48話
なんとか今日投稿出来た。
一つ言っておきます。───シリアスは終わりだッ!!!
「あッ、アオトクンが“神の意思”に飲まれた」
「...まぁ、あそこまで心をズタボロにされてたからねえ...むしろ、よくあそこまで耐えたと称賛したいくらいだよ」
遠い遠い“神の部屋”。真っ白な部屋にて、二柱の神が話し合う。
「私としてハ、あの子の魂は解放したいのだけれド」
「どうしてだい?」
「言ったじゃなイ。お気に入りだからっテ」
「...それ、疑問だったんだけどさ」
「? 何ヨ?」
「【お気に入り】って...嘘でしょう?」
はッ? と呆けたような顔で神...アダムに訊ねる。
「...私っテ、そんなに嘘付くの下手くそかしラ」
「...やっぱり、まぁ伊達に3億年連れ添ってないよね」
思わぬところで神二人の実年齢が発覚する。
「えっ、“じいちゃん”と“ばあちゃん”って3億歳なんだ~」
「ちょっト~。乙女に年の話は........ッ!!!」
突如、今までいなかった...否、いてはいけない人物が会話に介入する。
「アオト...!何故ここにいるっ!!」
「えっ?いやだって、随分前から視線が気になってさ...文句言いに来た」
「「視線って...........」」
そんは人外染みた...いや、人外だったか。そんな言葉に二柱は絶句する。
「ーーーってアオトクン!貴方、神の意思に飲まれたんじゃなかったノ!?」
「“神の意思”...?あぁ、あの【欲望】とか言う奴ね。ちょっと話したら身体譲ってくれたよ?」
「...いや、それより君はどこまで知っている!?」
まぁ、何はともあれ話は3時間前に遡る。
△▼
「うわぁぁぁああああああ!!!」
真っ黒な部屋で、一人絶叫するアオト。
すると........
「うわぁぁぁぁ────」
「う る せぇぇぇぇ!!!頭にガンガン響くんだよ!節度を持って叫べ!!」
怒鳴り込んでくる人物が一名。
「........」
誰だコイツ、邪魔すんじゃねーよ!といった訝しげな目線を侵入者に浴びせ、また叫びに戻る。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」
「うるせぇっ、つってんだろ!?なんでまた叫ぶ!?」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!」
「はぁっ!?なんで俺が怒られたの!?」
心底意味不明、そんな表情をしながら近寄ってくる。
「はぁぁ...確かにちょっと感情的にやり過ぎたかも知れないけどよ?俺はお前の【欲望】であってだな?いわば俺はお前、お前は俺っつー訳なんだよ、いいか?」
「つまりお前の物は俺の物、俺の物は俺の物っていうことか」
「なんでそうなんだよ!?」
ぐぬぬぬぬ...と、互いににらみ合う。
すると、ハァ、と言って侵入者が折れた。
「お前...さっきまで絶望してなかった?」
「はぁ?してましたけど何か?」
「いや、何か?って........立ち直り早すぎるでしょ...」
ふっ、なんだそんなことか、とどや顔をするアオト。
「........俺はまだ生まれてない」
「...はっ?」
「俺は元からお前に支配されていた。だから、それは『本物の俺』ではない」
「...お前、いつからそれを?」
なぁに、容易いことよ! アオトはそう言い、その答に至った理論を述べた。
「ちょっと“お前の前世”を辿っただけさ!」
「........................ふへっ?」
「ちょっと“お前の前世”を辿っただけさ!」
「誰も2回言えなんて言ってねぇ!」
そう、アオトは前世の記憶を辿った。
それは、アオトが叫んで30分後くらいの事だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
叫ぶ。必死に叫んで、叫んで、叫ぶ。
そこに雑念が入る。
「なんとなく『死者蘇生』!!」
アオトは怒りに任せて魔法をぶっ放した。
因みに何故この魔法をチョイスしたかというと、俺が殺した人達が生き返ってくれないかなぁ、という淡い期待を込めたからだ。
すると........
『あ、れ?俺...確かアオトに殺されたハズじゃ........』
『私、私........生きてる?』
『ひゃぁぁーー!!アオト君ごめんなさ───って、あれ?』
「ぁぁぁぁぁぁあ!!...およ?およよよ?生き返った...?」
因みにアオトは第三者視点で世界中を眺めていた。だって、背景が寂しかったのだもの。
「もしや...魔法、使える??」
...よもや、よもやこんな重要なことを見逃していたとは........
「あっ、そうか。ここ、精神世界だから俺、神じゃないんだ。俺の身体、【欲望】に乗っ取られてるから...あれ?俺とアイツってもしかして別人???」
何か、何か重大なことを見逃している気が...
「........ぁ。今回、意識が別れてない!共有されてない!!」
ということは、アオトと【欲望】は別人ということになる。
「じゃあ、レジスト可能じゃね?...『全抵抗』!!」
パリィィィィン! まるで、硝子が割れたような音と共に、この部屋...“真っ黒”な部屋が一転、“真っ白”な部屋へ、一変する。
「おっ...良いね良いね!........くふっ、くふふふふ!よーし、【欲望】に一泡吹かせようか!」
そのためには情報が必要だ。
「........まぁ、幸い時間はある。のんびりやっていこう」
アオトのいる場所は、いわば“精神世界”。
肉体という概念を持たない、非常に不安定な存在。しかし、“精神”には必ず“心”が宿る。“心”が宿るということは“記憶”も残るということで........
情報収集をすること3時間、【欲望】のデータベースに辿り着く。
血族で検索したら結構簡単に見つかった。
「うっわ...ナニコレ!えぇーと『輪廻転生・親族意識乗っ取り』........これぞご都合主義!」
........ご都(以下略)により、【欲望】について知ることが出来た。
どうやら彼は『創造神:イヴ』の子供にして破壊神(元)らしい。なんか、暴れすぎたために国王...『創造神:アダム』に殺された。
あの年増、神だったんか........
んで、コレ一番重要。
........俺氏、破壊神(元)の子供だった件について。
そんでもって俺のばあちゃん、創造神だった件。
ついでに、じいちゃんも創造神だった件。
本で書かれてた自由人、創造神だった。
親が親なら子も子だなぁ...孫も孫だよね、うん。遺伝子遺伝子。
そんでもって俺の境遇や思考、その他もろもろを操作されていたようで...
皆さん覚えているでしょうか?第3話にて。
まぁ、俺は人殺しを【初めて】した訳なんだが...
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あぁ、そうか。手下A、Bを殺したあと、意識飛んじゃったのか...僕もまだまだだなぁ...
「いやー、ちょっと殺し合いしてただけだよ。心配しなくて大丈夫だよ?」
「今の言葉の中に心配しなくていい要素がないとでも思っているのか?」
えー?そうかなー?結構、こういうのって日常茶飯事だと思うんだけど...
──────────────────────
はい、ここですここ。
『えー?そうかなー?結構、こういうのって日常茶飯事だと思うんだけど..』って俺言ってるんですよ。
さっきも言ったとうり、俺は【初めて】人殺しをしました。なのに日常茶飯とか言っちゃってんですよねー。
これね、調べてみたらさ、なんか“もう一つの意思”なるものが介入した痕跡があったのよ。
それが【欲望】...いや、父さんって言おうかな。父さんの“記憶”が俺の思考の方向性を作ったいる。つまり、この段階で既に手遅れだったのだ。
思えば、一人称が変わったのもこの辺だよな。
ふーむ、実に馬鹿らしい生涯だったと言うより他ない気がするな........
やっ、まだ死んでないけどね?でもさ、なんというかさ、青春を父さんのために使ったとか...嫌じゃん?
...まって、これさ、もし父さんに操作されてなかったらだよ?そしたら........
「俺、ぼっちじゃなかったんじゃね?」
なんと言うことだ!あの、あの─────
「くそじじぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!!」
よし殺す!マジ殺す!!絶対殺すッ!!!
「あああああああああああああああッ!!!」
アオト、一世一代の咆哮。
途端に部屋がまた真っ暗になった気がする。
これ、あれか?部屋の中の人の気持ちによって変わるのか?あぁそうさ、今の俺は真っ黒。どんな色も黒一色に染めてやるぜ!!
「う る せぇぇぇぇ!!!頭にガンガン響くんだよ!節度を持って叫べ!!」
と、ここまで戻るわけよ。
「なぁ、お父さんや。おらぁ全て分かってるつもりだけどよ、どぉ~落とし前付けてくれるのかなぁ?あ"ぁ"??」
ヤクザも裸足で逃げるようなメンチを切るアオト。しかし、その実椅子にがんじがらめにされており、顔を前に突き出すような格好になっているため、見てて非常に滑稽であった。
「........へっ、その格好で俺に何出来るってのさ?」
「ハッ!出来るに決まってるだろ?」
刹那、硝子が割れるような音と共に景色が一変する。
「なぁっ!?」
「へっへー、知らなかったぁ?ここなら魔法が使えるんだよー?ってことで───」
朗らかだった表情が一瞬で変わる。
何時もの不敵な笑みだ。
「ちったぁ反省しろゴルァ!!」
「嫌に決まってんだろ!」
破壊神 対 ぼっち の戦い。前代未聞の勝負である。
で、もちろん最後に立っていたのは........
「頭冷やせ!この駄神が!!」
「そんな...俺が...破壊神である俺が....たかが一人の人間に負けただと........!?」
△▼
「分かった?」
「........まぁ」
不満そうな顔で頷くアダム──じいちゃん。
「誰がじいちゃんだ!!」
「どうした?遂にボケたか?この老害が。さっさと死ね」
「辛辣!!」
忘れてねぇからな!!エリック達のこと!!怒ったら根に持つタイプだからね、俺!
「まぁアダムはさっさと死んでもらうとしテ...「おい!?」息子のこト、悪かったわネ。あんなのでも可愛い子供なのヨ。許してくれると嬉しいのだけれド」
「うーん...ばあちゃんがそう言うなら...」
ばあちゃんには結構助けてもらったしな。
もっとも、許しはしても赦しはしないけど。
「じゃあさ変わりにお願いがあるんだけど」
「いいわヨ。できる範囲なら何でモ」
では、お言葉に甘えて───
「“俺”を殺してくれない?」
あれです、伏線の回収に勤しみました。
既に皆が忘れているであろう伏線。
私も忘れてたくらいですから........




