第299話 派生.12
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私は、エナ・ミリアムネ。
“ハーフエルフ”です。
スサノオ帝国の[女男爵]かつ[科学技術副大臣]になりました。
“ラルーシファ陛下”が[お屋敷]を用意してくださろうとしましたが、一人で暮らすには広すぎるので、丁重にお断りさせていただいた次第です。
このため、[帝都の第1区 南西地帯]にある[ちょっとした邸宅]で過ごしています。
ちなみに、[二階建て]です。
普段は[お城の研究施設]で働いています。
“イグル君”や“リィバ科学技術大臣”と。
リィバさんはユニークです。
出身国が同じなので、親近感が湧きました。
生まれ育った町は違いますが。
まぁ、互いの距離は縮まっていきつつあります。
なんにせよ。
私たちは、[ハグーカ島]に赴きました。
“イリース君”などが消えたときはかなり心配しましたが、“闇ノ神 カッティ様”のおかげで亡くならずに済んで良かったです。
……、現在、“ジャッカロープ達”と戦っています。
大半はイグル君の【毒】に苦しんでおり、残りは“ヴァイア殿下”による【土の弾丸】で負傷しました。
あと、“ガオン殿下”が【感電】しておられます。
そうしたなか、
「氷の精霊よ、盟約に応じ、助力すべし。」
冷気を纏わせた[レイピア]を、左から右へ払う私です。
これによって、〝厚み3㎝×長さ1.5M×最大幅20㎝〟といった【三日月状の氷】が飛んでゆき、【ポイズン】にもがいている二羽に直撃しました。
そうしたところで、
「ぬッおッりゃ――ッ!!」
痺れが解けたのか根性なのか? ガオン殿下が、
「よくも!」
前に走って、
「やりやがったなッ!!」
【雷】を当てた魔物を〖右足〗で蹴り上げます。
これをきっかけに、各自が[物理攻撃]を展開していきました…。
ジャッカロープを殲滅し終えています。
南に歩くと、[廊下]がありました。
正面に[弓型の空洞]があって、その向こうは[台所と食堂]になっています。
廊下の右、つまり西側に[長方形の空洞]が見受けられたので、こちらへ進んでみたら[異なる建物]に直結していました。
全てが[石]です。
中心地を[川]が横切っており、一本の[橋]が設置されています。
天井には[長方形の開口部]があるため、若干ながら明るいです。
南北の壁に[大きめの空洞]がありました。
左右とも、同じ造りのものが幾つも並んで繋がっているようです―。
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私は、ルイ・エスガー。
“近衛衆の末裔”だ。
“ルシム宰相閣下”の推薦もあり、[帝都 一番隊]となっている。
隊長である私は[騎士位]を授かった。
それぞれ、第1区の[兵舎]や[アパートメント]で生活している。
私と“副隊長”あたりは、別々の[一軒家]だ。
これは余談になるかもしれないが、近衛衆の血筋は皆、証拠となる物を“ラルーシファ帝王陛下”にお見せした。
先祖たちが遺していた記録だ。
その一部は[日本語]とやらで書かれていたので、誰も理解できずにいた。
しかし、陛下であれば【解読】できる。
よって、立身出世などを目当てに「近衛衆の子孫だ」と主張する者が帝王陛下を訪ねて来ても、簡単に真偽のほどが分かってしまう。
これまで、かように謀った五名が、すぐさま捕らえられた。
なお、厳罰に処された連中は、日本語そのものを知らなかったそうだ……。
私達は[ハグーカ島]に赴いている。
“エルーザ帝王妹殿下”がたが、【リッチの罠】に掛かられてしまった際には、かなり焦った。
だが、“カッティ様”によって難を逃れることができたらしい。
幼い容姿ながらも、さすがは“神”であらせられる。
感謝の祈りを捧げておこう。
無論、“パナーア様”にも…。
“一番隊 百名”と“ドワーフの職人 五十名”は[東の港]で待機していた。
[円形で鉄製の缶]を用いて焚火を行ないながら。
暫くすると、南西で〝ガゴゴゴゴ〟と何かしらが動いた流れで爆発が起きた。
全員が驚いたところ、音がした所の南南東の[建物]から約二十体の“ゴブリン”が慌てながら出てくる。
そのまた南に隣接する[邸宅]より十頭の“ノール”が、やはり[木製扉]を開けて現れた。
これらだけでなく、[海]からは“サハギン”が上がってきだす。
総勢で五十数くらいだ。
うち五匹あたりは、“グレートサハギン”だった。
「ゴブリンとハイエナどもはドワーフ族の皆さんにお任せします!」
「一番隊はサハギンを!!」
そう指示した私に、誰もが「了解!」と応える。
あちらは“トラヴォグ侯爵の四女 フィネルン様”が率いるみたいだ。
いずれにせよ。
私たちは、“半魚人の群れ”と戦う。
コイツラは[武器と防具]を装備している。
以前より(川や海などでよく溺れ沈まないものだな)と不思議で仕方がない。
ま、おいといて。
敵どもに〖左手〗を向け、
「今ここに集まりて、その形を成せ。」
「我が意に従い、仇なす者を討つべし。」
〝直径1M〟といった【魔法陣】を構築した私は、
「ファイア・アロー!!」
【火の矢】を50コ飛ばす。
これらによって十体ぐらいのサハギンが燃えるなか、〖右手〗で[ロングソード]を抜き、
「続けぇッ!」
突撃していく―。




