51.かなえと話した事 その四 それから② 帰省の事
51.かなえと話した事
その四 それから②
帰省の事
「雑炊美味しいね。」
たわいのない会話が続いていた。
熱い雑炊をふぅ~ ふぅ~と冷ましながら二人が食べている。
「ところで、みずき?」
かなえがみずきに問いかけてきた
「何?」
続けてかなえが言った。
「最近田舎に帰った。」
田舎には帰っていない。
みずきは都会に出てから一度も帰っていない。
みずきは何十年も田舎に帰っていない。
田舎に帰ると思い出したくない事を
嫌な思い出を思いだしてしまうから・・・・。
「正直、ほとんど帰っていない。」
みずきが言った。
「だったら今度一緒に帰らない。」
かなえが一緒に帰ろうと誘ってきた。
「実は私も最近帰っていないのだけど一人じゃ帰りづらくて・・・・・。
だから一緒に帰ってくれる友人が欲しいいんだ。」
「だから今度一緒に帰らない?」
恐らくだけど絶対と言っていいほど恐らくだけど
私の「帰っていない。」とかなえの「帰っていない。」は大夫距離があるのだろう。
かなえの言う「帰っていない。」はどんなに長くてもせいぜい数年って程だろう。
私の「帰っていない。」は数十年(一度も帰っていない)って事だ。
「うん。分かった。一緒に帰ろう。」
私もかなえと同じ(?)
一人なら帰る事が出来ない。
けれどかなえとなら一緒に帰る事が出来るのではないか・・・・
そう思った。
「ごちそうさま。」
鍋の中は空っぽだった。
雑炊も二人で食べきった。
とても美味しい鍋であった。
食べた鍋は水のつけておき明日洗う事にした。
それから日程調整を行い11月はお互い仕事や日程が詰まっていて帰る事が出来ない。
今年中には帰りたい。
年末になると人ごみが多くて帰りづらくなる。
12月15日(土曜日)に帰省する事に決めた。
24時頃(0時頃)かなえは自宅に帰った。
みずきは泊まったらと声をかけたがかなえは「大丈夫。」と言った。
みずきの家からかなえの自宅までは歩いても15分程であるが
みずきはてっきりかなえが泊まる物だと思いこんでいた。
「明日もあるから帰るね。」
とかなえが言いかなえは自宅に帰った。
みずきもその後簡単にお片付けをしてお風呂に入り
深夜1時頃就寝とした。
ゆっくりして10時頃起床した。
今日は仕事がお休みなのでゆっくりとしている。
ふとスマホを見るとかなえからメッセージが届いていた。
かなえ:昨日はありがとう。
とても楽しかったよ。
12月15日(土曜日)午前10時〇〇駅北出口付近に集合ね。
一緒に帰ろうね。
それじゃバイバイ。
~余談となる話ではあるが
かなえはなぜ田舎に帰省する一人だと帰りづらかったのか?
その時は全然気にしなかった。




