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異世界なんて嫌いだ。  作者: うどんずるずるしたい
第二章 暗殺者編

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【幕間】気配

 ◆◆◆◆◆◆


 「ところで、ボス」


 「ん?なんだい」


 「さっき気配って言ってましたけど、それって具体的になんなんですか?気配…だけでは…抽象的すぎるというか」


 「ああ~…確かに。思い返せば、クライルには教えてなかったか…気配の仕組み」


 「仕組み…。そんなのあるんですか」


 「丁度いいから教えようか」


 「はい、お願いします」


 「気配とは、マナの揺らぎのことだ。ほら、人間ってマナを循環させて生きてるでしょ。周囲のマナを体に吸収して、それを魔力孔から出してさ。それによって生じるマナの揺らぎが、気配の正体」


 「なるほど」


 「それでね、この気配の仕組みが、魔法使い(ソーサラー)が気配を感知できる理由につながるんだ」


 「…?」


 「質問なんだけど。魔法使い(ソーサラー)って、どういう人のことかわかる?」


 「…え、魔法が使える人のことでは…」


 「それはそうなんだけど…もっと前提だよ。何ができたら、魔法が使えるんだっけ」


 「マナの知覚…。…!なるほど!」


 「そうそう。魔法使い(ソーサラー)はマナの知覚ができる人間だよね。だから、マナの揺らぎをはっきりと感じ取ることができて、それで人間の気配を察知できるんだ」


 「…気配を隠しても意味が無いって、そういうことだったんですね」


 「うん」


 ふむ。それなら、気配のないシンが特別な理由もわかる。魔法使いに対しては本当に有利なんだな。


 …でも、不思議だな。気配が無いって、つまりシンの体にはマナが循環していないのか…?それに、気配の有無もボスはどうやって見分けて―――


 「ごめん、クライル。これ頼んでもいい?」


 「…あ、はい!」

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