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「ごはんできましたよ!食べましょ〜」
テーブルに料理を運んだアイリスあ上機嫌で言う。
「もうお腹ぺこぺこで。カーラさんお料理上手なんですよ」
「そんなに褒められるようなものじゃない」
「本当に美味しそうです。お任せしてしまいましたね。ありがとうございます」
「カーラありがとな!」
謙遜するカーラにグラフカとラディは素直に感心して席につく。
先ほどの戦闘で手に入れた肉が香ばしく焼き上がっている。ハーブの香りもまた食欲をそそるものだった。乾パンもパン粥になり保存されていた乾燥野菜と共に煮てある。
「食べましょ食べましょ!いただきまーす」
早速アイリスが食事に手をつける。一口食べただけでパッと表情が輝いていた。
「美味ひいれふ!カーラさんふごふぎまふ!」
モゴモゴ言うアイリスにラディは思わず吹き出す。
「そんなに口いっぱい詰め込まなくたってさ。ああ、もちろんすごいうまいよ」
「普通の料理だ!黙って食べろ」
後片付けはラディが魔法を使いつつ終わらせ余った肉も塩とハーブを使い保存食にしていく。グラフカとカーラは魔石を使って飲み水の確保をしつつ、このあとのことを話す。
「補給はできましたね。何日かは持つでしょう。ここを拠点に探索して魔物を狩れば食糧も困らないですから」
「そうだな。この室内はどこからか風が通っている。外が近いのかもなしれない」
「そうだといいですね。さて、ラディ殿。こちらは済みました。そちらはいかがですか」
グラフカが振り返るとちょうどラディも顔を上げたところだった。
「もういいぜ。この周辺で手がかり掴めるといいんだけどな」
ぐっと背中を伸ばしながら緊張感なくラディは続ける。
「そういえばさ、アイリスは戦える?魔物も出るしここに残っておくか?」
「私ですか?」
部屋の棚を整理していたアイリスが手を止める。
「えっと、一応簡単な治癒魔法が使えます。あと防御魔法と回避魔法も戦闘用に使えますよ!こう見えてタンク役になれます!」
アイリスはどん、と胸を叩いて得意げ言った。
「それは助かります。このパーティー前衛が私だけだったので。それに回復魔法も使えるならカーラ嬢の薬と併せて安心です」
「見た目ではわからないもんだよな」
えへへ、と次は照れたようにアイリスは笑っている。
「前衛二人、後衛二人ってのはバランスいいよな。薬も補給できてるし」
「ええ。では行きましょうか。先頭は私が。後ろの警戒は任せても?」
「いいぜ。探知魔法もあるしな」
「カーラ嬢もいいですか?」
「もちろんだ」
四人で確認し合い扉を開く。
いくつか並んだ扉をひとつずつ開けて中を確認していく。
武器や道具の保管庫や薬の材料が荒らされることなく残っている。
「魔物避けだ」
カーラが部屋の片隅にある魔石を手に取る。
「だからこの辺荒らされてないんだな」
「この鉱山の生活の拠点だったということですね。周辺の部屋も詳しく調べましょう」
「次はあっちの部屋ですね!」
アイリスは向かいの半分開いた扉の部屋へと駆け込んでいく。
「アイリス!一人で行くなって。何があるかわかんないんだから」
慌ててラディが追いかけ、その後ろからカーラとグラフカも続いた。




