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【5/4からちょっとだけ投稿!】税務署長は忙しい!〜なんでオレが魔獣退治までやらにゃならんのだ!?〜  作者: ぷちきゅう
第4章? 王様も忙しい!!~なんでオレが戦争まで狩り出されにゃならんのだ!?~

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4-4.もう王子が生まれちゃった···

「オギャー!オギャー!」


「···マジでかぁ〜」



 求婚者どもから逃げ切るためにスタイアと結婚してしまったオレ。


 盛大な結婚式パレードのおかげで経済が活性化して税収がちょっと増えてめっちゃ黒字になりました。どんなきっかけで景気が上向くか分からんなぁ〜。


 景気って『気』って字が入ってるから気分次第って事なんだろう。この字考えた昔の人はすごいわ。


 さて、結婚をしちゃったので、次のイベントと言えば···?


 はい。ロイヤルファミリーづくりですね。これも『さっさと後継者作っておかないと、死んだら王国が崩壊します』ってスタイアが言うもんだから、やっちゃいました···。


 って、こいつはオレがすぐに死ぬと思ってやがるのかよ?そんな場へオレを問答無用で連れ出しやがるクセに!


 オレは滅びぬ!何度でもよみがえるさ!···って言いたいんだけど、そんな能力ねえしなぁ〜。もちろん、あっさりと死ぬつもりはないからな。


 ってわけでロイヤルファミリーづくりですが···、やっぱりスタイアはドSだった!


 詳しく話すとこの物語がこの世から消滅するから『読者様の想像にお任せします』って事で。おそらく想像した状況の斜め上あたりだったって事だけはここで言っておくぞ!!あいつ、エグいわ···。



「ふぅ···。とりあえず後継者はできましたね」


「···お前、自分の息子に対して愛情はないんかい?」


「ありますよ?この後しっかり教育して覇王となってもらい、世界征服(・・・・)してもらう野望がありますから」


「デカく出たな···。この子が天寿をまっとうするまでに成し遂げられるかわからんぞ?」


「だからこそ、この子がすぐに世界征服に乗り出せるよう、下地(・・)をちゃんと作って下さい」


「オレに対する愛もねえな!···ところで、名前はどうすんだ?」


「はい?考えてなかったんですか?」


「お、おう···。まだ父親になるって感覚がなくてだな···」


「ダメダメなクソ親父ですね」


「うるせえ!だったらお前は何か考えてたのかよ?」


「ええ。『ナログ』ですね」


「ナログ···、ねぇ〜。いいんじゃね?『ラグナロク』に似てるしな!」


「なんですかそれは?」


「ただの独り言だよ!」



 というわけで、第一王子はナログって名前になりました。すぐさまベクトさんが新聞社に号外ネタを提供したので、あっという間に王都内に王子誕生の情報が行き渡りました。



「「「「めでたいめでたい!!」」」」


「「「「王国は安泰だな!!」」」」



 ···結婚パレードに続いて王子生誕で王都内はバカ騒ぎになった。当然莫大なお金が動いたわけでして、翌年の税収やそれ以外の収入が激増しました。


 そのために補正予算を組んで長期国家運営計画を前倒しして実行しつつ、住民税と売上税の税率をちょこっとだけ下げました。これがさらに景気を刺激してしまい、空前の好景気が発生してしまいました···。公共工事も多いからなぁ〜。


 これ、反動が怖いなぁ〜。不景気になったら地獄絵図にならんか?バブル経済崩壊して地獄の就職氷河期を経験したオレからすれば、今のこの景気は非常にヤバいって思うんだけどさ···。



 というわけで、この1年はあっという間に過ぎ去った。充実っていうか、毎日忙しすぎたってのもあるけどな。



 そして現在。


 世間では『コウ王爆誕1周年記念祭り』が盛大に行われている。···みんな祭り大好きだなぁ〜。そんなに大騒ぎしたかったのかよ?


 まぁ、ストレス発散にはいいよな。お金が動きまくるから税収も増えるし。


 今年から学校が始まる。私塾もあったんだけど、オレが『学習指導要領』を制作して、ヴェロッタが教師たちに教え込んだ。···あいつ、どうやったのか知らんが、何人かケガしてたぞ?


 一応義務教育だ。2年間で読み書きと四則演算を教える。年齢は成人前の子ども(この世界では10歳が成人)が対象で、希望者がいれば年齢は無制限になる。


 一応オレも見学に行った。どんなかんじでやってるのか気になったので、お忍びで行ったんだ。



「ではこの問題を···、たーくん!1+1は〜?」


「え〜っと···、え〜っと···!5ぶんの3(・・・・・)!」


「あ〜···、惜しいなぁ〜」


「え〜〜!?···あっ!10だ!!」


「あ〜、今は10進数の問題なんだよ。2進数なら正解だね〜」


「あ!かんちがいしちゃった〜!テヘッ!」



 ···今の、おかしくね?


 オレが作った学習指導要領では四則演算だけで、分数は入れてねえんだけど?なんで分数知ってんだよ?何を教えてるんだろうか···?


 まぁ、分数も割り算だからな。ここまで高度にやらんでもいいんだけどな···。


 さらに2進数知ってんの!?どういう教え方してんだよ···?


 ってか、さっきの子って3歳ぐらいだったよな···?成長早くね?いくら魔獣被害がすさまじいから成人年齢が10歳ってのもあるけどさ···。


 やっぱこの世界を元の世界と同じに考えちゃいかんわ。そもそもスペックも常識も違いすぎるもんなぁ〜。って、この世界に来た時に気づいてはいたんだけどな。



 これは想像していた以上に高度な知識を国民は手にしそうだな。



 そしてさらに3年後···。



「パパ〜!おちゅかれちゃまでちた〜!」


「おお〜!ナログ!パパ帰ったぞ〜!」



 ナログは3歳になりました。舌っ足らずではあるが、こうしてオレを『パパ』って読んでもらえるのは嬉しいものだな〜!



「パパ〜!きょうはこれであちょんで〜!」


「おっ!?ナログ、今日は···、え?これ?」


「うん!ひとりでもおもちろかった〜!パパといっちょにやろ〜!」



 ナログがやってた遊びは『ジェンガ』だった···。これ、オレが王都に流行らせた遊びなんだよ···。木の棒だけで作れるから安価だし、結構頭使うからな。もちろん収入は国庫に入ったぞ。


 それをオレの部屋に置いてあったんだが···。ナログが勝手に遊んでたってのかよ?誰が教えたんだ?


 そう思ってる間にナログはジェンガを組んだ。結構やり込んでるのか、手際いいぞ?



「じゃあ、ボクとパパ、どっちがちゃきにやりゅ〜?」


「じゃあパパが後でいいぞ〜!」


「わかった〜!おねがいちまちゅ!」



 ジェンガは1段3本の木が並んでいて、次の段は90度方向が違い、これを互い違いでタワーにしたものだ。


 これを自分の番で任意の1本を抜いて、抜いた木の棒を上に積み上げる。


 最終的に倒してしまった人が負けなのだ。


 初手はナログが···、いきなり一番下の端っこを抜きやがった!



「ナ、ナログ?そこでいいのかな〜?」


「うん!どきどきちゅるね〜!」



 ドキドキはオレだよ···。普通真ん中抜くだろ?最初っからオレを殺し(・・)にかかってるぞ!?


 後手はオレだ。下から2段目の真ん中を抜いた。


 次はナログだが···、なんと一番下の反対側の端を抜きやがった!!



「ちょ!?マジかよ!?」


「えへへ〜!じょうじゅにできまちた〜!」



 最下段は真ん中1本のみ···。オレがちょっとしくじるだけでバランスが崩れて崩壊し、負け確定だ!


 次の番、オレは3段目の真ん中を、恐る恐る取った。押し出してる最中もグラングランしてて肝が冷えるわ···。


 そして次はナログの番!するとナログは躊躇(ちゅうちょ)なしに4段目の端をあっさりと取ってしまった!


 この時点でいつ崩壊してもおかしくない状況だ···。次はオレの番だ。5段目の真ん中をプルプル震えながら押し出してる時に···!



「···あっ!?」



 ガラガラ!!



「やった〜!パパにかった〜!」



 ···疲れていたせいか、集中力が途切れてしまい、もろくも崩れ去ってしまった。



「ナログ!もう1回やるぞ!」


「うん!うけてちゃちょう!」



 この後、夕食の時間を過ぎてもナログと対戦したんだが···、ナログがとんでもねえ場所の木を取っちゃうのであっという間にオレが負けてしまったんだ···。初手からドSっぷりを発揮するとは···。


 ナログ···、恐ろしい子!!

 コウくんとスタイアさんのお子さんのナログくんが誕生しました!スタイアさんの血を引いてるだけあってドSなお子さんですよ(笑)。

 このあとスタイアさんはナログくんを覇王にすべく、英才教育をやることになりますが、内容はドSに政治を行うか?ってところですね。このあとの王国が心配になるでしょうが、ちゃんとアキくんの時代まで国は残っていますからね!


 さて次回予告ですがレクリエーション施設として屋外スタジアムが完成して、まずは武闘大会が開催されて、いい人をスカウトしますよ〜!


 それではお楽しみに〜!

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