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【特別編も完結】草食勇者と淫乱バーサーカー  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
特別章 裏切り女剣士と見せつけられたハッピーエンド
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第854話 これはデレスちゃんをとりもどすチャンスでは

 黄金樹(おうごんじゅ)とかいう謎の建物、

 窓の外が夜だからよくわからないけれども、

 おそらくモバーマス大陸かしら、そこで私達は『最後の戦い』へ向かうデレスちゃんを見せられている。


(でも、今は一緒に行っているパーティーの紹介みたいね)


 次は確か……


「ナスタシアっちー」

「私はギャルではありませんよ」

「一般ギャラリーにひとこっとー!」


 確か勇者アサシンとか言っていた……!!


「旦那様のための剣、ナスタシアです、以上」

「ちなみに旦那様ことデレスくんの良いところはー?」

「どうですね、何もかも全て、と言っておきましょうか」


(どこの誰のことよ旦那様って!)


 不気味な幻術師が、

 映像を見ている私達の方を向いて喋る、

 いやこれは、視点になっている人間……


「ヘレンっちも、じこしょーかいしよー」

「アンジュさん、危ないっ!」「んーー、えいっ」


 どこからか飛んできた敵を、

 死神が持っているような鎌で倒す幻術師!

 しかもあれ、刃から黒い魔法の刃が出て攻撃していたような。


「大丈夫でしょうか」

「ちっ、誰だよ人がイラついてる時に攻撃かけてくるバカはよぉー」

「口が悪いですね」「じょーだんじょーだん、ヘレンっち」「はい、サモナー兼テイマーのヘレンです」


 あの不気味なサキュバス使い。


「ちょーしはどーうー?」

「問題無いですね、私が見ている状況も、

 きちんと黄金樹(おうごんじゅ)に送られているようです」「おけおけ」


 とはいえ暗い、

 デレスちゃんは、

 私のデレスちゃんはどこー?!


「クラリスママー!」「はいはい」

「聖女です、みんなのお母さんでっす!」

「光魔法を得意としております、最後の七大魔王、必ず倒してみせましょう」


 そして幻術師は前へ進み、

 ようやくデレスちゃん、ではないわね、

 あのばかでかい巨女、デレスちゃんをたぶらかした張本人……!!


「へいぼす!」「なんだアンジュ、暇か」

「なんかあったときの控えに、自己紹介してあげてください!!」

「ああ、ニィナだ、リーダーをしている、デレスとの婚前旅行だ、まあ見ていてくれ」


 きいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!


(何が婚前旅行よ!!!)


 きっとデレスちゃんは、

 あの巨女に窒息させられて、

 脳に障害か何かが残って、あのニィナを好きだって誤認させられているのよ!!


「私のデレスちゃん……護らなきゃ」

「リッコ、そろそろ現実に戻らないと」

「ハービィ……面白いから見てたけど、そろそろ、ねっ」


 ちょっと先に奴隷解放されたからって生意気な!

 とはいえまた眼鏡が外れるくらい首を絞められたくはない、

 なので大人しく前を、映像とかいうのを見ていると……ついに!


「デレスちゃん!!」


 そう、私が結婚を約束した、

 最終的には私の所へ戻ってくるはずの、

 今の私、唯一の希望……デレス=アヴァカーネ、私の旦那様よ!!


「デレスくんデレスくん」「なにかな?」

「じこしょーかーーーい!」「今ここで?!」

「フルネームでお願いしまっす」「ヘレンさんに向かってだよね」「はいご主人様」


 視点となっているヘレンの声に、

 軽く咳払いをして答えるデレスちゃん。


「宮中伯になりますデレス=レーミンです、

 みんなで無事に生きて帰って結婚式をします、

 式は結局、何か所でするんだっけ……三か所? 四か所? 五か所? とにかくよろしく!」


 ……レーミンとかいうのは聞き間違いとして、

 ちゃんと、きちんと私との結婚式を考えてくれているのね、

 あぁ、やっぱりデレスちゃんは……んもう、身悶えしちゃうわ!!


「というわけでー、移動に集中しまっす!

 以上、現場からアンジュがお伝えしました、

 それではスタジオのみなさーん、あとよろしこーー」


 ……と不気味な幻術師の話が終わると、

 映像のあるステージに二人の男性が立つ、

 装備からすると勇者ね、凄く強そうに見える。


「あー、ニィナスターライツの下部組織に居る勇者のジアンだ」

「同じくエルドリアだが皆に聞いて欲しい、もし、今ラストダンジョンを攻略に行っているニィナスターライツ、

 それがもし全滅するようなことがあれば、いや考えたくないが、そうなったら……俺たちの出番だ、救出組と防衛組に分ける」


 えっ、デレスちゃんを救出?!


「エルドリアも言った通りだが、その時の拠点は当然ここだ、

 ニィナさん達を助けに行くパーティー、ここで魔物のスタンピードに対処するパーティー、

 それぞれしっかり役割を確認しておいてくれ、クァイト、その時の中心はお前だ、頼んだぞ!!」


 ……これは、ひょっとして、

 あのニィナとかいう悪の巨女が倒されれば、

 デレスちゃんをとりもどす、チャンスなのでは?!


「よし、私達は、救出に行きましょう!!」


 ……しかし、フラウもミジューキも、

 目を合わせてはくれなかった……どうして?!


「リッコ、私達は留守番だよー」「ハービィ……」

「まっ、そもそもピンチにならないと思うけどね」

「でも、さっきステージで勇者っぽいふたりが」「見ていればわかるって、座って」


 いつのまにか興奮して立っていた私。


(デレスちゃんを取り戻す、本当に最後のチャンスが……来るかも?!?!?!)

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