47.かなえと話した事 その壱 高校時代の思い出の事
47.かなえと話した事
その壱 高校時代の思い出の事
久しぶりに会ってやはり話す事といったら高校時代の話だろう。
かなえが高校時代の部活の話をよくしている。
私もとても懐かしく思う。
高校生活において学校生活は友人もいなくて寂しい思い出しかなく振り返りたくはないのだが
かなえと一緒にいた部活動に関しては唯一の救いの思い出だ。
けど・・
「そういえば、みずき
高校の文化祭の時、何処にいたの?」
「え!」
急に文化祭の話が出てきた。
文化祭の時私は何処にも居場所がなくて
誰とも会いたくなくて
誰にも見られたくなくて
ずっとトイレの中にいた。
けれどそんな事かなえには言えない。
「色々 まわったから覚えていないや。」
私はかなえに嘘をついた。
~色々まわった。~
そんな事はない。
色々まわっていない。
ずっとトイレの中にいた。
~覚えていないや。~
そんな事はない。
高校の文化祭は嫌な思い出として鮮明に覚えている。
この流れで
『実は文化祭の日ずっとトイレの中にいたんだ。』
なんて言えなかった。
そんな事を言える勇気は私にはなかった。
「そうなんだ。正直高校の文化祭はみずきと一緒に行きたい所があったんだけど。」
かなえが言った。
そうだったのか。
心の中で私は思った。
けどもし私がかなえと一緒に文化祭にいてたら
どう思っていたか分からない。
~またこれは余談の話になるが
「どうしてかなえはそんなに私に気を使ってくえれるの?」
とみずきが尋ねてきた。。
かなえは変なみずきだなぁ~という表情をして
「気を使っているとかそんな事ないよ。
そんな事に理由なんてないよ。」
と少し笑った表情で答えた。




