第九十八話最終決戦その二
第九十八話最終決戦その二
「おいノアとやら、あの魔力の中心にヴォルフガングがいるって本気で思ってるのか」
「そう思ってるから向かってるんじゃん」
「ノラとやら姉妹なら止めてくれ」
「止めなくてもいい」
「本当にお前らなんなんだ!! あぁもうめんどくさいこと押し付けやがって!!」
私とノアはヴォルフガングがいることが分かり一番魔力の濃い場所を目指している。
「お姉ちゃんたち、何チンタラやってんだよ。全ての元凶がいんだよ……アイツさえいなけりゃ兄さんが殺されることはなかったんだよ」
「落ち着けツバキ、ヴォルフガングを殺したいのは分かるがそう焦るな」
「ツバキちゃん、ヴォルフガングを見つけているから私たちは走ってるんだよ」
見つけた理由は私たち分裂体が、三体も殺されたからなんだけどね。
「だったらとっとと言えや」
「何度も言っているだろ、イライラしたからって口を悪くするなって」
「そういや兄さんを操ったアイツらは今どうなったんだよ」
「また無視か……それ結構堪えるんだぞ」
私たちは襲ってくる魔物たちを即座に地に落とし、話しながら走っている。
「もうガンちゃんが毒の排除をすぐに選ばず支部を潰してるから見つかっちゃったよ(今すぐ切り捨てよう、可燃物)我慢ならんから言うけどガンちゃん本当に邪魔だから、私から離れてくれ、一緒にいてももうメリットが何一つない」
私たちが見たのは、ヴォルフガングと女が分離し二つになろうとする瞬間だった。
「面白いじゃん、ガンちゃん」
だが、それは失敗した。
「お前みたいなやつがどれだけいたと思っている、対策をしないわけがないだろ。お前は俺に喰われて永遠に眠っておけ。さて邪魔者もいなくなったことだ、存分に楽しもうではないか……誰から俺を楽しませてくれるんだ? そうそう、確か転移の腕輪だったな、これは……これを使って転移でもさせるつもりだった訳だろミドラよ、聞いておるのだろう。まあ良いこの辺りは魔物共にでも任せて本命に向かうとするか」
「そう簡単に逃すわけねぇだろ!!」
「待てツバキ突っ込むな!!」
「邪魔をするな小娘……なっ、身体が……」
「ルミエルを……私が、愛するんだ……から、"転移"」
「喰われてもなお意識があるのはお前が初めてだ。……最期のお前の願い叶えてやろう」
シュン
「おい、アイツはどこに消えた、とっとと教えろ!!」
「あの腕輪を使っていたから赤霊荒野だ」
「……ツバキ行ってこい。俺がこの魔物たちをどうにかする。ノラとノアはツバキを護ってくれ……頼んだぞ」
「な〜にが私を護ってくれだ、こいつらとっとと殺してお前も一緒に行くに決まってるだろ」
「仲間なんだから置いて行くなんてするわけないでしょ」
「二人の言うとおりだ。とっとと片付けてヴォルフガングの下へ向かうぞ」
ここで食い止めないと世界中を魔物の大群が襲うことになる、それだけは阻止する。
私たちがそう決意した瞬間、魔物たちが肉片と化した。
「これで美味しい焼肉がみんなで食べられるね。…………んで、なんでテメェらからゾーマの匂いがするんだよ」
「任務が終わって本部に戻っても誰もいなかったんだけど何か知らない? 答えないなら身体に直接聞くけど」
「俺たちが知るわけないだろ!!」
「やめろ!!」
「そう来るんだ〜、だったらいつも通り楽しもうか!!」
「……この匂い、ゾーマがこっち来てるぞ!!」
ゴォォォォォ
「なんだこの音!?」
「アンタたちはもういいや、本人に聞くよ」
……グチャ!!
「おーいゾーマ死んでないで起きろ〜」
ペチペチ
「……この声、ゼルバか?」
「そうだぞ〜」
ゾーマが来たのを見たツバキちゃんはゼルバという人を押しのけゾーマに怒りをぶつけた。
「なんで……なんでテメェが来るんだよ!!」
ツバキの声を聞いたゾーマはグチャグチャの身体を治してツバキに謝った。
六分後
「……そもそもテメェはそのボスの命で兄さんを殺したんだろ、それは理解した……からとっとと死ねよ。そう言いたいがさっきノラから話は聞いた……ヴォルフガングを殺した後に私がテメェを殺すからな!!」
「あの、これはどういう状況なんですか? 目が覚めたばかりであまり分からなくて」
「目が覚めたばかりってさっき……もしかして、私たちと似たような感じ?」
「それってどういう……」
「「つまりはこういうこと」」
私たちが、ノヴァになった姿を見て驚かれたが、私はゾーマに王都で何があったのかを聞いた。
「王都に大量の魔物が押し寄せたが、今は俺の能力で操ってる。それで他の場所でも同じように魔物がいた場合戦力にするためにアイツの発明品でぶっ飛んでるってわけだ。これでボスに集中しやすいだろ」
「「ボスが何かしたのですか?」」
「二人とも知らないのか。今から説明するから聞いてくれ」
ゾーマは二人に説明した。
その説明を聞き終えた二人はすぐさま走っていった、居場所も聞かずに。
「はぁ、なんで二人はいつもあんななんだよ。本当に困る……けどまあ、今回ばかりは頼りにしてるからな」
ゾーマが能力で魔物を操り飛んでいったのを確認した私達は赤霊荒野に向かった。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね
あと2〜3話で頑張って終わらせます




