4-9.恐怖の受け入れ教育!?
「き、貴様ら!!いったい何のつもりだ!?」
「まさかアンタがサーボのクーデターのトップで王様だったなんてなぁ〜。ゾルバ?なんで身分隠してオレに接触したのさ?」
「話してないだけだ!こっちの窮状を訴えただけなのに!」
「だから言っただろ?うちがおたくを救う義理も義務もねえって。さて、前の王様は処刑したって自慢げに言ったよな?」
「ま、まさか!?···くっ!殺せ!!」
「···そのセリフ、なんで野郎から聞かなきゃなんねえんだよ?せめて女性のほうが···」
「王。こんなくだらない連中はさっさと首を跳ねましょう」
「パパ〜!このにゃいふで、このかとうせいぶつのくびきっちゃえばいい〜!?」
「おい!?スタイア!こんな生々しいところにナログ連れてきちゃダメだろ!?それにナログ!それは儀式用の短剣です!使っちゃダメ!それに物騒な事を考えちゃいけません!どこでそんな言葉覚えちゃったの!?」
「これも帝王学の実習ですが?」
「パパ〜!へいししゃんからボリョボリョのにゃいふかりてきた〜!これにゃらくびきっていい〜!?」
「スタイア!帝王学ってそういう意味じゃねえよ!ナログ!クビは斬るものじゃないぞ!解雇はするけど物理はダメ!ゼッタイ!」
「ええ〜〜!?ダメにゃにょ〜〜!?」
ナログよ···、そんな悲しい顔をしないでくれよ···。そんなウルウル瞳で見つめられちゃったら···、パパ喜んでこいつのクビを物理的に斬ってしまいかねないじゃないかよ···。
ここは心を鬼にして、ナログの意見を聞かないことにした。
「とりあえず、命だけは助けてやる。お前ら全員、うちの『受け入れ教育』を受けてもらう。サーボの国は今日からうちの領地とする!」
「ペッ!素直に受けるとでも?」
「ああ。素直になるからさ。ヴェロッタ、あとは頼む」
「いいけど、これ結構時間かかるぞ?」
「構わんさ」
「よーーし!そんじゃあさっそくおっぱじめるぞーーー!」
「「「「おーーーー!!」」」」
というわけで、受け入れ教育という名の拷問が始まりました。
···おい?教育部隊よ?なんでギロチンとか大量の三角柱の角材とかあるんです···?さらには大きな風呂桶までありますけど?ナニする気なんですか?
しかも全員マスクかぶって巨大な釜で湯を沸かしつつ、その周りで『ふしぎなおどり』を踊ってるし···。敵の魔力を奪う気かよ···?
ここからはオレは直視できませんでした···。あまりにもリアルに『いともたやすく行われるえげつない行為』が行われました···。
「あははは!これおもちろい〜〜!!た~のち〜〜!!」
「ナログ、次はそこを踏んであげなさい」
「ここだね〜〜!えいっ!!」
「えっ!?ちょ!?そ、そこは!?(グシャッ!!)ぎゃーーーーー!?」
オレは見てられなかったんだが、このえげつない行為にナログまで参加しちゃってたんだ···。
ホント、この子の将来がパパは心配だよ···。
というわけで、サーボは全面降伏した。飛び地の領地としてわがレオナード王国に組み込まれたのだった。
うちの国って南北に細長い形だったので、ちょっと太っちょの体型の領地になりましたな。このボルタニア大陸って、南北に細長いから仕方ねえけどな。
さて、サーボはうちの西端にあたる領地になった。この西はインシュ山脈って言う前人未到の巨大山脈があるので、隣に国境がない。地形が天然の国境なのさ。
これで西側から他国が攻め入る事はなくなった。四方を他国に囲まれてるってのは軍事上、大きな弱点だったからな。それがなくなったってのは非常に大きい。
このあと調査させるけど、このサーボはインシュ山脈がすぐそばだ。もしかすると鉱山があるかもしれんな。あれば資源問題もある程度解決しそうだ。もちろん環境問題には配慮するぞ。
さて、この領地に代官を派遣しなきゃならん。受け入れ教育やったとはいえ、ゾルバを帰すわけにはいかんし、うちも人材がいねえんだ···。
どうすっかなぁ〜?と思ったらスタイアからとんでもねえ発言があった!!
「ナログに任せましょう」
「···は!?···それ本気?」
「本気ですよ。ナログは将来覇王となる子ですから。いい実習になります。ナログもやる気です」
「···ナログ?ママこう言ってるけど···?」
「やりゅ!!しゃーぼをりっぴゃなまちにちゅるね!!」
「···マジかよ?」
というわけで、ナログが領主になっちゃいました···。現在3歳なんですけど、おそらくラノベでもこの歳で領主ってほとんどいねえんじゃね?転生者でもな。
ただ、領主と言っても王城住まいなんだけどな。3歳の子どもを治安が悪い領地に送れんでしょ!?少なくともオレは絶対に認めんぞ!
当面は現地の役人と頻繁に連絡してナログが方針を決めて決裁する方法となった。結果的にサーボの状況が逐一入ってくる事になったので状況が把握しやすくなったのは思わぬ成果だったな。
そして···、
「パパ〜!こうじゃんあったって〜〜!!ほるひとがいにゃいって〜〜!」
「パパ〜〜!!はちゃけじゅくりができにゃいって〜〜!たべもにょといっちょにくわりょかおきゅってもいい〜〜?」
「パパ〜〜!みちがでこぼこりゃって〜〜!しゅうりしゅるひとおきゅれる〜〜?」
···ナログはちゃんと領主としての責務を果たしてました。オレに報告・連絡・相談してちゃんと決裁しちゃったんだよ···。
我が子ながら···、恐ろしい子!!
「ふむ···。なかなかいい感じで運営できてますね。どちらかと言えばパパの方がダメダメです」
「えへへ〜!やっぱりいいくりゃしできにゃいとね〜!」
「···すんませんな」
これがスタイアが言ってた帝王学ってやつか···。
定番の教育内容でした!
しかしナログくんはドSですね〜!首斬りたい気マンマンでした(笑)。
しかも3歳児なのに領主としてしっかりと報告・連絡・相談してました!これ、できない社会人が多いのにねぇ〜。
スタイアさんの帝王学が身についたからなんでしょうかね?やってることはドSではありますが。
さて次回予告ですが、時はさらに進んでコウくんにはさらに4人のお子さんが誕生してすくすくドSに成長しちゃいました。
そこで、そろそろ覇王となるために『実習』をする事になりました。そんな実習なのでしょうか?
それではお楽しみに〜!




