47話
みなさん、グロ注意ですよ。
まぁ、私の語彙力じゃそこまで怖くないと思いますけど、一応ね。
「ふ、ふふふ、ふはははははははは!!!」
かつてない全能感を全身で感じる。
アオトは今、感動していた。
「貴様らぁ...覚悟しろっ!!」
「...は?えっ、いや、ちょっ........」
突然、燃え盛る火柱が消え去り、絶世の美幼女が鬼の形相で突っ込んでくる。
対してエリック達は、完全にお茶会をしていたため反応が遅れる。
「死ぃねぇぇぇぇえええ!エリックゥゥゥゥゥゥ!!!」
「........ッ!!」
咄嗟に剣で受け止めるも、余りの力により地面に背中から衝突する。
「カハッッッ!?」
背中を打ったため一瞬息が出来なくなり、動きが止まる。
しかし、そのチャンスをアオトは逃がさない。
「はい、おしまい★」
「やめーーーーーーーーー」
エリックの叫びも虚しく、胴体から永遠に首が離れる。
「イヤーーーーー!!!」
「........クハッ!最っ高だぜ!!」
赤い鮮血が宙を舞い、アオトは血にまみれる。彼は、それすら楽しむような声でそう叫んだ。
エリックの顔は苦悶に満ちていた。だが、アオトには最高の祝福とさえ見えた。
「テメーの幸せそうな面...見てて最悪の気分だったぜ!」
そう吐き捨てて。........彼女達の方を向く。
「なぁ...お前らぁ、俺を殺しにきたんだぁ。................殺される覚悟くらい、あるよなぁ??」
「くっ、狂ってる!!お前は狂ってるぞ!!」
誰かがそう叫ぶ。
「クハッ!...“狂ってる”、ねぇ........狂わせたのは一体だぁれだぁ?」
「チッ!総員、放ーーーーーーーーー」
“放て”。中々最後まで言葉を発さない彼女...ライムを不思議に思い、ライムの方を見る。
ぶっしゃぁぁぁ...そこには、メイド服を着た首なしの体から血を噴き出している光景があった。
「ライムゥゥゥゥ!!」
「クハッ...脆い、随分脆いなぁ........こんなんじゃぁ、全然満足しねぇぞ?」
背後でライムの顔を持ち、余裕綽々といった姿でのうのうとアオトが喋っていた。
「貴っ様ぁぁぁあああ!!!」
アオトとまったく接点のない女性が大剣を振り上げながら、かなりの速度で斬りかかる。
が、
「甘いなぁ...」
スパパパパ、目にも見えない速度で女性の四肢を斬る。所謂、達磨状態にする。
「甘いのは...どっちかな!?」
「...は?」
直後、の体が光輝き爆発する。
ドォォォォオオオオン!! 会場を揺らすほどの大爆発だ。通常なら即死であろう。...通常なら、ね。
爆発のせいで巻き上がった砂埃が晴れ、そこには........
「イターッ!...ったく、やってくれたなぁ」
「うそ...ハーキスの命懸けの特攻が...無傷!?」
「いや、無傷じゃないぞ。ちょっと羽が欠けた」
そう、アオトは瞬間的に羽を出して体を覆い被せ、衝撃を羽で吸収していたのだ。
まぁ、ちょっと背中が痛かったけどその程度の傷みだ。
「さぁ...残り七人。頼むから...出来るだけ苦しんで........死ね!!」
アオトが狙ったのはルル。
しかし、パン!という渇いた銃声により進行方向を変えられた。
そのことに若干イラつきながら、銃声がした方を向く。
「やっぱり...皆!コイツ、完全な攻撃無効とかじゃない!!高火力の魔法を浴びせ続ければ勝てる!!」
「それは...どうかなっ!」
アオトがそう呟いた瞬間...豪ッ!と魔力の塊が辺り一体の空を覆う。
「なぁっ!?........パワーアップ...?」
「嘘...あれで本気じゃなかったって言うの?」
アオトは本気で忘れていた。
前日、『抑制の楔』という自身のパラメータを1/100にするという頭のおかしい魔法を、自身に掛けていることを。
この魔法は、本来決して解呪出来ないのだがこの世界の理から外れたため、自由に外せたのだ。
で、それを外した結果がコレだ。
「うっわー...」
思いの外酷すぎたので自分で自分に引いた。
でも、これなら...
「もっっっとおっきいの!壊そせそうだぁ!」
そう言うアオトの顔は、新しい玩具を見つけた子供のような、天真爛漫な顔をしていた。
そう、彼は悪いことをしているという感覚は一切合切ない。そこにあるのは『欲望』だけ。
「ひっ、ひいっっっ!!」
「なんだぁ?まだいたんだぁ...えい★」
地面に黒い染みを作っていた彼女達を「気分を害された」と言い、寸分違わず全員の首をはねる。
ぶっしゃぁぁぁ、と物言わぬ屍がまた7つ増えた。その光景はまるで地獄絵図。...いや、そっちのほうがまだ幾分か救いがあったかもしれない。そう、言うなれば『血の噴水公園』と化していた。
死んで尚見世物にされるなど、たまったものじゃない。だが、それほどまでにアオトは怒っていた。それらはアオトの『欲望』の気が赴くがままに殺された。ミイラ取りがミイラになった瞬間であった。
「さあ、次行ってみよーう!!」
アオトは決める。
『取り敢えずこの世界、滅ぼそう★』と。
△▼
「あ、ああ........あああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ーーーエリックの首をはねる。
ーーーライムの首をはねる。
ーーールルの首をはねる。
ーーーサラの首をはねる。
・
・
・
........終わった。全員、死んだ。
........誰が殺した?
........俺か?俺が...皆、殺したのか?
意識はある。ただ、体を操作できない。
どこか“真っ黒”な部屋で、アオトの視点で見ている。悲劇を、残劇を、殺戮を。
「動け...動けよ........動けっつってんだろっ!!!」
アオトの体は動かない。
椅子の上で雁字搦になっており、動くことが出来ない状態だ。
「クソッ!」
苛立たし気に唾を吐く。
そうしている間にも蹂躙は続いている。
「あ、あぁ........」
動けない。故にアオトはここで見ていることしか出来ない。
「誰か................俺をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー殺してくれ!」
掠れた声で虚空に向かって叫ぶことしか出来ない。
“無力”そんな言葉が頭を巡っていた。
「...ごめん。...ごめんよぉ。エリック、ルル、サラ、ライム・・・・・ごめんなさい。ただ...羨ましかっただけなんだよぉ!!」
アオトの独白は続く。
「皆...皆して俺に持ってない物を見せびらかすようにエリックエリック言ってるから...ひっく。どうして、どうして........」
そしてアオトはーーー決壊する。
「うゎゎゎわわわあああああああああん!!」
はい、救い用のない話ですね。
まぁ元からここだけは決まっていたのですが...続きどうしよ!?
あ、私の諸事情により、もしかしたら3日間くらい投稿できないかもです。




