41話
遅くなりましたーー!
...課題が、終わらねぇっ!
最初は、『闘技場』が始まる前の朝です。
途中で少し時間が飛びます。ご了承下さい。
........あれから色々考えた。...一時間だけ。
しょうがないだろ!?時間が無かったんだ!
その結果、闘技場は戦闘を楽しむことにした。いやー、何事も楽しむことが大事だよねー。うんうん。
ってことで、俺が楽しむためには“俺のチカラ”は邪魔だ。過ぎたチカラは普通の生活には不要だったかな、と思わなくもない。
では、そのためにはどうするか。
...どうしよう。
解決策なんてない。あるわけがない。そもそも、向こうの世界では手加減してナメプなんてした日には速攻でしぬ。ゴブくらいには殺されないとは思うが...ビミョーだ。
まぁそんなことは置いておこう。
...そうだ!魔法を造ろう!!........はい。最初からこうする気でした。イヤーマホウッテベンリダナー。
えぇーと...ここをこうして、あっちはこうなって、そこはああして...
「........出来た。うわー、性能どーするよ、コレ。うむむむ...はぁ、諦めるか」
出来ました。ヒジョーに使い所に迷う魔法になりましたが...学生程度には充分と予想。でも、油断禁物だ。慢心。ダメ、ゼッタイ。
性能に関しては、こちらをどうぞ。
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『魔法創造:抑制の楔』
➡この魔法に当たった者の全パラメータを1/100にし、擬似的魔力回路切断状態にする。
使用後、二日で元に戻るがそれまでは絶対に解けない。
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...うん。ヤベーの造っちゃったよ。今までもいろんなの造ってきたけど、過去ナンバー3に入るレベルでクレイジーだね。
「よーし...早速自分に使ってみるか...って、コエーよ!擬似的魔力回路切断状態ってなんだよ!?長いし、分かりずれーんだよ!」
擬似的魔力回路切断状態とは、説明しよう!
この世界の住人である、全ての生物は“魔力回路”なるものを持って生まれてくる。種族が違えど、コレだけは皆平等に持っているものだ。
魔法を使うには“魔力回路”に魔力を流し、体内の魔力を活性化させる必要がある。
その、活性化した魔力が“詠唱”と共に“魔法”という概念を持って現世に再現される。
こんな感じで“魔法”は使われている。
何故、魔力を活性化させるかというと...
まず、体のなかには『静魔力』と『動魔力』がある。
『静魔力』は名前にも入っているとうり、特徴は“静か”なことだ。故に、静魔力だけで魔法を発動しようとすると、火力がまったくでない。というか、魔法が現世に再現されるかされないかのレベルである。
逆に『動魔力』は、動いている。そう、騒がしいくらいに動き回っている。動魔力の元は静魔力だ。静魔力を動魔力に変化させるためには精密な“魔力操作”が必要である。静魔力に運動エネルギーを与えることによって動魔力になる。
動魔力を使い、魔法を発動することが現代のもっとも効率的な方法である。
精密な魔力操作のことだが...“補助器具”が有ればだいたいがなんとかなる。自分の代わりに補助器具が魔力操作をやってくれるからだ。
補助器具は基本杖なのだが、近年は剣を補助器具とした『魔法剣士』が一部の地方では流行っているそうだ。
因みに俺は、既に人間ではないので精密な魔力操作なんてお手のものである。だから、素手だし無詠唱も出来る。俺、何気にスゴい子です。
「あっ、そうだ。一応国王にも、二日は何も出来ないから依頼は受けないって言っておかなきゃ...」
後々、この判断が間違いだったと、余計なことをするのでは無かった、と。死ぬほど後悔することになるのだが...まだ、もう少し先の話である。
△▼△▼△▼
『次は本選、準々決勝!!熱い展開になって参りました!!』
次で準々決勝。ここまで順調に勝ち進んできている。うー、大勢に見られているせいでフラフラしてますが対策さえしていればなんとかなるそうです。現に、酔い止め薬と鉄分とったら大分ましになった。
が、ここで問題が起きます。さーて、なんでしょう?
答えはーーーーーーーー
『次の試合は、Eクラス!アオト選手!!まさかの無敗!!!Eクラスというのは本当なのか!?フードを被っていて、どこかミステリアスな雰囲気を醸し出しております!』
おいおい、照れるじゃねぇかよ//
『対戦相手は...“氷の女帝”の二つ名で冒険者活動をしているSクラスのルル選手!!適正職業は「聖騎士」!!なんと希少職です!!腰に流れる銀髪はまるで流星のよう!!その美貌で会場中を虜にしていくッ!!きゃぁーー頑張って下さい!応援してまーすっ!』
........あの~公私混同ですよ?
うーわ、ルルかよ...嫌だな........まぁ、勝ち上がるだろうとは予想していたが...サラと潰しあって欲しかったよ...
はい、正解はルルと対戦することでした~。
むぅ、魔法なしだと少々歩が悪いかな?まぁ、最後の手段として『抑制の楔』の解呪方法は掴んである。え?絶対に解けないって書いてある?HAHAHAそれは、“人間だから不可能”であって“人間ではない俺”には関係ないねっ!!
「...まさか、ここまで勝ち上がってくるとは思いませんでしたよ........やはり、クソエルフの言ってたことは正しかったですか」
「ハハハ...運が良かったんだよ」
心にも思ってないことをぬけぬけといい放つ。俺は、自分のこういうところは大嫌いだ。
「まっ、そういうことにしてあげるわ。...で?来ないの?」
「........舐めるなよ、小娘がッ!!」
勝負の場には男も女も、好きか嫌いかも関係ない。全てが50-50(フィフティー・フィフティー)だ。ならば...負ける道理はないっ!
とか、思ってるのだろうね。勝負は公平で平等?どの口がほざいてるんだ?そんな訳があるか。勝負はな...“始まる前に終わってるんだよ!”
「λεκΧγθβΦβαΥγεΨζ...『三改.水魔法:アイスジャベリン』!!」
長々と詠唱し、魔法を放つルル。
...はぁ、なんだ。“この程度”か。なんだか急に気分が萎えてきた。もういい、君には...取って置きをプレゼントしよう。
「『魔法創造:氷姫舞踏会』ッ!!」
「........えっ?嘘っ!?」
まぁ、驚くよね。君の渾身の一撃を避けられた挙げ句、『極.水魔法』をぶっぱなされたんだもんね。そんでもって氷付け...ドンマイ。
........えっ?魔法使えるじゃないかって?別に?“使えない”とは言ってませんけど?
だからさぁ、何度も言ってるじゃん?“俺、人間じゃないからっ”て。
人間じゃない...つまり、“この世界の種族ではない”ってことだよ?なんで俺がこの世界のルールに従わなくっちゃいけないのさ?
........はい、いつものメチャクチャです。慣れて下さい。
『........あっ、開いた口が塞がりませんッ!!あの、“氷の女帝”とまで言われ、恐れられたルル選手が...なす術もなく、圧倒的理不尽にやられました!!こ~れは熱い展開になりました!!』
お前、さっきも熱い展開になって参りましたとか言ってなかったか?まぁ、いくら会場が熱くなっても多分........
『あれっ!?あれれっ!?会場の氷が溶けませんっ!!コレだと次の試合が出来ませんっ!アオト選手~戻して下さいっ!あ、れ?アオト選手~?!アオト選手~!?!?』
逃げます。いや、いくら俺が魔法の法則に従わなくったっていいと言っても“魔力は消費するのだ”。手加減状態だと、通常の3倍の魔力が消費された訳だが........
「俺の魔力が多すぎて...全然大丈夫ってね」
思ったより、俺って存在がチートっぽいです。
それからも順調に『闘技場』は進んでいき...
『次は決勝ですっ!!』
「...そろそろ出番か」
アオトは歩む。一歩、また一歩と。
ーーーーーーーー崩壊への道筋を。自分も知らないままに...
お読み頂きありがとうございました。




