表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アーモのネイルサロンへようこそ  作者: 夏八木 瀬莉乃
PR
34/109

17-1 八日目の出掛け先は


「友達想いなんだね」感心する長身の「友達その一」


「元気が出てよかったじゃないか。同じ剣道をやる者として、力になれて私たちも嬉しい」見方が変わる小柄の「友達その二」


「早く退院できるといいね」笑顔のアイドル好きの「友達その三」


「でも、たこ焼きが好きだったなんて、買ってってよかったね」と言うあやねに「本当。華河さんの提案がドンピシャでよかった」笑顔の男子グループリーダー先崎。


(本当はミシュウさんに、またたこ焼きを買えと言われたのを思い出したんだよね)


「なんか、桧山君の入院は長引きそうだね」心配になる長身の「友人その一」に、「頭打ったから、しばらく検査が続くらしいんだ」答える男子グループリーダーの先崎。


「そういえば、頭に包帯捲いてたな」と小柄の「友人その二」が言うと、「早く退院できるように、お見舞いに行けなくても、メール出せばいいよ」アイドル好きの「友人その三」が返す。


「えっと、先崎君だっけ。よかったらLINE交換してくれる?」あやねが携帯を出すと「いいの?」ビックルする先崎。


「桧山君のケガの具合が心配だから」

「ありがとう!」


「あやね、私がLINE交換する」長身の「友人その一」があやねの携帯を抑えて、自分の携帯を出す。


 その後、座山(すわりやま)駅までバスで戻ると、駅前で解散した。




 週があけた月曜日、いつものように午後六時に剣道の練習が終わると、あやねは真っ直ぐネイルサロンへ向かった。


 一階に音楽教室の受付が入っているビルの入り口から入り、四○七号室の前に着いてドアノブを見ると、羽根の形をしている。


「ミシュウさんと契約した人にしか現れないドアノブって言ってたけど、どうしてなんだろう?」


 わからないことが日に日に増えてくるが、考えても答えは出ないので、チャイムを鳴らすといつものように千奈津が顔を出す。


「いらっしゃい。どうぞ」


「お邪魔します」玄関に入ると、正面奥に見える一人掛け用のソファに、白い長そでのシャツとジーンズ姿のミシュエルが座っていた。


(今日は最初から地味な服装なんだ)


 すでに二回、服装のことで千奈津に怒られているうえに、意味は解らないが、ペナルティが付いて降格すると言われていたので、仕方なく従っているのだろう。


(降格って、ミシュウさんはどこかの会社に勤めてて、役職に付いてるのかな?)


 しかし、仕事に行っているように見えない。

 千奈津に聞いても「内緒」と言われて答えてもらえないので、最終日まで待つしかない。


「どうしたの? そんなところに突っ立ってないで座りなよ」紅茶のカップを持つ千奈津が、部屋の入り口で突っ立っているあやねに声を掛ける。


「剣道の練習中に、転んで尻もちでもついたか?」読んでいたバインダーをとじてミシュエルが聞いてくるので「そんなことないです」ソファ横のクッションで(くつろ)いでいるアーモのところへ行き「今日もかわいいね」頭を撫でると「ワン!」ひと鳴きしてミシュエルを見上げる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ