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〔改訂版〕ジュラシック・テイル ~猫耳転生と恐竜少女~【異世界だと喜んでたのに実は白亜紀の地球でした!?】  作者: 黒猫ぽん!
world:01 猫耳転生とJ世代

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第4話・爆誕ニャン!

「……あれ、なにこれ?」


 ひと心地ついて余裕ができたせいか、ウチはその時、ようやく自分の身体の変化に気づいた。


 ——しっぽ? それに、頭の上に……耳!?


「まさか……ウチ、猫耳にしっぽまでついているじゃないか」


 動く……こいつ動くぞ! 


 右に左にしっぽが揺れ、伏せたり立てたり耳がぴょこぴょこ。しかも、ふわふわもふもふ。


 さらに見た目が若返っている。十六、七歳くらいだろうか……これは、転生特典なのか?



「猫耳美少女爆誕ニャン!! ……とか言ったりして」



 水たまりに映った自分と目が合ってしまった。そこには、片足を上げ両手で猫ポーズをキメる、中身アラサーの猫人がいた。


 猫耳転生(大当たり)のテンションで思わず浮かれてしまった。なんだか猛烈に恥ずかしい。


「あ~、顔熱っ……生きててごめんなさいレベルだよ、これ」


 横を見ると、ティラノがウチのポーズを真似していた。……なんか可愛い。


「これ、なんの技なんだ?」

「そっとしておいてください……」


 ティラノサウルスに追われて、ゆれる地面を難なく走っていられたのも、そして持久力がなかったのも、この猫人の身体だったからなのか。


「しっかし、とんでもないところに来ちまったな……」

〔現代社会から太古のロマンあふれる地球に転生したのです。むしろFairy Tale(フェアリー・テイル)、おとぎ話のようなものってことでここはひとつ……〕

「……ったく『ここはひとつ』じゃないやろ。酔っぱらった中間管理職のおっさんか」


 もう、なにこの転生詐欺。街も人も文化もない時代、しかも『魔王軍と戦え』とか言っていたような……?


「ウチ、急に生きていく自信がなくなったんですけど」


 もうヤバイだろ、ヤバイ。語彙力いらないくらいヤバイ。人間が生きていける環境じゃないし……こんなサバイバル、ネット配信者だってやらねぇぞ。


「もう、ジュライチ驚いたわ!」

〔なんですかそのパワーワードは……〕

「ジュラで一番って意味やで」

〔ふむ、適応力はありそうですね〕


 ……ほっとけ。


〔魔王軍が攻めてくるまで猶予はありません。仲間を増やし、対抗できるだけの戦力をととのえてください。恐竜人(ライズ)となった仲間には、その者の特徴に応じたスキルや魔法が付与されます〕

「それが戦う力ってことね。……それはそれとしてさ」

〔なんでしょう?〕

「やっぱり異世界に転生させてくれないかな~と……ダメっすか?」

〔ダメです〕


 ゴミみたいな人生から転生したら、こんな原始時代に飛ばされるとか反則すぎる。それで恐竜を仲間にしろとかさ。ふざけんなってんだ。


 ――でも、ウチには秘策がある。


 さっき女神は『数名しか持っていない能力』って言った。『数名』と。これは他にも神がいるってことだ。そしてその中には、異世界転移ができる能力を持った神様がいるかもしれない。


 ……ならば、今はこの詐欺女神に取り入ってでも、心象をよくしておくべきか。


「オメーら、さっきからなに話してんだ?」

「ああ、ごめん。なんかね、面倒なヤツらがくるから対抗勢力を作れって、このフワフワしたのに言われててさ」


 まあ、そうは言ってもやる気でないし……適当に立ち回っておけばいいでしょ。


「ああ? そんなもんは俺様一人で十分だろ」

「ん~、それでも空とか海とかは無理でしょ」

「確かに、飛んでるヤツには俺様の牙は届かねえ。だがな……」


 ――ドンッ!!


 ティラノは小石を拾うと、ものすごいスピードで空に向けて投げ放った。


 衝撃波をともないながら一直線に飛び、雲を蹴散らして青空を突き抜ける!


「キーーーーー!」


 突然、空に響く悲鳴。見上げると、なにか黒い物体が落ちてきて……


 ……って、あれはプテラノドン!?


「ちょ、でかくね?」

「どうよ、俺様にかかれば飛んでるヤツもこの通りだぜ!」


 う~ん、強い。ティラノ強い。さすがは恐竜の王、最初にライズ化できて本当によかった。


 それにしても、ウチ……よく食われなかったな。


八白亜紀→https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2329941/blogkey/3163811/



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表紙及び作中イラストはNovel AIで生成後、加筆修正して仕上げており、著作権は作者に帰属しています。


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