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【特別編も完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
特別章 裏切り女剣士と見せつけられたハッピーエンド
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第855話 リッコ回想 あのときアイツに騙されさえしなければ 前編

(なんだか画面が、映像がおかしいわ)


 どうやらみんな、瞬間移動の繰り返しをしているみたいね、

 暗いし見ていてもあまり面白くない、席から離れている人もちらほら、なら私も……

 あら、天使の羽根が落ちているわね、これを拾って売れば、奴隷解放されないかしら?


(そーっと、そーーっと……)


 そこへ背後から、人影が!


「駄目ですよ」

「す、すみません、モグナミさん」

「貰ったとしても、入手してもアナタの主人のものですよ」


 ……やはり自分は奴隷なのだと思い知らされた。


(これもみんな、みんなあの偽勇者が悪いのよ!!!)


 そう、私がこうなってしまった原因、

 戻ってくるはずのデレスちゃんが戻らず、

 私がなぜかどうしてか、こうして奴隷になってしまった元凶……


(あのクロウ=イータッカ、を名乗っていた偽勇者よ!!)


 私はお水をいただきながら、

 あの男に抱かれた晩のことから思い出す。

 そう、親しげに徐々に徐々に私達に近づき、詰めより、侵入してきて、ついに私は……


回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回


「……本当に、本当にこれでデレスちゃんは、ずっと清い身体のままなのね?」

「ああ、俺が居る限り、手を出したり出さされたりはしないだろう……そうだ、いっそアイツを追放しよう」

「えっ、そ、そんな」「どうせ戻ってくる、貧弱なアイツに行く所なんかあるか」


 私はクロウの胸の中でうっとりした、

 初めての経験……七割くらい無理矢理に押し切られてだったけど、

 私が毛嫌いしていた、恐怖さえ憶えていた『行為』は、予想外に女の喜びを教えてくれた。


「デレスちゃんは私の婚約者だけど……でも私、デレスちゃんには」

「わかってる、婚約者とか関係なく一生傍に置いておきたいんだろう? 清いままで」

「それ……できるの?!」「ああ、簡単なことだ、リッコが俺の子を妊娠したことにすれば良い」


 私がクロウに抱かれたことを、

 デレスちゃんに教える……そうすれば、

 私はずっと、デレスちゃんを、清い身体のままに、させられる?!


「本当に、それが、出来るの?!」

「ああ、アイツはリッコ無しでは生きていけない、

 追放して路頭に迷い、必ず帰ってくる、その時に奴隷を条件に戻せば良い」


 デレスちゃん……

 あんなに可愛いデレスちゃん、

 もう一生、あの清い身体のまま、弄んでいたい!!


「信じて、任せて良いのね?」

「ああ、アイツに対してのシナリオは全部俺が描く、

 だから残りのハーレムも順次、全員、俺が抱けるようにしろ」


 他のみんなも、

 私と同じようにデレスちゃんに対して思っているはず、

 それにみんなもクロウに、いえ、クロウさんに抱かれれば……!!


(そうよ、私が正妻に、みんなが側室になれば!)


 実家は丈夫な赤ちゃん、

 跡継ぎさえ産めば構わないはず、

 デレスちゃんはデレスちゃんで、私の傍に居れさえすれば良い!


「……信じていいのね? 実家にも話すわよ」

「ああ、何かあれば俺が全て責任を持つ、何もかも全てだ、

 最悪の事態になれば、まあならないが、もしそうなれば俺が全ての罪を被る!!」


 ここまで言い切ってしまうなんて、

 デレスちゃんじゃまずありえないわね、

 あぁ、私は、私ったら、こういう男の人を待っていたんだわ!!


(クロウさんも、デレスちゃんも、両方手に入れて、思い通りになれるなんて……素敵!!)


 素晴らし過ぎる話だわ、

 私は女として、人の二倍も幸せになれる、

 そそてそれを、フラウ、ミジューキ、ハービィにも分け与えられる!!


「本当の本当に、大丈夫なのね」

「任せろ、何もかもうまくいく、俺の言う通りにすればな!!」

「クロウ……」「リッコ、愛してるぜ」「ええ、私も、クロウ……頼もしい人!!!」


 こうして私はクロウの計画に乗って、

 デレスちゃんの側室を全員、クロウに差し出した、

 フラウも大喜びだったわ、あとの二人も多分そう、だったはず。


(あとはデレスちゃん追放の理由、は、適当で良いわ)


 クロウさんの命令は、

 出来るだけ傷つく言い方をする事、

 そのうえで戻って来たいと言わせれば、後は本当に何でも思い通りになる、と。


「さあ、今日は奴の追放の日だ、まずは思いっきり突き放す、

 俺の予定なら泣いて逃げて行くはずだ、しかし数日で戻る、

 アイツは俺たちが居なければ本当に無能の勇者だからな!!」


 ……今にして思えば、

 クロウの言う事を信じすぎてしまった、

 もはや抱かれてしまった以上、言う通りにするしかなかった。


(しかも言っていた通り、本当にデレスちゃんは泣きながら去ってしまった……)


 そこまでは完璧だった……はずだった。

 なのに、なのにデレスちゃんは、いつまで待っても来なかった、

 クロウは『明日にでも戻ってくるかもな』と言っていたのに……何日経っても。


(それからは、本当にクロウの、やりたい放題になったわ……)


 そう、あの日が来るまでは。


 後編に続く。

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