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Kizuna no Saisei  作者: Jair
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7/8

人生最高の日

続きを読む前に、ぜひ作品を応援してください!楽しんでいただけたら嬉しいです。ご意見やご感想をお聞かせください。とても参考になります!読んでいただき、本当にありがとうございます。:D

[ダイアログ]

エリュスは一人の少女と一緒に野原を駆け回っていた。二人は笑い合いながら、その時間を思いきり楽しんでいた。


[タスキ -思考]

正直、驚いてるって言うしかない。ここに来る前の俺は十七歳だった。でも今、この体で、俺は今日三歳になる。

まだちょっと不器用だけど、この世界の言葉も少しずつわかってきた。母さんが話し方を教えてくれてるおかげで、もうほとんど理解できる。まだ苦手なところもあるけどな。

でも、そこまで難しいってわけでもない。

この世界は最高だ。こんなに色であふれてて、こんなに自由なんて、信じられない。

ずっとここにいたいくらいだ!


[女の子]

エリュス! 見て!


[エリュス]

わあ! きれいながけ!


[女の子]

エリュス! エリュス! ドラゴンが飛んでるよ!


[エリュス]

すごくきれい! ぼくも乗ってみたい!


[タスキ -思考]

この世界には、思ってたよりずっと驚かされてる。本当にきれいだ。

ドラゴンだぞ! 本気で乗ってみたい。いつか絶対に乗ってやる。


[エリュス]

つかれたー! あの木の下にすわろうよ。


[女の子]

うん、行こ!


[ダイアログ]

二人はがけの近くにある一本の木まで歩いていき、その木陰に腰を下ろした。

そこからは、二人は美しい景色を眺めることができた。


[女の子]

ねえ、エリュス! 魔法学校で習ったこと、見せてあげよっか?


[エリュス]

うん!


[ダイアログ]

少女は手を前に出し、目を閉じて深く息を吸った。


[女の子]

おお、炎の精霊よ、わが手にその熱を貸したまえ。生まれよ、小さき炎! 《小火(リトル・フレイム)》!


[ダイアログ]

少女の手のひらに、小さな炎がともり始めた。

エリュスは、少女がやってみせたことに目を丸くした。


[エリュス]

すっごーい!


[女の子]

ふふん! あんたが魔法学校に入って、私みたいに習えるのは、まだまだ先なんだから。ふん!


[エリュス]

そっかぁ、あはは。でもぼく、魔法使いになるだけじゃいやなんだ。


[女の子]

ふーん! 何言ってるの? 魔法使いになりたくないの?


[エリュス]

ぼく! ぼく! ぼくは、鋼の剣の魔法使いになりたいの!


[女の子]

は? なにそれ? そんなのないよ。魔法使いか剣士か、どっちかなの。

ふーん! あんたがまだ子どもだってこと、忘れるとこだった! 想像力がすごいのね!


[タスキ -思考]

おいおい……そりゃどうも。


[女の子]

そうだ、もう行かなきゃ。


[エリュス]

どうして?


[女の子]

なんでもない、なんでもない、なんでもなーい! えへへ!


[エリュス]

わかった、たぶん……


[ダイアログ]

二人は立ち上がり、村へ向かって歩き出した。

村に着くと、二人はエリュスの家へ向かった。玄関の近くまで来たところで、少女はエリュスの目を手でふさいだ。

エリュスは驚き、何が起きているのかわからなかったが、少女は彼の手を引いて、そのまま歩かせた。

扉の前に着くと、少女は扉を開け、二人は中へ入った。

突然、少女はみんなのいるほうへ走っていき、その間にエリュスは目を開けた。

みんなが声をそろえて叫んだ。


[みんな]

お誕生日おめでとう!


[ダイアログ]

エリュスは目の前の光景が信じられなかった。エリュスはうれしすぎて、言葉が出なかった。

何人かの近所の人たちと、家族みんなが、エリュスの誕生日を祝うために集まっていた。


[ダイアログ]

エリュスは何と言えばいいのかわからず、満面の笑みでみんなを見つめたまま立ち尽くしていた。


[カズマ - パパ]

さて、息子よ。お前がドラゴンが大好きだって、ある人から聞いてな。

だから母さんと二人で、お前をドラゴンに乗せてやることにしたんだ。


[エリュス]

ほんとに!? ありがとう、パパ!


[ダイアログ]

エリュスは父親にぎゅっと抱きついた。

カズマは突然抱きつかれて驚き、最初はどう反応すればいいのかわからなかった。それから彼は息子の頭に手を置き、抱きしめ返した。


[カズマ - パパ]

どういたしまして、息子よ……

じゃあ、何を待ってるんだ? お前の小さな友だちも一緒に行くぞ。

行こう!


[ダイアログ]

近所の人たちは家を出ていった。皆、カズマが息子をドラゴンに乗せに行くことを知っていて、エリュスのことを喜んでいた。

皆が出ていったあと、カズマと家族、そしてデンジの娘は街へ向かった。

まだ朝早かったので、一行は旅のために馬を二頭借りた。カズマは少し緊張していたが、一行はそのまま進み続けた。

数分が過ぎ、一行は街の入り口にたどり着いた。

兵士たちの検問を通ると、一行は街に入り、通りを見て回り始めた。


[カズマ - パパ]

ようこそ、街へ。

ここはお前が慣れてる場所とは全然違う。大きくて、商人もたくさんいるんだ。


[ダイアログ]

エリュスは目を見張った。エリュスが街を訪れるのは、これが初めてだった。


[タスキ -思考]

すげえ、きれいだ!

うわっ、マジかよ! あれって肉の串焼きか!?

一本食べたい!


[カズマ - パパ]

おおっ、串焼きに目をつけたな。

何本か買ってやろうか? ここで待ってろ。


[ダイアログ]

父親は馬から降り、串焼きを売っている屋台に近づいた。

カズマが四本注文していると、背後から声が聞こえた。


突然、カズマの心臓がどんどん速く脈打ち始めた。彼は全身に鳥肌が立つのを感じ、呼吸も速くなっていった。

カズマは怯えていた。

さらに、肩の上に何か奇妙な気配を感じた。まるで誰かが背後に立っているかのようだった。


[????]

ねえ、カズマ! 会いたかったわ。

あのとき二人で過ごした楽しい夜、今でも覚えてるの。うふふふ!

あなたも私に会いたかったって言って、カズマ。わかってるんだから。

私と一緒に来て。家族なんて置いて、二人で新しい人生を始めましょう、カズマ。


[売り手]

旦那! 串焼き四本、お待ち!


[ダイアログ]

店主の声で、カズマははっと我に返った。

カズマは怯えたまま周りを見回し、たった今何が起きたのかを理解しようとした。

彼は深く息を吸い、落ち着こうとしてから答えた。


[カズマ - パパ]

すまない……ありがとう。串焼き四本分の代金だ。


[ダイアログ]

カズマは食べ物を受け取り、息子と家族が待つ馬のところへ戻った。

そこでカズマは馬にまたがり、皆に串焼きを配り始めた。


[エリュスの母]

大丈夫、あなた?


[カズマ - パパ]

ああ……ちょっと気分が落ちただけだ。

先に進もう……


[ダイアログ]

一行は馬に乗ったまま、ドラゴンのいる街の反対側まで進み続けた。


[カズマ - パパ]

よし、ここまでだ。

さあ、何をぼーっとしてるんだ?


[ダイアログ]

エリュスと少女は、そこにいるたくさんのドラゴンを見て、口をぽかんと開けた。

家族はその場所に近づき、カズマは管理人と話して、ドラゴンを二頭借りた。

ドラゴンを借りると、皆は大はしゃぎした。

カズマはエリュスと一緒に一頭のドラゴンに乗り、デンジの娘はエリュスの母と一緒にもう一頭に乗った。


[カズマ - パパ]

まだ乗り方、覚えてるか?


[エリュスの母]

あははは! もちろんよ! あなたが初めて乗り方を教えてくれたときのこと、今でも覚えてるわ!


[タスキ -思考]

うわぁ、マジか! 俺、本物のドラゴンに乗ってる!

この世界、最高すぎる!


[ダイアログ]

母親のドラゴンが、ものすごい速さで飛び立った。


[カズマ - パパ]

しっかりつかまってろ、エリュス!


[エリュス]

え? うわあああああっ!


[ダイアログ]

エリュスはドラゴンの鞍に必死にしがみついた。

勢いがあまりに強く、ドラゴンが速度を上げ始めると、エリュスは自分の体が後ろへ引っ張られるのを感じた。

風がものすごい力で顔に打ちつけ、エリュスは目を開けているのもやっとだった。眼下の村は、どんどん小さくなっていった。


[カズマ - パパ]

どうだ、楽しいか、息子よ!?


[エリュス]

うん!!!


[カズマ - パパ]

見ろ、母さんがあそこにいるぞ!

追いつくぞ! つかまってろ、息子よ!


[ダイアログ]

カズマはドラゴンを妻のいるほうへ向け、全速力で飛び出した。

少しずつ二人は距離を詰め、ついに妻のドラゴンと並んで飛んだ。


[エリュスの母]

遅いわねえ!


[カズマ - パパ]

遅いだと!? 何の話かわからないな!

勝負しようぜ!

前にあるあの山が見えるか? あの上を越えて、ぐるっと一回りして、それからがけまで飛ぶんだ!

三つ数えたらスタートだ!

三、二、一……!

行けえええええっ!


[ダイアログ]

母親は全速力で飛び出した。

一方、カズマはドラゴンで技を繰り出した。まずドラゴンを上昇させて勢いをつけ、それから前へ急降下させ、猛スピードで滑空させた。

その技のおかげで、カズマたちは母親に追いつき、並んで飛んだ。

進みながら、皆は空から景色を眺めることができた。

皆は湖や木々、森の動物たちを見下ろした。ドラゴンは低い高さを飛び、皆に景色を楽しませてくれた。

やがて、一行は湖にたどり着いた。

エリュスが下を見ると、水面に自分の姿が映っていた。ドラゴンは水面をかすめそうなほど低く飛んでいた。


[タスキ -思考]

水に映ってる、あの小さな子ども……あれが、俺なんだ。

今でもときどき、自分がもう十七歳じゃないってことを忘れそうになる。


[ダイアログ]

カズマはドラゴンに三六〇度の宙返りをさせ、それから高度を上げ始めた。

山の近くまで来ていたので、カズマはドラゴンを山のほうへ向け、その周りを回り始めた。

母親もすぐ近くを飛んでいたが、カズマはなんとか前に出た。

ドラゴンはどんどん高く昇り、ついに二人は雲の上に出た。

上空の空気は冷たく、風が耳もとでひゅうひゅうと鳴っていた。足もとでは、雲がどこまでも続く白い海のように広がっていた。

エリュスは鞍の上で両手をぎゅっと握りしめた。エリュスは少し怖かったが、笑顔が止まらなかった。


[タスキ -思考]

俺、雲の上にいる……

落ちるのは怖い。でも、この時間が終わってほしくない。

母さん、父さん、妹、リア……みんなにも、この景色を一緒に見せてやりたかった。


[ダイアログ]

母親もその高さまで昇ってきた。

それから、二頭のドラゴンは前へ急降下し、ものすごい速さを手に入れた。

カズマはその勢いを利用して、母親をかなり後ろへ引き離した。

二人はどんどんがけに近づいていった。

そして、ついにカズマたちは勝負に勝った!

エリュスと父親は、空を飛びながら勝利を喜び合った。

少しして、母親が二人に追いついた。


[エリュスの母]

今のはずるいわよ!


[カズマ - パパ]

これは才能って言うんだ、ずるじゃない!


[ダイアログ]

もうしばらく空を飛び、いくつか技を披露したあと、二頭はドラゴンを借りた場所へ戻った。

エリュスはとても幸せだった。エリュスはドラゴンから降りる間も、笑顔が止まらなかった。

ドラゴンを返したあと、一行はもう日が暮れかけていることに気づいた。

エリュスとその友だちは、眠くなり始めた。

馬に乗ると、エリュスは眠ってしまい、鞍にもたれかかった。

それを見て、父親も母親も笑い出した。

その間に、母親はエリュスの友だちを馬に乗せてやった。

それから、一行はその場所を出て、街の中を進み始めた。

人々は荷物をまとめ、日が暮れる前に家へ帰ろうと店じまいをしていた。

街の出口に着くと、一行は村へ向かって旅を続けた。

日は沈みかけ、空は暗くなり始めていた。

エリュスとその友だちは、道中ずっと眠り続けていた。

何分か歩いたあと、一行は馬を借りた場所に着き、馬を返した。

カズマはエリュスを腕に抱き、妻は息子の友だちを抱きかかえた。

父親は妻と一緒に、デンジの娘の家まで歩いた。

家に着くと、二人は扉をノックした。

少女の母親が扉を開け、二人を見ると、娘を腕に受け取った。

別れのあいさつをしたあと、カズマと妻は並んで自分たちの家へ歩き続けた。

二人は手をつないで歩いた。

家に着くと、二人はエリュスを部屋まで運び、ベッドに寝かせた。

エリュスを寝かしつけると、二人はそのまま静かに眠らせてやった。

父親と母親は部屋を出た。


[カズマ - パパ]

なあ……お前に謝りたいんだ。

俺がいい父親でも、いい夫でもなかったのはわかってる。

お前への接し方も、昔あったことも、全部謝りたい。


[エリュスの母]

もういいの、それは全部過ぎたことよ。気にしないで。

過去は変えられない。でも、未来なら変えられるわ。

それに、あなたと私には、まだやり残したことがあるでしょう。


[ダイアログ]

母親はカズマに近づき、彼の頬に手を添えた。

それから、彼女はカズマに口づけをした。


また来てくれてありがとうございます!ここまで読んでくれたんですね!嬉しいです!


新しい話を公開しました。楽しんでもらえたら嬉しいです。今回は、各話をいつ公開するか調整していたので、いつもより時間がかかってしまいました。


日曜日に1話、さらに週の途中で2話公開する予定です。WhatsAppのチャンネルに参加してくれれば、そこでお知らせを投稿していくので、最新情報をチェックできます!


今日はどんな一日でしたか?元気に過ごせていますか?もうお昼ご飯や夕食は食べましたか?あなたが元気で、心も体も強くいられることを願っています。大きなハグを送ります!何事も頑張ってくださいね! : )


https://whatsapp.com/channel/0029VbDR6CYGk1FsgluVkT05


X:@kizunanosaisei


連絡先:kizunanosaisei@gmail.com


『Kizuna no Saisei』を読んでくださり、本当にありがとうございます!


それでは、また次のお話でお会いしましょう。この物語には、まだまだたくさんの物語が待っています。

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