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『妖精の取り替え子』認定喰らって即寒村送り!弱小氏族次男坊の独立戦争記  作者: くろすーおーばー
第一章 幼少期(グレンガルト・トゥア編)

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40:レテウス、デイヴィッドを脅す…

5日連続投稿2日目


沢山の方に読んでいただきランキング入りを目指しています。

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目を覚ませば家に居て


叔父上が睨んでて


ソーサの目元は赤くなってて


シェーナ母さんは呆れてて


「目が覚めたな、では説明して貰おうか」

まんじりともせず叔父上が言葉を待っている


「え〜とですね…子供が一人とても危ない状態だったんです。」


「そうか、それであの死にかけの子供が助かったのだな」


自分の勘は正しかったみたいだ、少なくとも叔父上はあの子が助からないと踏んでいた…だからあんな顔を見せたんだ


話を進めよう


「その子は危機を脱したので念の為、他の子たちも様子を見て見たんです。」


「それで?まだ言うべきことがあるだろ?」

確かにこれだけでは説明不足

叔父上相手では見抜かれている


「あの子、一番危ない子を見た時に、いえもっと前から僕にはみんなの魔力が見えてて」


「ちょっと待て、それはいつ頃からだ」

「クラウとソラスを妖狼の夫婦から授かる時に貰った力です」


「もう一年以上前の話になるな、なぜ言わなかった?その力で何をして来た」


(にいに、もう言お…叔父上たちに嫌われたくないよ…)


分かった、でも僕とレテウス君の事だけは言えない…それ以外の事は全部伝える、それでいいかい?

(なんで僕たちのことは言えないの?)


それはとても危険だから、僕は違う世界の未来から来てる、これは分かるよね

(うん)


力って言うのはなにも剣が扱えたり、重い物を持てる事だけじゃないんだ。


五歳の体を持つ僕たちがレンガや湯船を作れるのはなんでだと思う?


(ん〜と、氏族長の息子だから?)


それも権力という力の一つだね、でも権力が有ったら何処に粘土が在るとか牡蠣の殻に別の使い道が在るとか分かったかな?


(そっか、ぼくたち図書館で作り方とかどんな所に在るって知ってた)


正解


そう、知っていたから作れてるよね

(うん)


じゃあ、もし知らない人が僕たちの様になりたかったら?

(ぼくたちに聞く)


そうだね、でも僕らは図書館でお勉強して頑張って覚えて来たのにその人たちは聞くだけってのはちょっとね…

(でもみんな喜ぶよ)


あうっ…ピュアだ!良い子すぎるよレテウス君、ちょっと質問を変えよう


僕達に聞いたけど見つからなかった出来なかったって怒る人が出て来たらどうする?

(それは、なんかいや…)

悲しいかな、こっちは親切でも相手は騙されたって言い出す人も居るんだ、そうだなこっちの世界ならそれを理由に僕らを害そうとする人だって絶対に居る


言葉は濁したが『害そう』の意味はもうレテウス君でも薄々気づき始めていると思う



「レテウス!黙っていちゃ分らんではないか」


怒号と言うほどではないが、キツめの声が聞こえて意識を呼び戻された


じゃあレテウス君、今はまだ納得出来ないかもしれないけど今の話を考えてみて、それでも全部叔父上に話したいと言うのならちゃんと伝えるから

(……)


「叔父上判りました、でもここでは言えません…二人きりにして欲しいです。」


ーーーーーー


「さあ話してもらうぞ」

今日という今日は誤魔化せないようだ


「はい、まず確認したいのですが。叔父上は僕がどうやって魔法を覚えたかはご存知ですか?」


「ああ、その件ならアンガスから報告が上がってる。それ以前にお前が魔法を使える様になるまでアンガスとしか会っていないからな報告がなくとも気づいた」

何を今更といった感じの叔父上


「それなんです。僕は記憶が無いのですが、三歳の祝いの日に儀式で魔法の才が有るかどうか調べて貰って才無しと判断されたのですよね?」


「ああそうだ」


「おかしくないですか?記憶の無かった僕は無邪気に兄に魔法を教えてとお願いしたら出来ちゃったんです。」


「それは…」


少々芝居がかった風で聞いてみる

「そんな事って有り得ますか?…」

ここが要点だから


「……」

黙り込んだ叔父上…多分察しの良い叔父上は俺が何を言いたいか薄々判り始めてる筈だ


「僕が村の人たち全員の魔力量をこの眼で確認した所、老人を除いてみんな魔力有りでした。」

「そんなはずは!」


「神精教は精霊の祖たるカリヴェーラ様を崇める国教なのですよね?こんな間違いを起こしていたら信頼が地に落ちます。ですがその才を見抜けるのは神精教の聖霊夫様以上の役職に就くものだけ…とされています」


「お前…いつの間にそんな事まで…いやおかしい何処で学んだ」


別に学んだりはしていない、宗教に限らず現代にだって実力の見合わない縁故採用、表に出てはいけない話の一つや二つは有る


要するにカマをかけているだけ


カマ掛けでは有るが自分自身の身に起きた事、事実神精教は俺、違うな…レテウス君の素質を間違えたのだから


だが疑問も残る、神精教は正しくて後から魔法の素質持ちの俺が体に入ったのなら、神精教はなにも間違えていない事になる、だからこそカマ掛けなわけだが


その場合、俺が消えた後はレテウス君は魔法が使えないことになる…剣一本で身を立てるのなら身体の強化は必須、いつから訓練を始めるのか気にしなくてはいけないが今考えるべきことじゃない


「しかし、それとこれに何の関係が有る」


「叔父上もご存知のとおり、僕は魔法を村で使っていますが…誰にも…いえ一人を除いて教えていません。」


「誰だ…」


「僕が唆した所為なので本人には怒らないでくれますか?」


「判った」


信頼を増す為にも素直に答える

「サンヴィル先生です。どういう意味かわかりますか?」


「あいつは絶対に約束を違えない…」

「そのとおりです。」


「段々見えて来たが…ヨゾとマザにはなぜ教えなかった。信頼していたのではないのか?」


「信頼しています。でも彼らもまだ子供です。」


「お前がそれを言うのか…」


ちょっと素を出しすぎているかもしれないがここで引いても意味が無い


「家族を盾に取られたりしたら情報を漏らしてしまっても仕方がありません。

それならば教えない方が彼らは安全だと思うのです。」


「お前まだ五歳だよな」

「はい五歳です(肉体は)この村に来て誕生日を二回祝ってもらいました」


「そう言う態度だから…いやなんでもない」


叔父上は一呼吸置き


「お前は民を護る為に黙っていたと」

「でも正直、言って良いのか分らなかったんです。いつも叔父上には困らせてばかりで…」

ー➖これは本心だ


「自覚は有るのだな?」

酷い!

困らせたくてこんな事してないのに


「最後に一つだけ聞かせてくれ」

「はい」


「魔法を教えたとして、お前が想像した最悪の結果はなんだ」


「魔法を教えた場合ではないのですけど…我がアスピコット王国に魔法使いが多いと困る勢力が居て、少ないと徳をする連中が手を組み、我が国に戦争または国家転覆を仕掛けてくる事です。」


だから俺は今回の難民全員を取り込みたい


「叔父上、その為にもですね今回の〜」

「判った判った、考えがあるんだろ?止めはせん。やってみるがいい…はぁ…」


やり過ぎたっぽい…叔父上の顔が梅干しみたいに…じゃ無かった梅干し食べた子供みたいになってる


「ただし、失敗した時はあの者たちは全員斬首、それとお前にも罰を与える。覚悟して臨みなさい」


「はい!」

気のせいだろうか?俺の返事が元気になればなるほど叔父上が疲れていく様な…気のせいだな

しつこいようですがランキング入りを目指しています。

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