34話
タイトル変更しました。
『勇者パーティーのぼっちな俺』
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『逆境のぼっち~脱ぼっち計画始めました~』
読み返してみて、あまりにも勇者パーティー要素が無いので、少し反省しております。
「はぁ...」
入学式の日、皆に盛大に白い目を向けられテンション駄々下がりのまま、その日は終了した。
ただ、明日からもあの視線を向けられ続けるのは、勘弁願いたいところである。
だから、俺は“あること”を始める事にした。
さて、ちょっと“黒”と交渉するか...確か、体は別れてても、魂が繋がってるから大丈夫なハズ...
「...“黒”。いるか?」
『ん!?...“白”かよ。驚かせるなよな!
いや~、毎日楽しくて仕方ないぜ!ルルとサラも可愛いし、エリックも優しいし』
...この野郎。最初は『復讐だ!』とかほざいてやがったのに、最近じゃルルとサラにメロメロなんだぜ?そもそも、俺(“白”)と分離した理由は、『力を使って守る』か『力を使って復讐する』かで揉めたのがキッカケなのに、いつのまにか“黒”も守る派に手のひら返してきた訳だよ。
ってことはさ...
「なぁ...そろそろ一人に戻らないか?」
これが可能なんじゃないかな?
『......俺の立場が羨ましいとかが理由じゃないよな?』
「.....................勿論さ」
『なげーよっ!!羨ましかったんだな!?そうなんだな!?それも理由に入ってるんだよな!?』
べっ、別に羨ましいくなんかないし!
「そんなことより、どうする?戻る?戻らない?」
『コイツ...露骨に話題転換しやがった...』
文句の多い奴だな。まったく、“アオト”のそういうところも“黒”が持ってったのか。馬鹿な奴。
『うぅ~ん...正直言って、俺にメリットは無いしな~』
「...お前、最近退屈してないか?」
『ーーーッ!?』
「そうだよなぁ。THE戦闘狂であるお前が半年も戦闘してないしな~。いやーー、残念だなぁ。これからSSランクの依頼を受けに行こうと思ってたのにな~」
『...お前---』
「あ~、俺と別れたから“黒”は戦闘から身を引いたんだったな~。ゴッメーン。辛いこと思い出させちゃった?」
『ぐぬぬぬ...』
おっ、後一息かな?
余談だが、ルル達が“黒”を引き取った後、“黒”はある呪いを掛けられた。......“黒”は、鞘から抜けないようにされたのだ=攻撃出来ない➡戦闘出来ない。
と、いう公式が展開される事になる。
そして、“黒”引き取られる直前で俺は助言をしていたのだ。
「まっ、剣が鞘から出てれば問題なく回収出来るしな」
と、ルルにギリギリ聞こえるくらいのボリュームで呟いておいたのだ。俺はここを分水嶺と判断し、兼ねてから準備していた計画を始める事にした。その名も...
------脱ぼっち計画 を。
「俺と一つになれば、毎日依頼を受けて、毎日好きなだけ戦闘出来るのになぁ~。おっと、そろそろ時間がなくなるから、お暇させてもらうねぇ~。俺はぼっちでハイファンタジーな日々を過ごすけど、“黒”は皆とスローライフを送ってねぇ~」
だから、この交渉、絶対に負けるわけにはいかない。幸い、煽りに関しては負ける気がしないのでこのまま勢いで押せば......
『分かった!分かったからっ!!一つに戻るからーーー!!これ以上そんなこと言っちゃらめぇーー!』
-----よし、第一チェック、クリアだ。
ビュンッ!!
物凄い勢いで何かが俺の横を通り過ぎる。この魔力は、恐らく...
『さぁ!SSランクの依頼を受けに行こうじゃないか!早く!人化の魔法かけて!』
おうおう、犬かお前は。心なしか魔剣が光っているような気がする。
「おいおい... 忘れたのか?俺の目的は同一化をすることだぞ?」
『分かった!早く同一化しよう!!』
...せっかちだなぁ。
「さすがに此処ではやらない。先に依頼を受けに行くぞ」
『うんっ!!』
やっべぇ。なんか本当に犬みたいで可愛いんですけど。思わず鞘を撫でてしまった...
まぁ、冒険者ギルドの前でお留守番しててもらうか。
△▼△▼△▼
ギィィ......
冒険者ギルドの木製の両開きのドアを開けると、目の前に山があった。
...いや、本当に山なんだって。唯、土で出来ているのでなく、素材は人だけども...
「...失礼しまーす」
当然、反応はない。何故なら人は皆、山の素材に使われてしまっているから。まぁ、気絶してるだけで、死んでないから道場破り...いや、ギルド破り?ではないだろうけどね。
あっ、ギルド職員無事じゃん。あのお兄さんいるかな~。...発見。レッツゴー。
「すみませ~ん。依頼を受けたいのですが...」
「いらっしゃいませ。依頼ですね?...失礼ですがギルドカードの提示をお願いします」
...ギルドカード?あぁ、あの虹色のやつね。確か胸ポケットに入りっぱなしだったような...
「どうぞ」
「ありがとうござ.........」
ギルド職員のお兄さん、俺のギルドカードを見た瞬間に固まる。だらしなく、口をポカーンと開けながら。
「おーい。お兄さーん?」
「.........」
へんじがない。 ただの しかばね のようだ。
いやいやいや、まだ生きてますから。未だ復活しないギルド職員さんに一人ツッコミを入れる。
「......ハッ!?も、申し訳ありませんが、お顔を見せてもらってもよろしいでしょうかっ!?」
えぇ...顔か...まぁ、ギルド職員にならいいかな。
パサリ と、フードを取るアオト。アオトの素顔を見たギルド職員は、もう一度固まる。
~~ギルド職員side~~
私は夢を見ているのかもしれない...
なんせ、SSランカーが目の前で依頼の申請を受けているのだ。しかも、この前ギルマスをボコった冒険者だ。いや~あれはスカッとしました。
ふぇ~...本当にSSランクなんていたんですね...
おっと、私としたことがとっぷりとフリーズしてしまいました。
「......ハッ!?も、申し訳ありませんが、お顔を見せてもらってもよろしいでしょうかっ!?」
アオト様と仰るのですね...なんと素敵な響きで...
アオト様はフードを取ることを渋っている様子を見せますが気にしません。早く取ってください。現役SSランク様のお顔を拝見したいのです!!
パサリ 儚い音を奏でながら謎に包まれた素顔が晒される...!!
......ハッ!?また固まってます!!なんと美しい顔でしょうか!?まるで完成された一つの芸術品のようで、幼い顔付きながらどこか艶かしい雰囲気を纏っている。これを完璧と言わずなんと言うのか...
顔を見られて恥ずかしいのか、頬をうっすらと紅く染め、私のことを上目使いで見てくるとは...なんて破壊力だ!
新たな属性に目覚めそうです。これ以上は私が危険ですね。少し惜しい気持ちもありますが、仕事をまっとうしますか...
ギルマスに報告しなくてはいけませんね...
~~アオトside~~
途中のフリーズはいったいなんだったのだろうか?まぁ、俺の顔を見ても蔑んだりせずに丁寧な仕事をしてくれた事には好感が持てる。
それにしても、いったい目の前の山は何があったんだよ...ギルド職員の山を見る目がなんだか慣れていたような感じだから、しょっちゅうあることなのかな?
...アオトはまだ気がついていない。アオトの顔...というか体が戻っている事に。原因はギルマスとの戦闘の際に、全力で結界魔法を張ったことだ。結界魔法は、光属性の魔法なのだが
『時空魔法:身体改造』の魔法と反発しあった。結果、極めていない時空属性の魔法が馬力で負け、体が元に戻ってしまったのだ。
その事に気がつく日はいったい来るのだろうか...
...ん?なんだかギルドの前が騒がしいな?何か事件か?
『------だから!俺は自分の意思で“白”に付いてきたんだよ!決して命令なんてされてないよ!』
「嘘おっしゃい!あんな危ない人の近くにいては駄目ですっ!あと、さっきから“白”って誰なんですかっ!?いいから帰るわよっ!」
なんか初代と“黒”が喧嘩してる。
「おーい、何かあったのか?」
『「アオト(“白”)っ!!」』
「お、おう...皆のアオトさんだぞ?」
『「コイツを何とかしなさい(してくれ)!」』
...コイツら、案外仲が良いのではないか?
あれ?確か初代って国王と繋がってるよな?丁度いいや。ついでに“報告”を頼もう。
「初代。俺、これからエンシェントドラゴン討伐に行くから。国王様に、“アオトがエンシェントドラゴン倒しに行った”って伝えておいて」
...昨日はバレンタインデーでしたね。皆さんはチョコ貰えましたか?
因みに作者は...お察しのとうりです。




