表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【5/4からちょっとだけ投稿!】税務署長は忙しい!〜なんでオレが魔獣退治までやらにゃならんのだ!?〜  作者: ぷちきゅう
第4章? 王様も忙しい!!~なんでオレが戦争まで狩り出されにゃならんのだ!?~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/48

4-7.アポなし突撃は印象悪いぞ?

 本日は東予港から四国開発フェリー様のおれんじえひめに乗船して船内からの投稿です。

 久々に宇和島鯛めし食べたくなったので乗船しました!相場より安くて質がいいんですよ~。乗船代払ってはいますけどね。

 朝は早起きして大阪湾をぐるっと回って、和歌山港から南海フェリー様のフェリーかつらぎに乗船しました。こちら、航路廃止というニュースで大騒ぎになっておりますね。寂しいですが、これも時代なんでしょうか?

 お昼は徳島駅前で徳島ラーメンいただきまして、普通列車でやって来ました。少し遅い連休を楽しんでいますよ。

「王。サーボより使者がいきなり面会要請してます」


「え?アポなし?まったく···、社会の常識ねえのかよ?印象悪くするだけなのになぁ〜。どういった用件?外務省通さずに(ちょく)ってどういうことだってばよ?」


「緊急につき、としか···」


「···まぁいいか。応接間で会うわ。そう伝えて」



 今日は執務室で決済書類にハンコを押すお仕事をやっていた。


 ただハンコ押すだけなんて楽だって思うだろ?これ、そう簡単なものじゃねえんだよ···。


 まず、責任の重さだ。押すってだけの物理的動作だけならまぁ楽に思うよな?でも、ダメな書類にハンコ押してしまうと、問題が発生した時に『王がハンコ押してくれたでしょ?責任とってよ!』って話に持っていかれちまうんだよ。


 責任とは要するに『金払え!』だ。税金だからこれは最小限にしなきゃならん。


 だから小さな文字の部分もちゃんと見てから押している。···まるで保険会社の契約書読んでるのと同じ感覚だわ。あれも重要な免責事項(・・・・・・・)は小さな字で書いてやがるし、保険会社も堂々と『ここに書いてますよね?読んでないんですか?』って言ってきやがって『ぐぬぬぬ···』ってなった事あったんでな。


 その書類が山のように積んである!しかも処理したらすぐに次の山をスタイアが持ってきやがるんだよ!


 あいつ···!オレが苦しむ(さま)を見たいのか、『あとちょっとで終わりだぁーー!!』ってぐらいのタイミングで持ってきやがるんだよ!王妃になった今でもドSなのはまったく変わってない。



 グチはこんなものでいいか。ある程度毒吐いて冷静になってからでないと、外交関係はデリケートだし、相手に言質(げんち)とられたら戦争まっしぐら!なんて状況にもなりかねんからな。


 心を落ち着けてからオレは応接間に向かった。中に入ったら、外交官と思わしき男が立ち上がった。アポなし突撃面会なんて非常識な事をやらかす割に、礼儀は多少はわきまえてるようだ。



「突然の面会要請に応えていただき、ありがとうございます。外交を担当しているゾルバと申します」


「レオナード王国の国王のコウだ。たまたま時間取れたから面会するけど、次にアポなしは拒否だから」


「アポ···?」


「···ああ、悪い。アポイントメント、要するに面会の予約だよ」


「そういう意味でしたか。次回はそうさせていただきます」


「で?用件は?手短にお願いする」


「ではさっそく。我が国は先日クーデターが成功いたしまして、旧国王は処刑されました。今は我々が政治を行っております」


「···それで?」


「つきましては我が国に援助をお願いしたい」


「その理由は?」


「経済が混乱しているのです。周囲の国からの輸入品がなぜか高騰してしまい、食料を買うことができなくなっているのです。農地も内戦で荒廃してしまいまして、食糧不足に陥り始めています」


「その混乱を招いたのは誰さ?」


「···我々です」


「ちなみに援助した見返りは?どういった条件?」


「···今のところはなんとも」


「だったらお断りだ。無償で助ける義理も義務もねえよ」


「そんな!?なぜですか!?」


「あのさ···、外交ナメてるだろ?テメエらがやったクーデターが原因だったら、まずはテメエらで尻拭いをしろ。むしろ、なんでうちが面倒見なきゃならねえんだよ?じゃあ逆に聞いてやる。うちが困窮して今のアンタみたいに泣きついてきたら、どう対応すんだよ?」


「············」


「お前、外交ド素人だろ?って、オレも王なんてド素人だけど、外交ってのは相手も自分も対等にウインウインな関係にするためのもんだ。援助をお願いする立場だろ?もうちょっと立場ってのを考えてからものを言え。見返りもなくうちに利益がない話を持ってこられても、追い返すしかできねえぞ。用件は以上か?だったら面会は終わりだ」


「············」



 まったく···。こいつ、クーデターの幹部なんだろうけど、こういったやり取りはてんでダメだったな。


 まぁ、政治なんてやった事ないだろうからこういったやりとりを知らねえんだろうな。だからといってこっちが譲歩する事は一切ない。援助って事は税金使っちまうからな。見返りないなら出す余裕なんてねえし。


 そもそも周囲の国からの輸入品が高騰って事は、周りから『おたくは信用できねえ!』って意味だ。クーデター成功ってことはかなり治安が悪化してるから、商人だってそんな場所でリスク背負って商売なんてしたくないだろ。


 軍事クーデターもそうだが、基本的に最初は大混乱が発生する。まぁうちも暴動あったけどな。主に汚職官僚どもだったけど。


 王国民はどっちかというと、多少混乱はあったものの、オレに対する期待の方が大きかった。主におれが税務署長やってた城北地区はな。すぐに立て直したから評判は下がることもなく、貿易関係は大丈夫だったな。


 って、普通は外務省通すのに緊急で直でこっちに来たという事は、よっぽど食糧不足で困窮してるんだなぁ〜。


 まぁ、サーボは隣国だけど目ぼしい品の貿易はしてねえんだ。むしろうちの租税回避での行商人が出入りしてたぐらいだ。


 そう、サーボはうちの西城イワイ地区でうちの国の商品を防壁の外で入れ替えて地区で売りさばいて売上税を合法的にちょろまかしてる連中の国だったんだよ。


 こいつらのせいで入国税は一気に10倍に上げてやったので、あっという間に壊滅した。これ実施した時に物価が上がったものの、今は落ち着いたんだけどな。


 行商人たちはうちの国に対して恨みを持って帰っただろうから、サーボにとっては敵国なんだろうけど、そんな敵国に対してまでああやって援助してって事はよっぽどなんだろうな。



 さて、隣国の窮状に対して手をバシーン!と振り払って、オレはまた胃が痛くなりそうなハンコ押しの仕事を再開したんだ。



 ところが翌月!



「王!フィアの外に軍が迫ってきてるとの情報が!」


「···はぁ?フィアって王都の西の領地の町だよな?それでどこの国だよ?」


「それが、サーボのようです!」


「···マジで?なんか要求してる?」


「いえ、まだ具体的な要求は出てません」


「今度は軍を引き連れて交渉するってか?野蛮だなぁ〜。うちも王国軍出すわ。将軍に全軍出撃(・・・・)って伝えといて」


「それって戦争やるんです?」


「可能な限り回避するけど、場合によってはやる。うちが全軍出して威嚇し、それで尻尾巻いて帰ってくれればいいんだけどなぁ〜」


「は、はぁ···」



 もしかして、先日の交渉とはとても言い切れぬあれで破談してヤケになったか?まぁ、将軍に任せるか!って思ってたら···、



「なにしてるんですか?さっさと行きますよ」


「へ?戦いなんだからおっさんに任せときゃいいじゃん」


「交渉したのは王ですよね?責任取って交渉したらどうです?」


「マジでオレが戦争の戦端切るの?」


「それは王次第ですね。どっちでもいいですよ。決定に軍は従いますから」



 スタイアがこう言ってくると、逃げることができんわな···。さっさと終わらせて帰ってくることにするか。

 基本的に面会は事前にアポを取るのが社会の常識です。今回のようにアポなしで突撃は非常に印象が悪いんです。

 というのも、相手方の都合も考えずに自分の都合を相手に押し付けてますからね。『傲慢で自分勝手』というネガティブな印象を抱かれてしまうので、たいていは不調に終わります。

 ですので訪問販売と同じようにコウくんも門前払いしました。コウくんも言ってますが、外交はお互いにうまみがあることが前提条件です。今回はコウくんに利益どころか迷惑してる相手なので相手にしませんでしたね。交渉がヘタでした。


 さて次回予告ですが、逆恨みしたサーボの国へ戦争しに出かけますよ〜!戦場ではとある人物が最前線で大暴れしますよ〜!誰なんでしょうか?


 それではお楽しみに〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ