4-10.王様だ~れだ!?
本日は台湾高雄に来ております!半年ぶりの高雄ですね〜!
航空運賃と燃油サーチャージが暴騰する前に予約したので、安く済みました。16日まで楽しみたいと思いますよ〜!
「「「「王様だ~れだ!?」」」」
「やったー!今回はあたしね~!」
「あ~!また負けた~!」
「ここ最近、ボクやってないんだけどなぁ~」
「おい!今度はしくじるなよ?前回オレがしりぬぐいしたんだからな!」
「···じゃ、引継ぎするよ」
子どもたちが成人一歩手前まで成長しちゃった。ナログが領主になって以降、スタイアはさらにロイヤルファミリーを作り出してしまった···。それはそれはもう···、大変な目に遭いましたよ···。スタイアさん、なんでもドSでやっちゃうからさ···。
最終的には男の子2人と女の子3人の5人生まれちゃいました。みんなスタイアの性格を受け継いで超ドSです。パパはいつもスタイアと子どもたちにけちょんけちょんにやられちゃってるんですよ···。とほほ···。
さて冒頭のあれ、なんだと思う?普通考えれば『王様ゲーム』ってやつだと思うよな?その通りだ。
しかし!この王様ゲーム、宴会とか酒が入った場でやらかしてしまう、あまりよろしくないゲームではあるんだが、うちではリアルに王様の職務を遂行するゲームになってしまっていたんだ···。
というのも、スタイアが『子どもたちが覇道を突き進むにあたって、政治の実務経験を積むことは重要です。ですから、王としての業務を体験させてあげましょう』って言いだしたのが始まりだった。
元の世界でも職業体験ってのが学生時代にあったんだ。まぁ、オレが卒業して以降から始まったからオレ自身はやってねえけどな。
というわけで王様を体験するって事で、さっきくじ引きで今週の王様を誰がやるかを決めてたんだ。もちろん、王命なので決定した事は実際にやる!その間、オレは権限をはく奪されて子どもたちに権限が委譲されちゃってるので、タダのパシリのパパです···。
この王様体験、今日で3か月目に突入しているんだ。一応今月いっぱいで終わるけどな。
こんな事、普通やったら大混乱に陥ると思うだろうし、王国民からも『はぁ!?ふざけんなよ!!』ってクレームになると思うだろ?ところが···、
『幼い時から王様の仕事をやりたいだなんて!立派なロイヤルファミリーだな!』
って感想が圧倒的多数でした···。寛容なのか政治に無関心なのか、よくわかんないです···。もしくは王国民全員が洗脳されてしまってるのか···。
さて、うちの子たちを紹介しておこうか。
長男:ナログ
長女:レイ
次女:ロイ
次男:コン
三女:リン
今週はレイがやることにくじ引きで決まった。まぁ、くじ引きって神聖なものって元の世界でもあったからな。選挙で同数票だと最後はくじ引きらしいし。
そして『今週の王様』のタスキを先週の王様役だったリンから引き継いで肩を通したレイは、さっそく王命を出した。
「じゃあ!あたしがやる今週の王命を発表するわよ〜!今週は···!『きれいにお掃除しましょう!週間』よ〜!」
おっと?いつもよりもまともな政策が出たなぁ〜。まぁ、きれいすぎるってのも問題なんだけど、それでも汚いよりはいいよな!
ところが!レイの政策はやっぱりドSだった!
『王国軍も投入して、犯罪者もきれいさっぱりしましょう!社会のゴミも一掃よ〜〜!!逮捕件数が倍増を目標としましょう!』
うわぁ〜。昔あった『犯罪撲滅キャンペーン』に近い内容だなぁ〜。これ、大丈夫かいな?
レイが発布した王命はすぐに通達されて、翌日から実行に移されてしまった···。これ、クーデター起こりかねんなぁ〜って思って、城を出ていく準備をしておきましたよ。
もちろん、ベッドの下の隠し金庫に入れていた『ドゥー・スケスケ出版社株主優待』のエロ本も···、あれ?なんでカギ開いてんのさ?
ま、まさか···!?やっぱりなくなってるぅ〜〜!?『保存用』がなくなってた···。
これ、誰かに聞くのはヤブヘビだな···。どうして···?どうしてこんな事に···?オレの数少ない楽しみが···。
自室で落ち込んでたら、スタイアがやって来た。
「こんなところでなにサボってるんです?とっとと働きなさい」
「うるせー···。今日はやる気ねえんだよ···」
「まったく···。子どもたちはちゃんと政治やってるというのに、当の王がこの体たらくでは国民に示しつきません」
「だったら子どもたちに全任せするさ。隠居するわ」
「隠居···?そんな場合じゃないですけどね」
「へ···?ま、まさか!?クーデター起きちゃった!?」
「いえ。ちゃんと子どもたちの政策の行く末を見てからそんな考えをしなさい。行きますよ」
スタイアはオレの襟首をつかんでズルズル引きずった!こいつ···、どこ行こうってんだよ?
そう思ってるとたどり着いたのは城の最上階。ここからは王都を一望できるんだ。主に敵襲をいち早く察知するための塔だ。
そこから王都内を見下ろすと、そこかしこでほうきとちりとりを持った王国民たちが掃除していた···。
そっか···。ちゃんとみんな王命に従ってくれてるんだな···。王様は嬉しいぞ!
「なに泣いてるんです?」
「いや···、あんな王命でもちゃんと動いてくれるんだなぁ〜って···」
「そうですね。王国民ほぼ全員洗脳が完了してますから」
···今聞き捨てならないことを聞いたぞ?これ、追求してももう手遅れかもしれんか?
「···おい、スタイア?それはどういう意味だ?」
「言葉の通りですが?」
「いつの間に!?」
「学校で教え込みました」
「いつの間にだよ!?」
「教育大臣はヴェロッタですよ?当然では?」
「···あ」
「指名したのは王ですよ?この結果は想定していたのでは?」
···結局すべてオレの責任になっちゃうんですよね。まぁ、それが王様の仕事か。
ちなみに町はものすごくきれいになっちゃいました。しかし···、みんな仕事をほったらかしにして清掃やっちゃったので、1週間近い売上が飛んでしまい、売上税の税収がちょっと落ち込みました···。まぁ清掃の人件費と思えば···。
作者の出身地である神戸では中学で『トライやるウイーク』というのがありまして、市内の企業にお邪魔して職業体験をするというのがあります。
作者が卒業後に始まったので作者は体験してませんが、バイトする前にこういった職業体験をするというのはとてもいいと思ってます。学校しか社会を知らずに就活なんてイメージ湧きにくいですもんね。
というわけで、その『トライやるウイーク』の王様版でした(笑)。こちらはすべて王命ですから、逆らえません。まぁ国民ほぼすべて洗脳済みという、カルト教団もびっくり!な状況ですから成立してますけどね。とんでもない国になっちゃったなぁ〜(笑)。
さて次回予告ですが、やりたい放題の独裁国家のレオナード王国ですが、実はちゃんと国会もあるんですよ。その議論の様子をお届けしますよ〜!
それではお楽しみに〜!




