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3-4 救われる善意
白石はアズラから報告を受けた。
『加害者の田沼翔は、社会的に完全に排除されたわ。
もう二度と同じことはできない』
白石は静かに涙を流した。
「……ありがとうございます……
俺……ずっと自分を責めてました……
でも……わが社の作ったグッズを好きでいてくれた人は……
きっといたんですよね……」
アズラは優しく告げる。
『ええ。あなたたちの仕事は、誰かを喜ばせていた。
それは本物よ』
その時、白石のスマホが鳴った。
大手キャラクター企業からのメールだった。
「御社の制作したグッズの品質と情熱を高く評価しています。
このまま会社を畳まれるのは惜しい。
ぜひわが社と協業しませんか? 資金面でも支援できます。」
白石は震えた。
「……みんなも……救われるんだ……」
久遠は闇の中で静かに言った。
「前に進めよ。
お前たちの作ったものは……誰かの心を救ってたんだ」
白石は涙を拭き、深く息を吸った。
「……はい。
もう一度、やってみます」
夜風が静かに吹いた。
闇は久遠の足元で揺れ、影に溶けていった。
闇夜のおしごとは、またひとつ終わりを迎えた。




