフトで5日ほど。
教育係&お世話係も同じだ。
ただし、不測の事態が起きた際は休日返上となる…。
▽
これといった問題もなく10日が経った。
そこへ、[ルクロヤ王国]から使節団が足を運んでくる。
[ダークエルフの国]だ。
[惑星ガーア]の南西、[サウエスト大陸]に在るのだとか。
こうした彼ら彼女らは、[カカオの輸出]の件で赴いていた。
あちらは[チョコレートの製法]を欲している。
いや、〝地球の料理はどれも〟というのが本音らしい。
それを叶えるためには同盟を結ぶ必要がある。
こうなると、まだ会えていない転生者達が[帝王城]まで来ないかもしれない。
現在[チキュウビストロ]を冠しているのは、帝都の四店舗のみだ。
詳しくは[ルワーテ/リジュフィース/ビアクト/グラールス]だけとなっている。
[オオクニヌシ島]から移住してくれた。
その他は、名乗るのを廃している。
ちゃんとした考えがあってのことだ。
よって、[ルクロヤ王国]とは貿易のみ行なう。
こちらとしては、カカオが入手できるうちは[チョコに関する全てのレシピ]を無料で渡す。
そんなカカオを[友好の証]に使節団が持ってきてくれていたので、非常に助かる。
在庫が切れかけていたから……。
▽
三日後のAM10:00頃。
[ヴェルン王国]より使者たちがやって来た。
“先生”がたの[祖国]だ。
このため、“僕/姉上/妹のエルーザ/ルシム宰相/ルファザ総務大臣/クレイ外務大臣/ラバス”が面会する…。
▽
[玉座の間]に“ドワーフ族の男女五名”が佇んでいた。
[レッドカーペット]の両脇には“計10人の守兵”が並んでいる。
[スローン]に腰かけた僕に、ドワーフらが軽く頭を下げた。
そうして、
「自分は、代表の“エシブ・スティー”と申す。」
「“トラヴォグ公爵”を始め、我々の国から姿を消した連中が、この都で暮らしていると聞き及ぶ。」
「その者らを返していただきたい。」
背丈が140㎝くらいであり、〝オールバックの髪/眉/瞳/お腹あたりまでの長さがある髭〟はライトブラウンで、50代半ばの容姿 といった“ハイドワーフ”が、要求してくる。
これに、僕の左隣で立っておられる姉上が、
「ふてぶてしいわねꐦ」
嫌悪感を示された。
すると、
「そんな口を利いていいのかな? “人間の小娘”よ。」
「お前らは、〝伝説の神法やムラクモを扱える〟だの〝竜人や鬼人に天空人達と同盟を結んでいる〟など、嘯いておるらしいではないか。」
スティーが更に横柄な態度となる。
〝は??!〟と姉上が反応なさったのを余所に、
「そんな偽りの情報に騙される我らではなーいッ!!」
「すぐにでもトラヴォグどもを差し出さねば、ヴェルンから大軍が攻め込むぞ!」
「蹂躙されても構わんのか?!!」
「あん!??」
そう“使者の代表”が凄む。
「なんですって!!?」
姉上が怒りを露わになさるなか、僕の右隣に起立しているエルーザが、
「ぜんたいきょうか。」
このように呟くなり、スティーへと走りだした。
なお、妹の身長は125㎝ぐらいだ。
いずれにしろ。
「な??」
スティーに猛ダッシュで接近したエルーザは、〖右手〗で髭を〝ガシッ!〟と掴み、
「ぬぉりゃあ――ッ!!」
下に引っ張って〝ブチィッ!〟と抜いた。
「ふぎゃッ?!!」
痛がるのと共にバランスを崩したスティーは〝ドスン!〟と尻餅を着く。
そうした当人の顔へ、エルが、握っている〖髭の一部〗を、
「なめんなッハゲェ―!!」
おもいっきり投げつける。
「……。」
誰もが呆然としていたら、
「いや!」
「禿てはおらん!!」
スティーが主張した。
うん、確かに。
だけど、ツッコミどころは違う気がする―。




