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いじめ対応マニュアルー転生教師はクビをかけて貴族令嬢を糾弾するー  作者: 神埼 アオイ
第2章 頑張れアザラシ!ーヴァレリオーズ温泉修学旅行ー
27/45

お召し列車でGO!

ぶちぶちぶち!


イーゼです。アオイはおかんむりです。

そりゃそうでしょう。学院の秋休みを利用した私たちの新婚旅行に…。

「待たせたな。いくぞ」

アザラシです。

なんで王子がご一緒なんでしょう。


事の発端は、クレアがヴァレリオーズ山地の温泉地に私たちを招待してくれたことでした。アレ以来クレアはアオイを師と仰いでいるようです。仲良しさんです。義理堅い彼女は、祖父と共にお礼がしたいと申し出てくれたのです。

「王都からシエン温泉地まで、鉄道が開通したんです。これから観光にも力を入れようと思います。で、お二人に是非。シエンはいいところです。ホテルも一新しました。ちょっとした街になってますよ。山の幸とおいしいワインが名物です。鹿肉は絶品です。」

アオイはもうほくほくだったんです。

私もノリノリです。アオイと温泉でしっぽり…。


さらにクレアはPRです。

「岩盤浴もあるんです。美容によいですよ。ダイエットにも効きます。」

これに反応したのが、王子です。

ダイエット!

アゼリアに口うるさく言われ、ため息をつかれ、そんながっかり逢瀬を重ねるにつけ、自分でもヤバイと思っていたようです。

ア・ゼ・リ・ア・に・内・緒・で・、・痩・せ・る・。・

この魅力的な言葉に、王子は はまってしまいました。

「俺も、行く!視察だ!クレアも、こい!」

…んなこと、いくわけないでしょう。新婚夫婦と高校生男女なんて。アゼリア婚約破棄です。クレア明日から王太子妃候補になっちゃいます。

そのため、王子の親友バルト・アズ・ミズリと、クレアの友だちのフローラ・トールマーレが同行することとなりました。そしたら、

「バルト兄さん、僕も行きたいな。」と弟のパトロ君が食指を動かしました。こうなると

「ぼくもお!!」「無論、俺も」

と、芋づる式にあの三人組がそろい踏みです。

クレアは当然うろたえましたので、フローラが「クレア親衛隊」から3名をチョイスしました。

大人数です。修学旅行です。引率ですう~。

「先生、なんか、ごめんなさい…」

「いいのよ、クレア。あなたも大変ね…。」

シエン行き豪華寝台列車は、お召し列車となり、ご一行貸し切りとなりました。

さあ、7日間のシエン旅行です!いざ!ヴァレリオーズ山地へ!


「素敵!すてきぃ~!!」

スイートルームでアオイがキャイキャイしています。

クレアの配慮で列車に1つの展望ルームつき特別室です。絶景です。豪華な誂えです。

ベッドはキングサイズ。病院の私の休憩室と同じ面積かも。

「わあ、ミニキッチンもあるぅ。ここで暮らせそう。」

「…旅の間、ずっと部屋で、過ごしましょうか。」

後ろから肩を抱くと、アオイは真っ赤です。かわいい。

も、そうしましょう!

ずっと、いちゃいちゃしましょう!!

私のスイッチ、入りました!さあアオイ、ご一緒に!


「失礼いたします。イーゼ様」

カンカンカンとノックの音。アオイ、出ちゃいけません。開けちゃいけませんてば!

「フェーベルト王子殿下が、お呼びです」

ほおらぁ~。だからぁ~。あ゛あ゛~~~。


ほ。プログラム?

「そうだ。夜会で処方してくれた朝型生活とイヌの散歩。おかげですこぶる調子がよい。体重は変わらんが、少し身体は絞れた気がする。」どうやって連れてきたんだか、王子は毛並みの良い大型犬をわしわし撫でて座っています。

よかったですねぇ。では、私はこれで!

「そこでだ」

は。

「温泉を使ったダイエットプログラムをイーゼ師にぜひ作成していただきたい。」

え。一週間ですよ、新婚もとい修学旅行。

「…成果が出なかったら?」

王子にやり。…いやな汗がでます。

「私が立太子式を行うまで、ダイエットのサポートをしていただこう。無論それまで、ビンタとは別居となるな。」

やっぱりぃ。

嫌ですうぅ。横暴王子ぃ~!




さあ、始まりました、俺様アザラシのわがまま旅。

皆様、前作同様、かわいがってくださいね。


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