4-11.国会で議論するぞ!
本日も台湾滞在中です。
本日は高雄からEMU3000系という日立製の新車の自強号(特急)に乗車して南廻線・東部幹線経由で反時計回りで台北に行き、士林夜市で夕食にして、ただいま台湾新幹線で高雄に戻る最中です。1日で台湾一周しちゃいました。新車の自強号には『騰雲座艙』というグリーン車があって、それに乗りました。お値段が倍しましたが快適でしたね〜。
「···以上の事から、これ以上の防衛費増額は無用です!王はどうお思いか!?」
「ボンクラーズさんの意見の通りだな。よくここまで調べ上げたと思うぞ。だが、増額と言っても併呑した地域からの税収増の割合とほぼ同じより下回っている。王国の領地が増えればその分国境は長くなるので防衛費は上がるが、街道整備によって通信速度及び行軍速度は従来の3倍になった!機動力で国防して経費削減してこの金額だ。それに、先の戦争の報奨金も出すからな。まぁ、多少は税収で還元されるから問題ない!」
今日は国会で討論だ。王政ではあるけど、ちゃんと議会制民主主義もやってるぞ。ただし、オレの権力のほうが上だがな!国会と言っても『民意を聞く場』であって、政治をやる場じゃねえんだよ。
まぁ本来ならそうしたいところなんだが、情勢がそれを許さない。情勢ってのは魔獣だ。一時は被害を抑えれたんだが、最近はまた被害が出始めたんだ。
言い換えれば魔獣との戦争状態なんだよ。そんな状態で元の世界のような議会をやってみろ?短時間だと、なんの決断もできずに犠牲が増えちまう。刻一刻と状況が目まぐるしく変わるんだ。こっちもスピードを上げて対応しないと滅亡しかねんのだよ。
まさに『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてんだ!』ってリアルに兵士から言われるよなぁ~。だからそうならないように議会の権力は元の世界よりもかなり持たさないようにしている。
簡単に言えば議会では立法もできるんだけど、圧倒的多数で可決されたとしてもオレが『ボツ』と言えばボツなのだ。まるで超有名な漫画家さんの編集担当のようなセリフで覆してしまえるんだよ。
立法は主にオレたちでやってるんだ。独裁って言われても仕方ない状況だが、即断即決していかないとマジで国が滅んでしまうような状況なので致し方なし!独裁国家の悪いところはオレ自身も十分に承知しているさ。だが、今の状況では独裁国家の方がメリットが大きすぎるというだけさ。
王様は国民を幸せにしなくちゃならん。これが、オレが考える『王様としての矜持』だ。成り行きでなっちまってはいるけどな。
さっきの議論は防衛費増額の話だ。こうやって民意を聞いて指摘してもらってブレーキをかけてもらったり、新たな気づきがあったりするな。しかし、ボンクラーズさんは単純に金額ベースでしかものを見てない意見だった。それに対する回答はさっきのとおりだな。
この10年で行った街道整備が今になって効果が出てきたんだ!領地を結ぶ街道整備をやったおかげで王都と領地間の経済的交流が非常に活発になった。さらにはさっき言ったように行軍速度が大幅に上昇した。リアルに某赤い彗星さん並みの倍率になったのはオレ自身も驚きだったな。
宿場町に食糧倉庫も併設したので、兵站補給線が大幅に短縮できたために、その分の戦力を前線にまわせれるようになったんだ。
中には温泉を掘ってしまった宿場町まで誕生した!さらにはアクロと呼ばれる温泉町までの街道も整備されたので、現時点ではかなり高額ではあるものの温泉旅行も実現したんだ。結構充実してきたんだよなぁ~。
温泉行きてぇ~!お忍びで行ってやろうかな?別荘構えるのもありだな!
そうやって国内インフラ整備をやってたらいちゃもんつけてきた国があったんだ。もちろん返り討ちして併呑してやりましたとも。
まったく···。こちとら魔獣対応で忙しいっつーのによぉ~。ちゃっちゃと潰してやりましたよ。もちろん洗脳···、ゲフンゲフン!教育も施しましたよ。
今は息子・娘たちが領主になっちゃって、スタイア並みのドSっぷりで治めているんだよ。まだまだ子どもではあるが、えげつないほど容赦がないらしいぞ···。某マンガであったバカ王子みたいに『いかに反感を買わずに苦しめるか?』って手法でやってるそうだ。まぁ、うちに逆らった場所だから、それなりに締め付けはキツめにしないといけないってのもあるけどな。
さて、ボンクラーズさんの意見の次はボッタさんだ。この人は併呑された領地の代表だ。こういった敵対していた場所の人も代表で国会で意見してもらってるんだ。ちゃんと平等に扱うぞ。
「私が住んでいる場所を占領して、そして税率が倍というのはどういう事よ!?さっき別の質問に対しては平等だって言ってたのに、この差はなんなのよ!?法律違反でしょ!?王だからって法律違反する気!?」
まぁ確かに平等ってさっきの質問の前に言ったけどさ?あんたの国はうちにケンカ売ったじゃん?戦争はタダじゃないだから、賠償金を取るもんだろ?それを税率倍で許してんのに?実質分割払いだぜ(利子付きだけどさ)?
「戦勝国として当然の権利を行使しただけだが?金額的にぶっちゃけ『さらに倍!』ってやっても良かったんだけど?そんじゃあ専門家に聞いてみるか?
それではご意見をまとめましょ!オレは『妥当』、ボッタさんは『不当』。法務大臣のタックさん。法律ではどないなってまっか?」
元の世界であった某法律相談バラエティー番組っぽく、オレは法務大臣であるタックさんに聞いてみた。やっぱ法律聞くんだったらこれはテンプレに近いだろ?
「え〜、戦争賠償金支払法第2条には『敗戦国は戦争にかかった経費(諸経費含む)を支払わなければならない』とあります。この法律には支払い方法を具体的に定めておりませんので、全税率倍は違法行為ではないですね〜。一括払いではないので、現時点で支払い完了が約25年後になりますね〜!」
「···なっ!?」
「というわけ。うちの国になったんだから、うちの法律が適用されんのさ。まぁ、本当に厳しいなら多少の減免はするし、支援はするからさ」
「ぐぬぬぬ···」
まぁ、言いたいことはわかるけどな。でも集めた税金はちゃんとあんたの地区の復興に優先的に使うんでな。これ、言ってもわかんないだろうから言わんけど。
「ふぅ〜、疲れたぁ〜」
「パパ!お疲れ様!」
「おお、ナログ!戻ってきてたんだな?」
「うん!ちょっと報告があってね〜。パパは今日は国会だったっけ?どうだった?」
「どうもなにも···。みんな好き放題言いたい放題言ってきやがるから、そんな意見はことごとく打ち返してやったよ。国会は文句の言う場所じゃねえんだ。意見言ってどうするか?っていう建設的な議論する場なんだけど、残念ながらそこまでわかってねえんだよなぁ〜」
「へぇ~!パパもやるじゃん!」
「ある程度はな。ナログみたいに完膚なきまではやれんが···」
「えへへ〜!ほめられた〜!」
「···ほめてないんだが?まぁ、意見は必ず聞いておけ。中にはいい案があるし、ボツ案を組み合わせたらいい案になったりするからな。ところで、報告って?」
「そうそう!新しい鉱脈が出たんだ〜!今度は金が出た!」
「マジで!?」
「うん!だから今は情報封鎖するために町の人全員閉じ込めてるんだ〜」
「···そこまでやってんのかよ?」
「うん。だって今パパがびっくりしてたでしょ?パパ以外の人もびっくりして押し寄せてくるかも?って思うしね〜。あとは···、掘り出して逃げ出さないようにして全部ぼくが回収しないとね!ちなみに逃げた住民は全部見せしめしといたよ〜!」
「お、おう···。ちょっとそのあたりの警備兵を派遣するようにするわ···」
ナログ···。優秀な領主になったはいいけど、若干恐怖政治に近いことやってるぞ?ホント、大丈夫かなぁ〜?
王政というのは独裁国家が多いですが、中には国会があることもあります。
本文中にもあるように、国民の生の声を聞かないと独りよがりな政策になって、国力が落ちる可能性があるからです。
まぁ、国民全員が洗脳されてしまってますが、併呑したところとかの意見も大事ですからね。
さて次回予告ですが、コウくんが政務をお城でやってると火事が見えました。この火事、どんどん規模が大きくなってしまったので、コウくんも鎮圧に乗り出しますよ〜!
それではお楽しみに〜!




