52.5 続き
52.5 続き
私はかなえと一緒にショッピングモールに入った。
古臭い田舎にしては華やかなショッピングモールであるが都会のショッピングモールと比べれば下の下だ。
そこまでの感激はない。
「ねぇ。みずき。あそこでご飯を食べよ。」
かなえが指したのは地元では有名な砂浜喫茶店である。
古風な様子を匂わせておりレトロっぽい感じがいかにも昔ながらの喫茶店ぽい。
ここのパンケーキは美味しいと評判である。
みずきはいつか食べたいと思っていたがこの砂浜喫茶店にたどりつく事が出来ず今まで食べる事が出来なかった。
「いらっしゃいませ。」
砂浜喫茶ってんに付くとメイド服でもありそうな制服を着た従業員がお出迎えをしてくれた。
みずきとかなえは窓際の席に案内された。
窓際の景色はまちが雪におおわれた景色だ。
ずっと田舎に住んでいた時は当たり前の景色であったがこうして見ると都会にはない景色。
改めて帰ってきたと実感をする。
「ねぇみずき。注文は何にする。」
メニュー表を見ながらかなえが言った。
「私はパンケーキにする。」
みずきが答えた。
「やっぱり。ここのパンケーキ美味しいよね。」
かなえが言った。
みずきは勢いにおされ
「う、うん。」
と言ってしまった。
みずきはここのパンケーキを食べた事はない。
かなえは私がここのパンケーキを食べた事がない事を知らないのだろうか?
「すいませ~ん。」
かなえが店員さんを呼ぶ。
「ご注文決まりましたでしょうか?」
「パンケーキ2つとホットコーヒー2つ下さい。」
かなえもパンケーキ食べるんだ。
そう思った。
後『飲み物何にする。』とは聴かれていないが
かなえの中ではコーヒーと決まっていたのだろう。
そう思った。
「ありがとうございます。出来上がるまで少々お待ち下さい。」
そう言って店員さんは後にする。
10分後ぐらいしたら店員さんがパンケーキを持ってきた。
「こちらご注文のパンケーキでございます。
ごゆっくりどうぞ。」
店員さんは2つパンケーキをテーブルにおいた。(
「いただきます。」
みずきはパンケーキを口に入れた。
「美味しい。」
思わず声が出てしまった。
「何、みずき! 初めて食べたような顔をして。」
かなえがクスクス笑いながらみずきを見ていった。
『初めて食べたような顔』って
それはそうだ。
実際に初めて食べたのだから。
高校時代私が部屋にこもっていた頃
みんなは当たり前のようにこんなに美味しい物を食べていたのか?
そう思うと何か言葉に言い表せない思いがする。
「ねぇ、みずき?」
かなえが言った。
「この後なんだけど。私一人で行きたい所があるの?」
「だから一旦解散って感じにしてもいい?」
一緒に古臭い田舎に帰った途端にすぐ解散とは?
ただ私の方も一緒に行くところも思いつかない。
「大丈夫だよ。そうしようか?」
私がかなえに言った。
「ありがとう。みずき。」
かなえが言った。
「そしたら集合場所はどうする?」
「明日の午前10時のよもぎ公園はどう?
そこから歩いたら11時の電車に間に合うから。」
よもぎ公園とはこの駅から歩いて15分程にある公園だ。
公園といっても広場みたいな感じの場所だ。
別に駅が待ち合わせでもいいと思ったが
「大丈夫だよ。」
私はそう答えた。
美味しいパンケーキとコーヒーを食して砂浜喫茶店を後にした。
古臭い田舎の駅を出るとかなえはタクシー乗り場に向かった。
かなえがタクシーにのる。
「それじゃ明日の11時によもぎ公園だよ。バイバイ。」
「わかった。バイバイ。」
そう言うとかなえだけがタクシーに乗った。
只今の時間は15時30分。
ここから歩いて20分ほどしたところにみずきの実家がある。
みずきは歩いて実家にいく事にした。
みずきはゆっくり歩いて実家にいく事にした。
みずきはゆっくり遠回りをして実家にいく事にした。
みずきはゆっくり遠回りをして景色を見ながら実家にいく事にした。




