第九十七話最終決戦その一
第九十七話最終決戦その一
「久しぶりだなシノン、貴様がここに居るということはボスに楯突いたってことでいいんだな?」
「そういうことで構いません。というか私はボスより組織をクビになっていることはご存知でしょう?」
「当然知っているに決まっているだろ」
「まあ貴方のことですから私たちがなんと言おうと殺しにくるのでしょう?」
「当然だろ。たとえ貴様がクビだろうが自らの意思で辞めたんだろうがボスを裏切ったことに変わりないのだからな!」
「本当貴方は極端ですね。一つお聞きしますが、貴方の他にはどなたが生き残っているのですか?」
「今から死ぬ貴様に話したところで何もないだろうが、冥土の土産だ、よく聞け! まずは……」
グチャ
バタン
「もう、敵に話したら駄目でしょ。ハロー、シノンちゃん幹部会議以来だね。ウチのバカはおしゃべりでごめんね。それと聞けなくて残念だったね」
「殺す必要はなかったはずです。なぜ……とは言いません。敵に情報を伝える行為は裏切りも同然、粛清されてもおかしくありませんから」
「嘘ついたね。本当はなんで僕が殺したのか問いたいんでしょ、分かっちゃうんだな〜僕にはさ」
「でしたら、この情報が嘘かどうかも分かりますか?」
「そんなの分かるに決まってるじゃん、僕を誰だと思ってんの? 僕はインジェンス・アムジィス様だぞ、僕の前では全ての嘘は無意味になるんだ。ホラホラ話してみろよシノンちゃん」
「それでは話しますね。コホン、ボスは自らの部下を殺すつもりという情報を手に入れましてね。さあ、自慢の能力で見抜いてください」
「ふんっ、こんなの能力使わなくても嘘って分かるね。僕の尊敬するボスが裏切ってもない僕達を殺す理由がないだろ。まあ能力で見抜けっていうなら仕方ないね。……違う、こんなの嘘だ嘘に決まってる……ボスが僕達を、そうか今日は調子が悪いのかきっとそうに違いない」
「インジェンス副隊長、おそらくシノン隊長の仰っていることは事実かと思われます」
「黙れ!! 僕はボスに聞くまで信じないからな」
「申し訳ありませんシノン隊長ウチの副隊長が失礼な態度を……」
「貴様は黙れ。おい、シノンちゃん、畜生どもの大群が来ているぞ。とっとと指示を出せ」
「あの、インジェンスさんは味方なのですか、敵なのですか?」
「敵に決まっているだろ!!」
「副隊長曰く『魔物が大量にきたから今は休戦に決まっているだろ』とのことです」
「ちが……うと言いたいがお前は嘘を言っていない。もう一度確認だが、本当にボスは僕たちを殺すつもりなのだな」
「ええ、ですから各支部にもその連絡をしてあります」
「えっ、僕聞かされてないんだけど」
「副隊長ぐっすりと眠っていましたからね」
「聞いていたんだったらお前が僕に伝えるべきだろ!! だけど、僕はちゃんと自分の耳で聞いてから確かめる」
この魔物の大量発生は各国で起こっていた。
そしてシノンはゾーマの魔物を殺した際にその死体を操る能力があれば戦力を増やすことが出来ると考えた。
魔物大量発生の原因は強化された魔龍王ヴォルフガングの魔力に当てられた野生動物や人里離れて人を襲わない魔物たちが凶暴化したことで数が増えた上に通常でも強力な魔物も凶暴化しているのだ。
「ゾーマ今使える死体を全て操ってください!! そしてサジ、貴方の部隊は住民の護衛をお願いします!! ヒョウの部隊は魔物の殲滅をお願いします。それから…………」
「任せておけシノンちゃん。お前もとっとと行くぞついて来い!!」
「すでに私は隣におりますよ副隊長」
「うっさい。まあ今回ばかりは本気を出す、巻き添えを食うなよ」
読んでいただきありがとうございます!!
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