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『妖精の取り替え子』認定喰らって即寒村送り!弱小氏族次男坊の独立戦争記  作者: くろすーおーばー
第一章 幼少期(グレンガルト・トゥア編)

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43/58

37:家族のかたち(SIDE:デイヴィッド)

真面目なお願い

4000PVほどになり、一日あたり150~200PVは読んで頂けているのですが、評価ボタンを押して頂けた方が現在4名…ガチで病みそうなので

【評価ポイント★】つまらなければ1つでも全然構いません。たったのワンクリック!ワンクリックして頂けるだけでどこまでもハイになって執筆できますのでよろしくお願いします(*´Д`人)

レテウス達の説明に疲れてしまった俺だったが


帰り道でずっと嬉しそうにしているレテウスを見ていると不思議と疲れよりも幸せな気持ちが勝っていた


玄関先ではシェーナとベルテが笑顔で待っていた

「良かった、ちゃんと逢えたのね」

「うん、シェーナお母さんただいま」


ピタリと身体が硬直してしまった


おかあさん?…いまシェーナのことをお母さんと呼んだのか?

「旦那様、坊っちゃん、ソーサ、ソラス様もお帰りなさい」


俺の態度が可笑しいのかベルテの挨拶中も笑い続けるシェーナ

「はぁ~可笑しいわぁ~、あなたもお帰りなさい」

「俺は先に帰ってきてレテウスのことを聞いたろ」

「あんなの帰ってきたと言えないでしょ、この子の居場所聞いたら直ぐに飛んでいっちゃうんだから」


「火事だと聞いたからだ」

「火事からもう何日経ったと思ってるのよ、まあ良いわ、さあ入って牡蠣も届いているし夕餉にしましょ」


牡蠣は嬉しいがそれよりも今はさっきのレテウスの言った『お母さん』だ、元から明るい妻だが明らかに機嫌がいいのはこれしか考えられない


嫁は上機嫌、甥っ子は妻をお母さんと呼び、喋ることが出来なかったソーサも笑顔を見せてくれる…


俺は本当に自分の家に帰ってきたのだろうか?やはりここは妖精の国なのではないか?


「ぼけ~っとしてないで早く座りなさいな」

羊毛のシートに腰を下ろし食事が運ばれるのを待っていると


炉の上に掛けた鍋からベルテがスープを掬いレテウスが器で受ける

ソーサが真似をして二人で仲良く運んで座り、全員揃った所で祈りを捧げる


「我らの神よ海よ大地よ、この食事を祝福してください」

「「「「我らの神よ海よ大地よ、この食事を祝福してください」」」」


器に鼻を近づければ…燻製肉のスモークの香りと牡蠣から放たれる磯特有の香り、それを優しく包みこんだ…これはチーズの香りか


「どう?驚いた?レテウスが考えて私とベルテで作ったの」

「少し豪華すぎないか…」

「もう!あなたが帰ってきたからに決まってるじゃない、すっごい急いだんだからね」


「あ、ああ…すまない」

「さあ早く食べてみて!」

「さあ叔父上」

期待に満ちた目で進めてくる妻とレテウス


大げさだなと思いつつ一口スープを啜ってみる


これは…

もう一度スープを口に運ぶ

「美味い」

世辞でもなんでもなく口から言葉が(こぼ)れ落ちた


スープだけでこれだけ美味いのだ、スプーンが自然と具に伸びる


弾力のある燻製肉とぷりっとした牡蠣から溢れ出る汁が堪らない

「ふぁ…」

こんなに美味いものが村で食べられるとは思ってもいなかった、ふと周りを見れば皆がこちらを見つめている

「叔父上?」

ああ、そうだったあまりに上手くて声をかけるのが遅れてしまった

「んん!さあ、みんなも食べるんだ」

「は~い、いただきま~す!」

「い、いただきます」

レテウスが始めた不思議な掛け声にソーサも続く、それを見たシェーナとベルテが微笑む

ただそれだけなのに頬が緩む


「兄様おいしい…」

少し驚いたような表情を見せたレテウスは

「そうだね、美味しいね」

とはにかんでみせた

レテウスを兄と呼んだソーサを見たシェーナの目には光るものが有った


その何気ないやりとりが、俺の胸を静かに満たしていく


こんな感覚はいつ以来か、デイヴィッドはいつか感じたこの感覚の記憶を辿り…


そうか…あの子が生まれた頃だ


あの頃は俺とお前とあの子の三人だけだったけど…それでもこの温かさが有った

スープをこぼしてしまったソーサの口元をレテウスが拭く


それを愛おしそうに見つめる妻の顔に我慢させてしまっていたのだと


申し訳なくもなる気持ちと


取り戻してくれたこの子たちへの感謝の気持ちが湧いてくる

デイヴィッドは何も言わずにレテウスの頭をくしゃくしゃっと少しだけ強めに撫で


「レテウス、明日は俺がいない間にやっていた他のことを朝から教えてもらうからな」

「はい叔父上、どこから始めましょう?」


「そうだな、まずはピートの跡地からだな、場合によっては兄上に至急報告せねばなるまいからな」

「また本家に行ってしまうのですか?…」

少し寂しそうな顔をするレテウス


「心配するな。今回はフォークに伝令に出てもらうつもりだ、お前がやりすぎてなければだが…」

少し意地悪な言い回しをしてしまったかと思ったが

「大丈夫です!ちゃんと説明します。ちゃんと説明できれば大事には成らないはずですから!」

元気な声が帰ってきてほっとする

「私も…行きたい…」

「じゃあ早く寝て、朝ちゃんと起きられるようにしないとね」

「うん、大丈夫ソラスちゃんに起こしてもらう」

ちょっと苦笑いしながらレテウスはソーサの頭を撫でていた


食事を終え


子どもたちを寝かしつけベッドで久しぶりの妻の温もりを感じていると


「あなたが居ない間にね…」

シェーナが話し始めた


「また何か始めたなと思ったら、いきなりマードック叔父様と海に行って大量に牡蠣を獲ってきたり」

「村の人達から「本当にこんなに食べていいのか!」って大変だったんだから」


相変わらず甥っ子はやりたい放題していたようだ

「叔父様も「お風呂は良いぞ」ってよく分からないことを言ってきたかと思ったらレテウスは風邪ひくし…」


「また風邪を引いたのか…」

「でもね」


「熱に(うな)されていたあの子が…あの子が私のことを『お母さん』って……」

声の途切れた妻の肩を引き寄せ

「そうか」


「私の手を一生懸命握ってくれたの」

かすかに震える妻の体を抱きしめる


「…ソーサもね、ずっと苦しんでいたわ、でも見守ってあげることしか出来なかった…それを解放してあげたのも、きっとあの子(レテウス)よ」

「凄いなあの子は」


違う


こんな言葉をかけてやりたいんじゃない、もっと


もっと掛けてやりたい言葉はあるはずなのに、形に出来ない…情けない


シェーナの手がそっとデイヴィッドの頬に触れる


「大丈夫よ、あなたが今何を想ってくれているか判ってる」

「すまな…」

人差し指が言葉を止めた

「感謝してるんだから謝らないで、お見通しなんだから」


目に光るものは浮かんでいたがその顔は穏やかに微笑んでいた


ーーーーーー

「おはよう」

「おはよう貴方」

何も特別な朝ではない

だがデイヴィッドには新鮮で穏やかな朝だった


「レテウス…ソーサはどうした?」

「それが、楽しみ過ぎて寝れなかったみたいで…」


レテウスの後ろからソラスの背に乗ったまま寝ているソーサが現れた

「どうしよう…」


珍しく困り顔のレテウス

「まずは朝食を取ろう、そのうち起きるだろう」

今度は意外そうな顔、一体何なのだ


ーーいや思い返してみると、レテウスと出かけるときは朝飯は後回しだったな…

自分でもなぜそうしたのか判らないのだからレテウスが驚くのも仕方がないか


ソーサは結局起きなかった

「やっぱり置いていくしか…」

「近場で説明できないのか?可哀想だろう」

普通に言ったつもりだったのだが、レテウスの目がずるいと言っている


「置いていった後、怒られるのはお前だがそれでも構わんのなら俺はいいが」

渋々といった感じでソーサを連れて行くことにするレテウス


ソーサはともかくレテウスはこの二年どこか遠慮がちだった

帰ってきてから見るレテウスからはそれが消えた…様な気がする


……本当の家族…みたいだ…

心のなかでデイヴィッドは呟いた

しつこいようですがランキング入りを目指しています。

【評価ポイント★】を是非ポチッとワンクリックよろしくお願いします(人´∀`o)

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― 新着の感想 ―
「なろう」130万作のうち、評価ゼロ36万・感想ゼロ83万(受付中のみ)。血なまぐさい鎌倉武士ものと似たような物。という流行ではない作品としては十分立派と思います。おそらく普通の人はスコットランド王は…
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