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いじめ対応マニュアルー転生教師はクビをかけて貴族令嬢を糾弾するー  作者: 神埼 アオイ
第2章 頑張れアザラシ!ーヴァレリオーズ温泉修学旅行ー
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旅のしおり

新作にして書き始めましたが、そもそもアザラシとは?の方たちに失礼ですよね。

で、章立てにして、続けることにしました。

も、キャラ達が泡立ってて、止まりません!

書きたい病をセーブしつつ頑張りまあす。

「……。バックハンドにつっつき。思いっきりドライブ打ってもいいわね。」

うわあ。アオイ。静かに怒ってます。予想外の無表情です。

「相手は王子です。とりあえず成果を出しましょう」

「どうやって。あの固太り。内臓も皮下も脂肪でぱんぱん。肝臓はフォアグラ。心臓もサシ入ってるわ。」

淡々と。とても淡々と。怖い。アオイすっくと立ちました。

「ここはひとまずベッドに沈めてくる。んで、水分はとらせて、一週間絶食させよう」

さあ、とっととぶってきましょう、って、

アオイ、ストップ!ストーップ!!

どっから出してきたんですか、シェイクハンドラケット。

「私が、アオイもクレア親衛隊も喜ぶプランを考えますから。ここはひとまず!!」

「…そんな、おしゃれなこと、イーゼ出来るの?」

がんばります、がんばりますから!

「ちゃんと王子も貴女も、満足させます。」

ふうん、じゃあぁ…

ん?アオイ、上目使い?

「今も、満足、さ・せ・て?」

アオイさん、これ全年齢対象。えへへ、はあい。



「はあい、皆さんよろしいですか?しおりは行き渡りましたか?はい、表紙にはお名前ですよ!

1ページ目を開けましょう。お部屋割りです!」

アオイがつやつやとしたお肌で、活き活きと引率教師役をこなしています。

「男子生徒部屋は2階4名のスイートルームです!班長は、バルト君。女子生徒部屋は3階4名のスイートです。班長はフローラさんね。班長は9時にロビーに来ること。アザラシは4階。お付きの方々お願いしまあす。」

先生はあ?…来るなよガカロ。

「5階の新婚スイートです!ートラブルにはクレアがオーナーと対処してくれます。内線0ね。分かりましたか?では、荷物を置いたら10時に正面玄関前です!皆さん、5分前行動ですよ!」

バナナはおやつですよ!


早朝、列車は温泉駅に到着。空気がきれいです。山地の中間に位置する中々の賑やかな街です。ホテルはなぜかギリシャがテーマのようです。獅子の石像がお迎えしてくれました。

「どうもどうも、皆様。オーナーのゴランと申します。この度は、ご用命いただきまして誠に光栄至極。ヴァレリオーズ様、王子様までお連れいただき…」

「オーナー。今回はお忍びだ。フェーベルトの素性は禁句。」

「承知いたしました、このシエン観光委員長といたしましては、皆様に最上級のおもてなしをいたしますので、どうぞよろしくお願いします。」

小柄なオーナーは、シエン市のブレインらしいです。

「私といたしましては、皆様のご滞在プランを今後の招致活動に活かすつもりです。」

なかなか賢い方です。先ほどアオイが印刷を依頼しましたら、しおりにぱぱっと7日間の滞在プランを差し込んでくれました。

「これまで資源開発と農耕中心だったが、例の鉄道で観光も伸びしろがありそうだ。ゴラン。ヴァレリオーズのために、頼むぞ。」

次期領主の力強い言葉に、オーナーにこにこです。


アオイ、私のために覚悟を決めてくれたようです。曰く

「私の教師スキルで、この旅行、成功させてやるわよ。王子については、医師のイーゼに任せるわ。…だから、その分、甘やかしてね?」

当たり前じゃないですか!

も、精一杯おつとめさせていただきますよ!奥さん!!


「はい、バルト君、フローラさん。定刻通りです。君たちには、リーダーとしてこの旅行をサポートしてもらいたいの。」

アオイはコートのような長いジャケットにワイドパンツという、この国では男装のご婦人のような旅行ルックです。お似合いです。バルト君とフローラさんは、学院の制服です。マジメです。

「なにせ、君の弟たちは貴族の子息のせいか、わがままよね。それからフローラさんたちは、クレアにぞっこんだから、どんな距離感でいるかわからないし。とにかく、旅行プランを守りつつ、グループをまとめて欲しいのよ。」

なるほど。学生のことは学生に任せる策ですね。

「フェーベルトについては?」

バルト君、さすがです。超我が儘な人物対策に言及です。

「アザラシは、今回ハードなスケジュールをこなしてもらうから。イーゼがサポートします。それから、アザラシは視察をご所望だから、それはクレアにお願いするわね」

「承知した」

「とにかく。お二人の自主性と協調性、創造性を期待します!旅の恥はかきすてとならないよう、実り多い一週間にしてください。解散!」

おお。慣れたもんです。


「はい皆さん、全員集合しましたね!しおりも持ってきましたね!マナーを守って静かに待ちましたね。よろしい。主体的に積極的に旅を楽しむ姿勢が見られて、とても頼もしい限りです。では、リーダーのバルト君とフローラさんから本日の日程を確認してもらいます!」

三人組、思い思いの軽装です。女の子はらくちんワンピース。

それでもバルト君とフローラさんは制服です。マジメです。

「はい。これからみんなで岩盤浴体験をします。水分補給を忘れないで下さい」

バルト君は記憶のマーレ持ちです。何も見なくても、スケジュールと地図はインプットされています。ツアコンに最適です。

「そのほか、数種類のスパがありますので、思い思いに過ごしましょう。ドリンクはフリーです。お好みのものをオーダーして下さい。」

「女性の皆さんは、オプションにエステがあります。男性の皆さんは、温水プールもありますのでお楽しみに。」

「その後、2時に遅いブランチとなります。場所はスパの2階です。よろしいですか。」

バルト君はパトロ君のお兄さんだけあって、きりっとしたハンサムです。緑の髪とヘーゼルナッツの瞳がおんなじです。髪はあちこちなびいていますが、好感がもてます。

フローラ・トールマーレは、たしかトールマーレ商会のお嬢さんです。なかなか綺麗な子ですが、クレアの親友だけあって、賢くマジメそうです。

岩盤浴。スパ。プール。エステ。

てんこもりのお楽しみに、生徒達きゃいきゃいです。

「夜は7時。クレア主催の晩餐です!」

わあーい!やったー!いえーい!


「しつもーん」

「はい、ガカロ」

「ぼくも、エステいってもいーい?」

「お好きにどうぞ。他に」

ありませーん!!!

「では、先生」

「はい。学院の誇りと礼節を忘れず楽しんで下さい。」

「ありがとうございます。皆さん、温泉まで徒歩で10分です。参りましょう!」

しゅっぱーつ。バルト君、旗、旗。


アオイ、引率慣れです。

主体を学生にして、秩序をつくっちゃいました。やるう。


さて。

王子の着替えは、終わりましたね。

「イーゼ!できたぞ!」

おお、タオルの着ぐるみかと思いましたよ。

さあ、始まりますよ、もっさり王子。

ダイエットプログラム始動です!



私も行きたい(笑)

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