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【特別編も完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
特別章 裏切り女剣士と見せつけられたハッピーエンド
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第861話 ほんとうのラストバトルを見て気付いたこと

「……えっ、ダンジョンに入っていないのに、攻略したの?!」

「ええ、七大魔王の七体目『クイーン・チッヒー』は消滅したそうです」

「そ、それじゃあ」「ええ、もう大丈夫でしょう、今は残った外の魔物を」


 大歓声が起こったのでトイレから戻ってみれば、

 みんな抱き合ったり涙を流して喜んでいたので、

 胸を撫で下ろしながらも冷静にモグナミさんに聞くと、討伐が終わったようね。


(奴隷の首輪をした天使族が、大喜びしている)


 この奴隷も、

 もしかしてデレスちゃんの……?!


「やった、やったわみんな」「ええスワロ、これで奴隷解放よ!」

「恩赦よ恩赦、これでみんな自由よ!」「お姉様!」「ああ、どこへだって飛べる」


 奴隷解放、恩赦……

 七大魔王の最後、クイーンチッヒーを倒したことによる、

 ってことは、私も?! ここへ呼ばれたのも、そのためなんじゃ?!


「フラウ! 私達、もしかして」

「……それは期待外れよ」「えっ?!」

「デレスちゃんは、そんなに甘くないです、はい」


 ミジューキのその言葉に、

 大きく頷いたハービィ、そして鼻で笑う。


「ボクたち、デレスの敵だったんだよ? 

 デレスさんね、デレス様でもいいいけど」

「でもデレスちゃんなら、やさしいデレスちゃんなら」「もう仲間じゃないの、あれ見てよ」


 正面の映像では、

 デレスちゃんが悪女たちと一緒に、

 凄まじい数の敵を倒していた、飛ぶ魔物が中心の……!!


「デレス、そっちだ!」「はいニィナさん!」

「真上ですデレス様」「クラリスさんも足元!」

「デレスくーん、ジャンガジャンガ」「うん、そうだね、お願い」


 えっ、あの幻術師、あれで通じているの?!


「旦那様、あの斜め上、遠くに大きな敵が」「ありがとうヘレンさん!」

「ご主人様、下からシャドウ系の敵が」「あっ、ナスタシアさんよく気付いたね」

「デレス様、全体攻撃魔法を連発しますので」「うん明るくなるよ、ナタイラちゃんに感謝!」


 凄い連携、ウチに居た頃とまるで違う……

 ふと、あそこに私が入ったら、なんて考えてしまう、

 デレスちゃんと背中合わせ、背後を預け合っての攻撃……


「デレスさん、それでは私は敵の動きを遅くする歌を」「うん、いつも癒されるよ、オトゥハさん」

「デレスちゃん、取り残しは私が全部、カードで斬り裂くから安心してね」「ナーレさん、頼もしいです!」

「よし皆よ、リーダーとして告げる、幸せな朝日を迎えるまで、もう一息だ!」「「「「「「「「はいっっっっっっっっ!!!!!!!!」」」」」」」」


 ……あの巨悪女、

 ニィナという元凶、

 恐ろしい程のカリスマ性……


(あれはきっと魔王、正体は女魔王よ!!)


 これを私に見せてくれたのは、

 きっとデレスちゃんが助けて欲しいから、

 全ては私が、この後にデレスちゃんを救出するための……!!


(そうだわ、夜明けになれば、夜明け……そういえば!)


 デレスちゃんに教え込んだハッピーエンド、

 ラスボスを倒し、朝日と共に幸せなキスをする、

 もしかしてデレスちゃん、私と今日、ううん、このあと、それを……?!


(まだ私は望みを捨てない、デレスちゃんは、私のものよ!!)


 敵の勢いが弱まってきた、

 余裕ができたのか、ニィナがデレスちゃんに話しかける。


「そうだ良い事を思いついた」「なんですかニィナさん」

「デレスシアターで、そのVIPルームでステージを観る時、

 奴隷のリッコの目の前で、思いっきりいちゃついてやろう」


 な、何をこの悪女は……!!


「良いですね、じゃあその時は、その時だけは、

 僕の方から目一杯、ニィナさんを愛してみせますよ」

「楽しみだな」「だから反撃したい気持ちは抑えて下さいね」「その時だけは、な」


 ……デレスちゃんまで、

 いったい何を言っているの?!

 いちゃつくのは私とよ! 絶対に手は出させないけれども!!


「フラウ……私、間違ってないわよね、デレスちゃんは、私のものだって」

「リッコ、間違っているわ、そもそもデレスを、デレスさんを捨てたのが間違いなのよ」

「だからあれは」「事実だけ見なさい、貴女は自分の意思で捨てたの、リッコが捨てたの、そして、だから捨てられたの!!」


 私が……

 えっうそ、私が、

 デレスちゃんに、捨てられたっていうの……?!


「違うわよねミジューキ?!」

「私も、捨てて、捨てられました、リッコさんと一緒」

「ハービィ!」「……なんで、どうして私にすがるかなぁ」「教えて!!」


 ふうっ、と大きなため息をついたハービィ。


「この先、何十回も何百回も言うけど、

 リッコが、そして私達がデレスを裏切ったの、

 酷い目にあわせて追放して、そのせいで奴隷に落ちたの、いーい?」


 でも、しかし……


「ハービィは、解放された……のよね?」

「それはこうやって、リッコにわからせるためよ、

 何日も、何か月も、何年も、ずっと、ずっと、リッコが本当に理解するために!!」


 私は……それじゃあ、私は、

 もう……もう?! そっ、そんな、そんなぁっ……!!

 そんなああああああああああああああああああああーーーーー!!!

 次々回、特別編最終話。

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