52. 12月15日(土曜日)
52. 12月15日(土曜日)
季節は12月。
冬も本番となり年末、クリスマス、大晦日、新年と忙しくなってくる時期である。
みずきはかなえと一緒に久しぶりに古臭い田舎に帰省する事になる。
時間は午前10時。
みずきは今〇〇駅の北出口に立っている。
そこにはこの地域で有名な銅像がある。
○〇駅午前10時北出口に集合
そう言ったのはかなえである。
かなえが早くこなかいかなとの思いと何かの間違いでかなえが来なかったら帰省しなくていいとの思いが両方ある。
アンビバレントな状況だ。
10時10分過ぎ
「ごめん。待った。」
かなえがこちらにやってきた。
来てくれてよかった半面、これで古臭い田舎に帰省確定との思いがある。
古臭い田舎に行く電車は一日に合計4本
1本目は朝7時に出発である。
2本目は10時30分
3本目は15時30に出発である。
かなえとみずきは2本目に乗る事になる。
2本目に乗り遅れると次は15時30分まで待たないといけなくなる。
それはしんどい。
二人とも改札口で特急券を買い少し小走りで駅のホームに向かう。
「次に到着しますのは△行(田舎)です。この電車には特急券も必要です。」
二人とも電車に乗る事ができた。
「間にあった。良かったね。」
そんな会話が聞こえてくる。
到着予定は13時頃。
山を越え野を越え古臭い田舎まで電車が動く。
よく一山超えるとイッキに景色が変わるという。
本当にその通りである。
山の中を電車が通っている中トンネルを抜けると・・・・
辺り一面大雪である。
都会では乾燥による冷え込みが厳しい最中古臭い田舎では大雪である。
古臭い田舎に着いてしまう。
みずきはそんな気持ちで窓越しに田舎の景色を見ている。
窓越しにみずきの姿が見える。
かなえは疲れたのか景色など見ずずっと寝ている。
ガタゴトン ガタゴトン
電車が何処までもはしっている。
13時30分時 ようやく田舎の駅についた。
本来なら13時頃到着予定であったが雪の為30分遅れた。
田舎ではよくある事だ。
電車を降りて
「ようやく、ついたね。」
かなえが背伸びをしてみずきに言った。
「お腹へったね。とりあえず何か食べよ。」
かなえが続けていった。
「ねえ、みずき。久しぶりにシャトロンでご飯を食べよ。」
シャトロンとは古臭い田舎唯一の大型(?一応大型とはあるが事実上中型)ショッピングモールだ。
この町の高校生は何かといえばシャトロンに行こうと言っている。
古臭い田舎唯一の遊ぶ場所だ。
またかなえは「久しぶりに」といっていたけど私は高校生の時は一度もシャトロンに訪れていない。
シャトロンにいけば絶対に同級生か誰かと顔を合わせる事になる。
それだけ古臭い田舎は遊ぶ場所が限られている。
コミュ症の私は人に会うのが凄く嫌で訪れていない。
後ショッピングモールは独特の音がある。
常に音が流れている。
それも嫌な理由のひひとつだ。




