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華民秦(カミンシン芸名ミンリー)

華民秦(カミンシン芸名ミンリー)


姉が行方不明、だがそれを警察に言っても探すどころか、自分自身の安全まで脅かされてしまうだろう。

5日前に起こった事件の真相を探ることもできず、行方不明になった姉との繋がりを危険視されてしまえば。

捕まってどこかに連れていかれ口封じされてしまうのがおちだ。

姉が大学内の研究所へと捕らわれてしまった時に視た予知夢で全てを知ってしまった。

夢で見る未来は何が起こるのかを見せてくれるが、それを自分がどうするかまでは教えてはくれない。

そして肝心なのは夢の内容が自分と姉の未来にのみ限定されている、彼女の未来視は家族限定。

姉が超能力を発現させたと同時に自分にも超能力が発現したのだが。

姉はそれを付き合っている彼に相談したが、その当時からコスプレに嵌まっていた妹の民秦ミンシンは逆に能力を隠すことにした。

学生でしかもマンションに住む二人、すでに親はいないが少なくはないお金を姉妹に残してこの世を去った。

そう1年前、宇宙戦艦襲来の時に最初の殲滅ロボットの攻撃で両親は亡くなったという。

両親の死は姉妹の暮らしをどん底に突き落とそうとしたが、外見と頭脳の両方に恵まれた妹はコスプレとSNSと言うメディアを利用して生活の足しにすることを思いついた。

一方姉の方は恋人の説得に乗り軍の研究所へと応募することに。

それからは月に一度の連絡と銀行口座に入る入金だけが姉の無事を確認できる唯一の手段だった。

そして華民秦は姉の未来を夢で見た、研究室に立てこもり他の超能力者とこの国を脱出する夢を。


「まずは誓さんに連絡だな」

「少し待っていて」

「はい」

「ピポプ…」

『もしもしロホウです』

『宗助君』

『はい』

『何か事件?』

『事件とまでは行きませんが…』

『いいわ、話して』


事の顛末を話したのは良いが、まだ15人の超能力者は訓練施設に付いて2日目だとの事。

要するに今の状況下で母国の人間に会わせる了解を得るには時期尚早ではないのか?

一人に面会を許せば他の者も家族に会いたいと言い出すだろう。


『宗助君、今はまだ難しいと思うわ』

『そうですか?』

『まだ2日しか経っていないし、まずは訓練所に慣れてもらうのが先ね』

『一度訓練所を見学してもいいですか?』

(おばさまの狙い通りだわ)

『分かったわ5日後に時間を作っておくから、こちらから電話するわね』

『ありがとうございます』

「プツッ」

「1週間後ですね、夢で私は姉に会いましたから」

「そうなんだ、という事は無事に日本へ帰ってからだな」

「私への連絡はSNSを使ってください、#minryが私のIDです」

「分かった登録しておくよ」

【ここに転送マークしておきますか?】

【その方がよさそうだな】

「どこか空いてる部屋は無い?」

「え?もしかして一緒に住む?」

「そうじゃなくて」

「冗談です、姉の部屋が空いてるわ、こっちよ」


最上階のマンションには部屋が5つもある、1年前にはここに4人家族が住んでいたのだろう。

姉と妹の部屋とは別に両親が使用していた部屋もその当時のまま残されていた。


「こっちの部屋は」

「両親が使っていた部屋です、もういませんけどね」

「そうなんだね」

「くよくよしていても仕方ないですから」

「コスプレの衣装もたくさんあるね」

「今度コラボ動画も見てくださいね」

【カラフル戦隊のコスプレもありますよ】リリー

【マジで!】

【おー】


カラフル戦隊はこちらでも人気のようだが、宗助はまだコスプレの方には詳しくなかった。

頭の中で見る映像に一瞬言葉を失う宗助、それを見て顔を覗き込むミンシン。


「どうかしました?」

「それじゃお話も終わったことだしこれで」

「えー泊まっていきましょうよ」

「なんで?」

「私 さびしいな~」


そう言ってシナを作る、まるで何かのアニメのキャラクターを真似するよう。


「それはなんて言うアニメのキャラ?」

「チャイナハニーよ、可愛いのよ」

「チュ」


そう言いながら投げキッスをするが、まるでCNのハニトラ部隊レイランを思い出す。


「覚えておくよ」

「連絡、待ってるわね」


まさかここに泊まるなんてできない話だ、姉が行方不明になって妹の方に調査の手が伸びてないとは思えない。

だが超能力の事を話していないという彼女の言葉には嘘はないので、近いうちに彼女の元にもESP部隊の調査班が来るだろう。


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