表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界なんて嫌いだ。  作者: うどんずるずるしたい
第二章 暗殺者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/63

48 プレゼント

 ◆◆タワーマンション ボスの仕事部屋◆◆


 「…し、失礼します」


 「お、シン。お疲れ様。今回は凄くよかったね」


 「…あ、そうですか」


 滲み出る手汗をズボンで拭きながら、ボスの仕事部屋へ入る。


 「画像をクライルから貰ったけど、今までで一番無駄がない。この仕事ぶりは、もうプロと比較しても遜色ないんじゃないかな」


 「…ありがとうございます」


 「うん。じゃあ、もう帰っていいよ。次回もよろしく」


 「…はい…!」


 …ッはぁ…!バ、バレてないっぽい。赤ちゃんのことバレてないっぽい…!このまま帰る…!帰る…!すぐ帰る…!


 「ところで」


 ……!なんだ!?


 「今日の仕事、何か変わったこととかなかった?」


 …ッ!!


 「特に、何もなかったです」


 「そうか。異常に集中できたとか、スイッチが切り替わったとか、今回そういう感覚がもしあったのなら、それを忘れないようにして…と言いたかったんだけど…そう簡単にあの感覚は掴めないか」


 「で、ですね。では、また」


 「うん。またね」


 ◆◆◆◆◆◆


 「…終わったぁ…!!これで…もう、まじで終わり……!!」


 ベッドに顔をうずめながら吐き出す。


 「もう絶対にこんなこと二度とやらない…!!…見落とさないように、これからは張り込む日数増やすし、時間あるならギリギリまで準備する…!」


 カーテンを閉め切った窓の隙間からは朝日が差し込んでいた。


 「てかなんで赤ちゃんのことボスの資料にないんだよ!!普通にヤバイだろ!!そのせいで俺が死ぬとかありえるからな!?文句言えばよかったわマジで!!…はぁ…」


 本当に今日は色々大変だったな…でも、結構気分はいい。

 たまにはいいもんだ。人を生かすために頑張るのも―――


 ◆◆◆◆◆◆


 「ふぁ~…久々によく寝た」


 起きたころには、もう日が沈んでいた。


 「…あ~…でも完全に昼夜逆転しちゃったなぁ。…すぐ直さないと色々だるいんだよな…めんどくさ」


 寝ぼけ眼をこすりつつ立ち上がり洗面台に向かう。パシャパシャと適当に水をかけて、顔を洗った。


 「…飯食うか」


 リビングに戻って、そこら辺に置いてあった食パンの入った袋を手に取り、中から取り出したパンをそのまま齧る。無心で袋の中の半分ほど食べ進んだ後、紙パックに入ったプロテインでビタミン剤を流し込んだ。


 「…はぁ~…ここから明日の夜まで起きないといけないのか…だるい…。ちょうど切らしてたし、今のうちにちゃっちゃとエナジードリンク買うか」


 歯磨きをしてから私服に着替える。最低限の荷物を持ち、玄関の扉を開けた。


 「…?なにこれ」


 少し呆気に取られたのは、扉を開けた先にプレゼントボックスがあったからだ。白い箱に、それを包む赤いリボン。丁寧に包装された、あまりにもスラムに似つかわしくないものだった。


 「う~ん、いたずらか…いやがらせか…はたまた…」


 罠か。


 …対応が難しいな。どうしようか、これ。中身がゴキブリとか汚物とかならいいけど、毒物、爆発物系だとシャレになんないんだよな。

 ま、でも寝てる時に殺意持ったやつが近づいた感じはなかったし、大丈夫か!


 「えい!!!」


 プレゼントを勢いよく蹴飛ばす。もし中に俺を殺すような仕掛けがあったらこれでわかるだろう。あとは様子を見て、中身が安全か判断すればいい。

 

 プレゼントが勢いよく転がり、リボンがほどける。蓋の部分が外れて、中から出てきたのは





 赤子の頭部だった。


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ