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ここは茅ヶ崎

ここは茅ヶ崎


夏には大勢の観光客や海水浴の若者たちであふれる神奈川県有数の観光地、海岸線の先には小島にかかった橋が見える。

そこから少し海岸線を北東へ走っていくとかの有名な御用邸など有名人が所有する別荘地が点在するエリアがある。

もちろん今の季節は冬であり人影はまばらになりつつある。

そんな場所に少し大きめのバスが1台、中には観光客ではなく15人の若者達と精悍な顔つきをした人物が数人。

学生たちの姿と比べて5人の姿はスーツにサングラスといういで立ち。

3人は女性で2人は男性、5人共にカレン隊所属の超能力者だ。


「停車したら我々の後をついてきて欲しい」

「日本のバス快適!」

「トイレ付きって初めてかも」

「飯はうまいし昼寝付きって天国~」

「おいまだ安心するのは早いぞ」

「そうだ、ここは日本だからな」

「心配性だな、中国よりうるさくないし綺麗だし、私はずっとここで暮らしたいけど」

「…」

「キキー」

「ついたわ、足元に気を付けて」

「シェイシェイ」


いつの間にか半分の学生は日本語も理解できるようになってきていたが、この先はそんなに楽に済むと思ったら大間違い。

なにせここはカレン隊所属の訓練施設であり、鬼の穴蔵と言う名称まで付いているとかいないとか。


「まずは宿泊施設か?」

「荷物は各部屋に置いて来てください、今10時なので11時にロビーに集合、遅れた人はペナルティーとして10点引かれます」

「それ何の話?」

「ここは訓練施設です、入所すると全員100点のポイントが付与されます」

「守れなかった規則や命令はその都度ポイントが引かれていきます」

「もちろん命令を完全にやり通した場合や与えられた指令を完了するとプラスされることもあります」

「所持しているポイントはお金に換えたり待遇に変えたりもできるわ」

「例えば日本ではこんなにいろいろな食べ物やお菓子があります」


そう言ってカレン隊の一人は鞄からお菓子を取り出す。

もちろん一人で食べるためでは無く、頼まれて購入したおやつというやつだ。


「ワオ」

「ここではお金=ポイント、使えば減るわけです」

「要するに言う事を聞けば減ることも無く、増える可能性もあるってことか」

「その通り、あなた方は着の身着のまま日本へやってきた、着る物も少ないし便利なグッズも無い、スマホやPCそして車やバイク、自転車なども無い」

「ポイントと交換できるってことか?」

「ええ でもあなた方の出身がばれるようなものは今回交換できないようになっているから我慢してほしいわ」

「それは当然だよな、でも家に連絡したい家族が心配していると思う」

「それはこちらで何とかするわ、今は向こうでもあなた方を捜索しているでしょう」

「ああ、それは証拠隠滅の為だろうけどな」

「見つかったら無事に済む分け無いわよ」

「まずは君たちがこの施設で独り立ちできるところまで教育します」

「勉強ってこと?」

「そういう事です、無理なことは強要しないわ、それぞれに能力も違うのだし」

「わかりました、従います」チョウリ


連れてきた超能力者は全員が元大学生であり、識字率はもちろんの事、日本の学生と比べても学力で劣るところなどは無い。

カレン隊の隊員に説明されたことをすぐに理解し、この場所で訓練することを全員が了承した。


「では部屋の鍵をそれぞれ受け取ってくれ、失くさないようにね」

「失くすとポイントで支払うってこと?」

「その通りです、理解が早くて助かるわ」


7階建てのホテルを改装した宿泊施設だが1階以外はホテルとは言えないほど様々な改装が施されていたりする。

2階は全てトレーニングルーム、3階はシュミレータールーム。

4階から上が宿泊施設、地下1階は射撃場、地下2階は室内プール。

外へ出るとテニスコートが5面、球技場までありグラウンドでは陸上競技も行うことができる。


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