第九十五話魔王討伐の奥義
第九十五話魔王討伐の奥義
ファジリスの素体を取りにエデンの園本部へファジリスと私は向かった。
「気をつけて進めよ、ルミエル。いつボスと遭遇するか分からねぇんだから」
「ドジ踏まないよう気をつけるよ」
なんだか、腕輪から小さな光の粒が見えるけど、気のせいかな?
「止まれルミエル、誰か来る」
腕輪から出た光の粒は動き始めた。
「なんですかこの光の粒は」
この声はミリアだ!!
その後姿が見えたのはミリアとテシウスだった。
「テシウス無事で良かった…………まあ信じていたがな」
「心配させてすまないなファジー。(ルミエルに何があった。魔力量が尋常じゃなく増えている……これなら、あの技も使える)」
「テシウス……母さんが腕輪を託して死んだ」
「そう……か、ならルミエルには教えなければならないな」
「今のルミエルなら使えるはずだ。私が保証する」
「ルミエル、この後ヴォルフガングを倒す技を教える。それまでに相方を決めておけ」
「相方ってどういうこと?」
「この技が仲間の絆と一人の愛があって初めて使える技だからだ」
「テシウスはなんでヴォルフガングを倒す技を知ってるのに使わなかったの」
「使えなかったんだ、俺にもファジーにも」
もしかして龍国峠でのミドラ族長の試練が恋愛関係だったのって……。
私がそう考えていると族長の声が聞こえてきた。
「それも当然あるが、ただ単に恋愛話が好きだった割合の方が大きい。それと皆、コロンドの森に集まってくれ。作戦を立てる」
「ルミエル、道中でやり方を教える。合流するまでに相手を決めておけ」
「……もう決まってるから安心して」
そしてルーマンとエリエル以外の私たちは合流した。
「「無事で良かったです兄貴〜!!」」
「お前たちもなアカネ、ヨシカゲ……本当に無事で良かった」
「ファジリスさん、テシウスさん貴方達がボスを裏切るとは意外でしたね」
「私は副隊長としてファジリス様に従っているだけですので」
「今更猫被る必要ないだろ」
「それはそうですね。……言っておくけど、私がファジーに従ってるのは本当だからな。それにボスを倒すなら奥義的なやつが必要だろ。私とファジーはそれを教えられるからな」
「シノンさん、信用していいんすか?」
「ファジリスさんがここに居ることが信用する理由には充分ですよサジ」
「そうっすか。なら俺はシノンを信じるっす」
「ケーキ美味しいですね。ノコノコ、クリボー」
「ですね。これが最後にならないよう頑張りましょう二人とも」
「だなだな。オレだって二人ともっと色々食べたいからな」
「なあ、そんな奥義あるんだったら前に知りたかったよな。そうすりゃ……アイツらだって死なずに済んだってのに」
「あの時はミドラも完成出来てなかったから」
「…………奥義があっても死ななかったとは言えないだろグレイ」
「倒してからみんなで美味しいもの食べたいねノア」
「そうだな……みんなで食べた方がいつも以上に美味しく感じるからな」
「なあ、ミリア……その、返事は終わったらでいいんだけどよ、これ受け取ってくれねぇか」
「………………え? ほほほほほほ本当に私にですか!? 返事なんてお受けするに決まってますよ!! 渡したのですから死なないでくださいよロッテ」
「ミリアを残して死ぬわけないだろ」
「ロッテ……私、人生で一番幸せです」
「あのさスミカ……奥義の相方になってくれない?」
「……? 別にいいけど、顔真っ赤にしてどうしたのエル」
「……だって、この奥義の相方って……あ、愛してる人じゃないといけないみたいで」
「へぇ、愛してる人じゃないといけないんだ。……愛してる人!? その相手が私ってことで本当に合ってる?」
「……うん。相手はスミカって最初から決めてたから」
「そういうのってちゃんと伝えてほしいな〜、なんて」
「……あっ、愛してるよスミカ」
「えへへ、嬉しい。もう一回言ってよエル」
「照れるから……あとでね」
「コホン、時間がないから皆で作戦を立てるぞ」
そして私たちは魔龍王ヴォルフガングを倒す作戦を立てることになった。
読んでいただきありがとうございます!!
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