50.かなえと話した事 その四 それから①ごめんにゃ猫の事
50.かなえと話した事 その四
それから①ごめんにゃ猫の事
「今から鍋の雑炊の用意するね。」
みずきがそう言うとみずきはキッチンの方に行き雑炊の用意をした。
その間かなえはテーブルでゆっくりしている。
かなえがいる部屋にはみずきの机や本棚がおいてある。
本棚には栄養に関する本や病気に関する本などが置いてある。
それを目にするかなえ。
「色々勉強熱心なんだね。」
かなえが言う。
「そんな事ないよ。」
「ねぇ。少し本見ていい?」
「いいよ。」
キッチン越しにみずきが言う。
そう言うとかなえは本棚にいきみずきの本を見る。
色々ある本の中でかなえはひとつのファイルを目にする。
そのファイルは小学校でよく使うファイルだった。
かなえはそのファイルを手にした。
そのファイルには小学生が描いたような文字で
「まんがクラブ」
と書いてあった。
かなえは何気なくそのファイルのページを開いた。
そこには小学生が描いたと思われる漫画があった。
主な物語として「吾輩はごめんにゃ猫である」があった。
そう、これはみずきが小学生の頃まんがクラブで描いた漫画の数々である。
田舎から都会に行く時何となくであるが持っていこうと決めた。
まぁここでかなえに見られる事は想定外だったか。
みずきが雑炊をつくっている間
かなえはみずきが小学生の頃描いていた「吾輩はごめんにゃ猫である」を読んでいた。
時々クスクスと笑っていた。
「面白いね・・・」
みずきが雑炊をつくりあげテーブルに持ってきた。
「ねぇ。みずき。」
「何! どうしたの。」
「ごめんにゃ猫って何?」
みずきの顔は赤くなった。
まさかかなえにごめんにゃ猫を見られるとは思わなかった。
「あ、それは小学校の時にマンガクラブに入っていて・・・」
恥ずかしそうにみずきが答えた。
「でも、面白いよ。この物語?」
「今でも描いているの?」
かなえがみずきに聞いた。
「いや。もう小学生以来全然描いていないよ。」
みずきが答えた。
「え~~~~~。」
「もったいないよ。 今からでもかきなよ。 面白いよ。」
「そうかな。」
「そうだよ。絶対に描いて私に見せてね。約束だよ。」
かなえがみずきに言った。
「分かった。」
少し強引に押されるような感じでみずきが答えた。
「楽しみだな。みずきのごめんにゃ猫」
「仕事の合間にかくからいつになるか分からないよ。」
私が保険をかけるように言った。
「分かっているよ。でも絶対に描いて一番に私に見せてね。」
「分かった。」
かなえとの約束事がひとつ出来てしまった。
~余談となる話しではあるがこの時かなえは「コミュ症日記」を見る事はなかった。
もし「コミュ症日記」を見ていたら何といっていただろうか?
誰にも分からない。




