19話
帰ってきました。何時もの森です。【暗黒魔境】とか言うらしいですね。邪神...あいつだけは絶対に殺す。非道徳的?んなもん知るか。知ったことか。あいつは俺の敵だ。
と、いうことでレベル上げです。今日は今まで行ったことのない場所に行きます。今の俺のステータスは...
______________________
名前:アオト
年齢:16 レベル:562
適正職業:孤独者
______________________
邪神には全然届かない。まぁ、曲がりなりにも神だしな。一週間後には再戦を挑もうと思う。余り時間を賭けたくないからな。
......【暗黒魔境】は、大まかに2つのステージに分けることが出来る。
第一ステージは、今俺が居るところ。森の外側辺りに広がっている。魔物の“群れ”が中心に出てくるが、その代わり一匹一匹はそれほど強くない。バランスが取れてるな...無駄に。
第二ステージは、森の中心部だ。強力な魔物がわんさか湧いている。魔物同士の戦闘が多く行われており、まともに歩くことすらままならない。とんだ紛争地区である。
俺が何故、強力な魔物が生息している第二ステージに行かなかったかというと、単純にソロだとキツいのだ。まだ、第一ステージの雑魚の群れくらいなら何とかなる。だが、第二ステージとなると、一匹のレベルが桁違いに強くなる。3人くらいのパーティーで回していかないと、回復が間に合わず悲惨なことになる。
そして魔物同士でも争うため、巻き添えをくらい一瞬で肉片になる。
一回入ってみたが、あれはヤバイ。絶対に勝てないと思わせるような“何か”があった。
よし、覚悟を決めた。さぁ、入ろう。
入った瞬間、今まで感じたこともなかったような強敵の気配がした。俺は嬉々としてそこに向かう。...向かってしまったのだ。そこで俺は、“それ”を見つけてしまった。“それ”は俺の存在を確認した瞬間、居なくなった。...否、移動速度が速すぎて、全く目で追えなかった。
刹那、俺の体にとんでもない圧力がかかった。それは推進力を伴って来たため...俺は吹き飛ばされた。ゴミのように。塵芥のように。コンマ数秒の後に、“地獄”と言う言葉が生易しい程の痛みが俺を襲った。
垂直に目の前からかかった圧力のせいで、俺の四肢は吹き飛び、脳が大量のアドレナリンを抽出する。数秒の間に回想が流れる。
(あぁ、コレが走馬灯ってやつなのかな?)
【暗黒魔境】の何処かの木に背中から衝突。それでも勢いは止まらない。空の肺からは空気ではなく、真っ黒な血が吹き出す。
(思えば、俺の人生ってずっと独りだよな。)
アオトの体はまだ止まらない。もう何10本もの木にぶつかりながら、なぎ倒している。アオトは...見るも無惨な姿である。だがまだ意識はある。
(幼馴染みからは無視され、師匠にも裏切られ、親もいない、頼れる大人も...いない。気付けば俺はずっと独りだ。)
ようやくアオトは止まった。最初に吹き飛ばされた場所から500mは離れている。...だが、まだ第二ステージから出れなかったようである。
(俺の何が悪い?俺が何をした?わからない。わからない。わからない。わからない。わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない!!!)
今まで溜め込んでいたアオトの“負”感情が一気に漏れ出す。......もう、後戻りは出来ない。
「ゴフッ、ぞうが...みんな、でぎだ。」
アオトは、既に喋れるはずもないのに喋る。何かに訴えるように。自分の存在を確認するように。
「だがら...」
直後、アオトの体を真っ黒な“何か”が包む。アオトの髪はストレスのせいか、白髪が混ざり始めている。アオトの体を“何か”が作り変えていく。
「がっ、がぁぁぁぁああぁぁ!!!!」
アオトの体はまるで意思を持っているかのように蠢く。“それ”はアオトの意思に直結しているのか、アオトの体は段々と黒く染まっていく。
「ガハァ、で、できは......皆殺しだ」
今まで体を蹂躙していた“黒い何か”はアオトの頭に集まり、アオトの薄い金色の眼球と濃い蒼髪は跡形も無く、真っ黒に染まっていた。それはまさにアオトのココロを表しているようであった。
「くふっ、くふふふふ。くあははははははは!俺は、遂に最強の体を手に入れた!......逆らう者は皆殺しだ!」
黒に染まっていくココロ。今、まさに“アオト”が完成されようとしていた。
だが、ここで予定外のことが起きる。まだ染まっていない白が反発を起こしたのだ。そこに思い浮かぶのは...親友。そして、親友の家族。いつか言ってくれた言葉が真っ黒なアオトのココロに響き渡る。
『アオトは今日から俺達の家族だ!』
『辛かったら俺に何でも言え。相談なら乗ってやるぞ。』
......あのとき、アオトは純粋に嬉しかった。今まで“家族”というものをアオトは知らなかった。両親はアオトが産まれて直ぐに死んでしまった。その為、アオトは幼少のころは孤児院にいた。故にアオトは“愛”を知らずに育てられた。
そう、6才の時にアオトに転機が訪れるまでは...
なんかもう、自分で書いていて訳が分からなくなってきた...
行き渡りばったりで書いておりますが...作者も展開が読めません。
慣れない執筆作業ですが頑張ります。




