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【株モン図鑑】No.2229:かっぱ蟹せん(プライム体)

【株モン図鑑】No.2229:かっぱ蟹せん(プライム体)


「やめられない、とまらない。それは、日本を救った健康への執念と、母の温もりの記憶。」


基礎スペック

モチーフ:かっぱえびせん

分類:生活必需品(食品)属 カルベー種 プライム体

証券コード:2229(カルビー)

全長(標準サイズ):15.2m / 全高:4.5m(大型バスサイズ)

体重:23t(サクサクのノンフライ構造のため、巨体の割には軽量)


【パラメータ評価】

パワー :A (コンクリート壁を豆腐のように粉砕する超質量ハサミ)

スピード :C (鈍重。ただし、オイルによるスライド移動で瞬発力をカバー)

テクニック:A (人間の脳のリズムを完全にハックする黄金比率設計)

スタミナ :B (一切の酸化(劣化)を許さない、驚異の鮮度オーラ)


実装スキル(能力)

【メインスキル】

やめられない!とまらない!

日本人に不足しがちなカルシウムとビタミンB1を豊富に含み、人々の心と魂を満たしていく「食べられる芸術品」としての加護。

バトル効果:ターン経過とともに自身の防御力に「大補正」がかかり続ける。


【サブスキル】

Lv1:ノンフライ・オイルコート

油で揚げずに巨大な焙煎機で「る」ことで極上のサクサク感を演出し、仕上げに植物油を薄く均一にスプレーする独自製法。

バトル効果:物理・弾丸・斬撃ダメージを「滑らせて受け流す」特殊コーティング装甲を展開。敵の連撃を受けるほど、相手の攻撃をスライド(跳弾)させて無効化する。


Lv2:4種黄金比ブレンド

冷凍エビを一切使わず、漁獲された「天然の生えび」を頭から尻尾、殻までまるごと急速冷凍してブレンドする狂気の純度。

バトル効果:「アカエビ」「サルエビ」「キシエビ」「ホッコクアカエビ」の4種の天然生殻が超高密度で重合した【キチン装甲】を形成。基礎能力値(攻撃・防御・耐性)が全般的に底上げされる。


Lv3:No.27

1950年代のあられシリーズから始まった、カルビーのあられの歴史そのものを象徴する「最終にして最高傑作」の証。

バトル効果:戦闘中、受けたダメージの27%を即座に修復する、歴史の深みに裏打ちされた自動回復バフを得る。


Lv4:アルミ蒸着じょうちゃくフィルム

光と酸素を完璧に遮断する、内側が銀色のピカピカ遮光パッケージ。工場の出来たての味を、全国どこへでも維持して届ける大革命技術。

バトル効果:一切の経年劣化(時間経過ダメージ)や、敵から放たれるスキャン、デバフ(能力低下)などを反射・遮断ステルスする。


Lv5:デシマル・ストライプ & クインク・センチ

人間の口と脳を物理的・科学的に支配する究極の中毒設計。

「10本の筋」:表面の塩の粒を最も絶妙に絡ませるために計算された黄金の溝。

「長さ5cm」:カリカリと噛み砕く咀嚼のリズムが、脳に「次の一本」を勝手に求めさせる魔性の長さ。

バトル効果:メインスキル【やめられない!とまらない!】の防御バフ効果を強化する。


ストーリー

1945年(昭和20年)

広島、宇品にあった旧陸軍の糧秣りょうまつ廠跡地。戦争が終わったばかりのこの焼け跡で、松尾孝は小さな製菓工場を興す。戦時中、配給の乏しい中で澱粉に山菜を混ぜた代用団子を作って売り歩いていた男が、平時に戻ってなお胸に抱き続けていたのは「健康に役立ち、安全で安価な食品をつくる」という一心だった。


1955年(昭和30年)

一度は事業に行き詰まり、会社を畳みかけたこともあった。それでも松尾は再起を果たし、「カルビー製菓」として出直す。社名は、当時の日本人に不足していた二つの栄養素、カルシウムとビタミンB1を組み合わせた造語。人々の体を、栄養で救いたいという願いがそのまま社名になった。


1964年(昭和39年)

試行錯誤の末、ついに一つの菓子が完成する。きっかけは、幼い頃「えび獲り名人」と呼ばれた松尾自身の記憶だった。近所の川で獲ってきた小えびを、母がまるごと殻ごとかき揚げにしてくれた、あの温かい味。それを大好物の記憶のまま、天然の生えびを丸ごと使った小麦あられに閉じ込める。「かっぱえびせん」の誕生である。


1965年(昭和40年)

発売翌年、この菓子はカルビー製品の中で売上第一位に躍り出る。生産のために新設された宇都宮工場では、工場が完成しきる前から見切り発車で製造を始めるほどの需要が押し寄せた。焼き上がったばかりの商品を積み込もうと、何台ものトラックが工場の前でひしめき合い、まるで奪い合うようにして出荷されていったという。以後、69年まで毎年ほぼ倍増というすさまじい勢いで売上を伸ばし続けた。


1968年(昭和43年)

「やめられない、とまらない」のキャッチコピーとともに始まったテレビCMが、この菓子を国民的ブランドへと押し上げる。首都圏の販路開拓に苦しんでいた地方の一企業は、この年を境に日本中の食卓に並ぶ存在となった。


カルビーの味への執念は凄まじい。

どれほど売れ行きの良いスーパーの棚の一等地でも、そこが直射日光の当たる場所であれば「油が酸化して味が落ちる」という理由で、あえて日当たりの悪い奥の棚へ商品を移させたという。

目先の売上よりも、届けたいのはただ一つ、最高の鮮度なのだ。


創業者の母が作ってくれた、たった一皿のえびのかき揚げから始まった物語は、人々の美味しさと健康を守りながら、今もやめられない、とまらない魔法となって世界中の人々を幸せにしているのである。


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