36話
すいません。昨日も書いてたんですけど、いきなり3000文字くらいが消失しまして...
あと、寝落ちしたので出せませんでした。
てくてく...と、二人のアオトの後をアイーシャが追う。
「ねぇーえ!どこに行くのー?」
「えっと、もうちょい開けた場所に行きたいんだけど...この辺でいいか」
少し開けた場所に出た。小さな広場のような場所だ。
「...で?何をするか教えてもらいましょうか?ついでにそのチカラの謎も」
「だから言ったじゃないですか。俺の同一化をすることが目的だって。それに俺のチカラに関しては、ひたすら戦いました。以上!」
言いきってやった。これ以上の追求は面倒だ。
「いや、以上って...それより、同一化ってどう言うことなのよっ!?」
「うん、だって“黒”って俺の一部?っていうか俺そのもの?っていうか?」
よく考えてみると、俺達ってどういう関係だ?...説明しづらいな、これ。でも、これでもう分かったで----
「えっ?」
「えっ?」
「「......えっ?」」
...なんだ?なんなんだ?この微妙な空気は。
「まって?どゆこと?」
「“白”、フード取ってみたら?」
「はっ?俺とお前じゃ、全然顔違うだろ?」
「まぁまぁ、いいからいいから」
? 何言ってんだコイツは。まぁいいか。別に隠してる訳じゃ...いや、隠してるか。話進まなそうだから取るか。
バサッ 深めに被っていたフードを一気に取る。
「............ッ!?」
...? なんだ?なんで初代はそんなに驚いてるんだ?...そんなに俺の顔酷かったか?いや、自信あるよ?醜い自信はあるけれども...そんなに驚く?流石にちょっと失礼じゃない?
「...アンタ、どう言うこと?」
「アイーシャ、無駄だぜ。コイツ、まったく分かってないから」
「どーゆうこと?」
二人の話について行けない。
「まっ、そーゆうことだ。分かったか?」
「えぇ...納得したわ」
「ねぇ、俺を置いていかないで?寂しいよ?俺、とっても寂しいよ?」
「さっ“白”、やるぞ?準備はいいか?」
「早くしなさいよ。待ってあげてるんだからねっ!」
えぇ...
「はぁ...わーったよ。やるよ。やればいいんでしょ?でもね?俺を置いてかないで?ねぇ、そこんとこ頼むよ?ホントに」
「「分かった分かった」」
絶対分かってねーーー!!
「行くぞ」
「あぁ」
「「俺達の関係に終止符を!!」」
この魔法は二人の魔力を使う必要がある。面倒だが、声を合わせて詠唱する。...“黒”も魔法を使っているように見えるが、アイツは魔力を放出してるだけだから。それを回収して自分の魔力に組み合わせる高等テクニックしてるの、俺だから!
「「魔法創造:再誕生!!」」
一拍おいて、二人のアオトを巨大な魔方陣が包み込む。巨大な魔方陣は、“白色”と“黒色”のツートンカラーだ。モノクロとも言うかもしれない。が、そんなのなんぼのもんじゃい!と言わんばかりの大量の魔力によって周りの空間が歪む。
「----ッ!!!」
当然、そんな危険現象真っ最中の近くにいるアイーシャは無事なはずがない。所々服が破けていたりして、とってもエ......寒そうだ。
突如、二色の魔力が空に打ち上げられる。“それら”は、空中で絡まりながら上昇していき...
急降下。そして着地。
ドゴンッ!! という衝撃と共に、地面が揺れる。これが、本来形を持たないはずの魔力が起こした衝撃とは、甚だ信じられない。
...あっ、アイーシャ吹っ飛んだ。御愁傷様。
「アイツ...!周りの被害を考えてなかったわね!!同一化とやらが終わった瞬間に全力をぶちかましてやるわっ!!」
おっと、アオトの未来も決まったようだ。南無三。
どうやらそろそろ終わるらしい。徐々にアオトの周りの光が薄くなってゆく。さっきまで爆ぜていた空間も治って...ない。今回一番の被害者は空間のようだ。合掌。
段々と、段々と光が晴れてゆく。どういう原理か知らないが、“灰色”の魔力に変色したらしい。本当に何があったのだろうか...
-----おっと、そうしている間に同一化は終わったようだ。魔力は完全に一体化した。後は砂埃が晴れるを待つだけだが...
「アオトの分際で!私よりも強くなりやがって!!死ねっ!『極.アイーシャ流剣術:四肢損々(ししそんそん)』!」
どうやら完全に殺すつもりのようだ。とても物騒な技名である。響きはカッコいいのになぁ...
因みに、『アイーシャ流剣術』と、『剣術』では少し違う。『アイーシャ流剣術』は、というか、『~流剣術』は“魅せる”ことを目的としていることが多い。が、しかし。ただの『剣術』は、何より実践を基盤にして作り上げていく我流の剣術なので、少し名称が違うのだ。まぁ、ほとんど誤差の範囲である。
「初代、いきなり怖いこと言わないで下さい。それ喰らったら普通に死にます。絶対...多分...きっと死にます」
「なんで自信ないのよ!普通の人間なら死ぬわよ!!」
「それなら、なおさら俺にやらないでください。死にたくないです」
「って、なんで私の必殺技(自称)を片手で受け止められるのよ!しかも、なんの強化もしないで!!」
いやー、よく噛まないで一息で言えたなー。流石初代。...そういえば、二人に別れてたときはずっとレベルが二分の一になってたんだよねぇ。あっ、俺、それで邪神とか魔王とか倒したのか...うーむ、順調に人間辞めてるな。
「そんなっ!遠い目しても無駄だからね!!」
むぅ...目の前をちょこまかちょこまかと、そろそろ-------
「うざいです」
言葉に魔力を込めてみた。するとあら不思議。
「ぐはっ!?」
10mくらい初代が飛んでいったではありませんか。
oh、手加減が難しいでござる。まぁいいや。初代が飛んでいった方向は、丁度帰り道だから。途中で拾っていこう。
ははっ、地面に埋まってるし。抜いてあげよう。
「初代ー、帰りますよー」
「......ぷはぁっ!死ぬかと思ったじゃない!」
物凄い特大ブーメランだ。放物線が直角を描いてるレベルで。
「...取り敢えず、ギルドに行かないで王宮に直行ですね」
「? 何でよ?あっ、アンタいつの間にフード被ってるのよ!」
やれやれ、何を言ってるんだか。
「いいですか?同一化すると、顔も体もベースの状態に戻るんですよ。だからね、今の俺の顔は昔のまんまって訳ですよ。わざわざ晒したいと思う顔じゃないんですよ。ドゥーユーアンダースターン?」
「...なんかウザイわね。まぁ、そういうことで良いわ。さて、王宮だったわよね?アンタ、王宮に入れるの?」
「ふっ、愚問ですね。隠し通路の2つや3つくらい、暗記済みですよ!」
「普通に入りなさい、普通に...私も、許可ないんだけどね」
...どうやら、王宮へは侵入することになりそうだ。
お読み頂きありがとうございました。




